万叶恋歌 「-枫之章-」（小野大辅）17 重要的事情
卒業式も終わり、俺たちはいつもの土手へと来ていた。 「あ、卒業式も終わっちゃったな、この制服着てこの道を歩くのも最後か。いつ来てもここから見る景色はぜんぜん変わんない、きっと俺がここから離れても変わんないのかな。ん、目を押さえてどうした、ゴミでも入ったのか？見せてみろ、ん、お前、泣いてるのか？なに？泣いてない、嘘付け、目が赤いじゃないか、卒業式でも泣かなかったくせに、今更泣くなよ、ほら、こっちこい。もういい、何も言うな、俺と離れたくないだよな、もう強がらなくていいから、お前が泣き止むまでずっと抱きしめててやるよ。ほら、泣くなって。ん、なんだよ、顔を見るなよ、真っ赤でもしょうがないだろう、緊張したんだよ。ん、笑うな、本当は手を繋ぐのだって、キスするのだって、今でもすっげー緊張する。だって、相手はお前だから。一つ大事なことを言っておく。俺がキスしたいと思うのはお前だけだから、そのこと、絶対に忘れんなよ。 --- 上野　安蘇の真麻群　かき抱き　寝れど飽かぬを　何どか吾がせむ --- どんなに抱きしめても、どんなに触れても物足りない、この気持ちどうしたらいいのだろう。 もっと一緒にいたい。でも、今は我慢するよ。四年後、必ずお前を迎えに行きたいから。
毕业典礼结束了，我们来到了常来的那个河堤。 “啊，毕业典礼也结束了，穿着这身制服走在这条路上也是最后一次了啊。无论什么时候来，在这里看见的景色都完全没有变过。即使我离开了，这里的景色肯定也不会改变的吧。 “嗯？怎么捂住眼睛了？有什么灰尘进入眼睛里了吗？让我来看看。呃……你，在哭吗？什么？没有哭，说谎，眼睛都红了不是吗？毕业典礼的时候明明都没有哭，现在反而哭了。好了，来这里。 “已经行了，什么都不用说了，是不想和我分开对吧？现在不用再假装坚强也可以，我会在你停止哭泣之前一直抱住你的。好了，不要再哭了。（kiss）嗯？什么啊，不要看我的脸，脸红了也是没有办法的事情啊，因为紧张嘛。不要笑啊！ “事实上，无论是牵手还是接吻，即使到了现在还是会非常紧张。因为，对象是你才这样的。我告诉你一件很重要的事情：我想要吻的人只是你一个。这件事绝对不可以忘记哦。” 『上野国安苏[地名]，抱麻一捆；抱寝犹未足，若何始称心。』 无论是怎样的抱住你，无论是怎样的抚触你都不够。这样的心情，要怎么做才好呢？ 想要和你在一起。但是，现在请让我任性一次。四年之后，我一定会回来找你。