一さん、十さん。この名字なんて読む?

一先生,十先生,这些姓怎么念?

世の中には佐藤さん、鈴木さんのような、よく見かける名字もあれば、一度会ったら忘れられない変わった名字の方もいます。なかには人生で一度でも出会えれば ラッキー、というぐらいに珍しい名字の方もきっといるんでしょうね。例えば…○○さん、と挙げてみることもできないぐらいに変わった名字の方が…。

世上有诸如佐藤、铃木等常见的姓,也有碰到一次就永生难忘的怪异姓氏。当中也肯定有的稀有姓氏让你觉得能遇上实在是幸运,对吧?比如想举例却连念都不会念的怪异姓氏。

「探してみるとユニークな名字は本当にたくさんありますよ。例えば“数”が名字になっているものだけでも、かなりの種類があります」そう教えてくれたのは名字研究家の高信幸男氏。“数”といえば、四万十(しまんと)や九十九(つくも)といった地名は聞いたことがあるけど、そういうことでしょうか?

“找找看会发现独特的姓真的很多。比如光是以‘数字’为姓的就有好多种”姓氏研究家高信幸男如此说道。说到数字,像是四万十(しまんと)和九十九(つくも)等倒是听说过,是类似这种的吗?

「そうです。例えば漢数字の“一”ひと文字だけの名字があります。この読み方は“にのまえ”。二の前だから、という意味ですね。また“九”もあります。この読み方は“いちじく”。ひと文字で九だからです。さらに“十”もあり、読み方は“つなし”。なぜだと思いますか?」十と書いて“つなし”……さっぱり分からないです。

“没错。比如有中文数字‘一’的单姓,这个念‘にのまえ’。意思就是二前面的数字。还有姓‘九’的,念‘いちじく’,因为用一个文字表达就是九。此外还有姓‘十’的,念‘つなし’。你知道这是为什么吗?”写作十读作“つなし”……我实在丈二和尚摸不着头脑。

「一はひとつと数え、二はふたつと数えますよね。すべて最後につが付きますが、十はとおと数える。つが付かないので“つなし”なんです。そんなトンチの利いた名字が結構あるんですよ」ほう、面白いですね! ちなみに“一”“九”“十”があるということは、“二”や“三”と書く名字もありますか?「それが私が見つけているのは、“一”“九”“十”だけです。ただ私が知らないだけで、二さん、三さんもいらっしゃるかもしれませんね」なるほど。では“十”の先は?

“一是ひとつ,二是ふたつ,都是以つ结尾的吧,而十是とお,没有最后的つ,所以就是‘つなし(无つ)’。类似这样取巧的姓还有很多”嘿,很有意思呢!顺便问一下,既然有姓“一”、“九”、“十”的,那么也有姓“二”、“三”的吗?“我发现的就只有“一”、“九”、“十”。不过也只是我不知道罢了,二先生、三先生还是可能存在的”原来如此。那么“十”后面的数字呢?

「珍しいものだと、“五六”と書いて“ふのぼり”と読む名字があります。こちらは将棋で五六の場所に歩をつくと優勢に進められる、ということが関係しているよ うです。あと“七五三”と書いて“しめ”こちらは漢字が3文字なのに読みが2文字という、大変珍しいものです。あと“三九二”と書いてそのまま“みくに” と読む名字もありますよ。さらに桁を表す名字もあり、“万”“十万”“百万”“億”もあります」

“要说少见,有写作‘五六’念成‘ふのぼり’的姓。这貌似是由于在将棋里面,走到五六的地方就能以优势前进。然后还有写作‘七五三’读作‘しめ’的,三个汉字却只发两个假名的音,是相当稀有的 姓。还有写作‘三九二’直接读成‘みくに’的姓。然后还有表示位数的姓,比如‘万’、‘十万’、‘百万’、‘亿’。”

“数”に関係するものだけに限定しても、これほどユニークな名字があるとは。しかも“十”と書く“つなし”にいたっては完全にナゾナゾの域。調べてみると世の中には面白い名字がもっともっとありそうです。

尽管把范围限制在了“数字”相关领域,但是居然也有这么多奇特的姓。至于写作“十”而念成“つなし”的例子就完全是神奇领域了。去调查看看估计能发现世上还有更多奇特的姓。

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