选自《精彩日文晨读II-触动心底的幸福》
かくまる 20年ほど前に、私は髪を短く角刈りのようにしていた。理髪店では、これを角刈りと言わない。「かくまる」という穏やかでない呼び名の髪型であった。 夏になると、眼鏡の上にサングラスを重ねて、自分では、格好いいつもりでいた。 同じ会の彫刻家が死んで、その告別式の帰りのこと。世田谷にすむ、Yさん、Kさん、Hさん、もう一人のYさんと私の5人が、Yさんの運転する車に乗って甲州街道を突っ走った。免許取ったばかりのYさんが、うまいところを見せようとしたのか、スピード違反で、たちまち白バイに捕まった。 Yさんは「おい、みんな降りて、とにかく謝ってくれ」と言った。 白バイさんの前にYさんを始め、Kさん、Hさん、もう一人のYさんが降りた。堂々とした風采、しかも告別式の帰りだから、みんなダークスーツに黒ネクタイ。物々しくも立派で迫力があった。Yさん二人とKさんは身長で180センチ近い。Hさん大きくないが白髪白髭で貫禄があった。 私も急いで降りようとしたら、Yさんが厳しい顔で私を止めた。 「お前おりるな。降りてはいかん」という。なんで私が降りてはいかんのか。それはすぐ分かった。 タークスーツではあるか、髪は角丸、さらにサングラスなのだ。暴力団の下っぱに見えないこともない。私は後部座席に小さくなっていた。 車から見ていると、初老の四人が並んで、お辞儀している姿、壮観であった。 結果は無罪放免であった。 車に戻って走り出してから、Yさんが「いやあ、舟越が降りたら、ぶち壊しなるところだったよ」と繰り返し言っていた。確かに、角丸頭にサングラスは降りなくてよかった、と私もそう思った。
球头 二十多年前,我剃着类似平头的短发。但是理发店里不叫“平头”。给起了一个不地道的名字,叫“球头”。 到了夏天,我就会在老花眼镜上贴上墨镜片,自以为很酷。 有一次一个同行雕刻家去世,在参加葬礼回来的路上,遇到了一件有意思的事。 住在世田谷的老Y,老K,老H,还有另外一个老Y(大家都是有名的雕刻家)加上我,一共五个人,坐着老Y开的车,向甲州街道驶去。刚拿了驾照的老Y,大概是想显示一下自己的身手,开得老快。结果超速,被警察逮住了。 老Y对大家说,“大家赶紧下车,先赔不是再说。” 于是,老Y为首,老K,老H,和另为一个老Y下了车,并排站在警察面前。那场面真算了得。四人刚参加完葬礼,黑色西装还没有换掉,还系着黑色领带,威风凛凛,气势逼人。老Y和老K两人身高将近一米八,老H也是个大块头,白发白须,俨然一位长老模样。 这时,我也急急忙忙地要下车。却被老Y给拦住了。 “你,别下来!不准下来啊!” 为啥我不能下来呢?不过,我立刻明白了。 黑色西装不假,但是我却是“球头”,还带着墨镜,不被当作黑社会才是怪事。 于是,我紧缩在后排的座位上。 从车里看那四位长老烈排鞠躬的场面,那叫壮观。 结果大家被无罪释放。 回到车上,继续往前开。老Y一个劲儿的嘟囔,“舟越(我的名字)要是下来,就全完了。” 确实,“球头”上戴个墨镜,没下来就对了。我也这么想。