万叶恋歌 「-樁之章-」(石田彰) 11 悲剧的想象
いつの間にか、日差しが落ちるのが早くなっていた。新しい生徒会長も決まり、俺は引き継ぎに終われていた。ふと気づくと生徒会室には二人だけになっていた。二人きりの長い沈黙に耐えられなくなった俺は、自分から彼女を話しかけた。 「ほかの役員たちも帰ったし、俺たちもそろそろ帰るか。どうした?さきから黙ってるけど。そう言えば、今日はいつもより静かだな~顔も赤いし、足もふらふらしてる。」 「何?少し風引いてる?仕方ないな。家まで送っててやるよ。言っておくけど、今日だけだからなぁ。」 少しの間があって、彼女は俺の目をまっすぐに見つめた。 「ん?どうかしたか?帰るんだろう。」 俺がそう言うと、彼女は机の上を片付け始めた。その様子を見つめていると、不意に立ち上がった彼女が、目の前でゆっくりと倒れた。 「おい!どうしたんだよ!すごい熱がある。しっかりしろ!目を開けろうよ!だめだ!全然起きない。早く保健室に運ばないと!まだ先生いるよな……もっとちゃんと見ててやればよかった……本当にごめんな。」 彼女を抱えると、俺は保健室へ駆け出した。 ---わが背子にまたは逢はじかと思へばか今今朝の別れのすべなかりつる--- 別れの予感がする。悲しい気持ちがもう終わりのサインを告げる。 頭の中が真白になる。何で俺は彼女の様子が可笑しいことに気づかなかったんだろう。いつだって、一番に彼女のことを考えてた...一番に見てたはずなのに……頭の中ではこのまま彼女はどうなってしまうんだろうと言う悲しい想像が浮かんでは消えた行った。
不知从什么时候开始,太阳下山渐渐早了。新一届的学生会主席确定,我也完成了交接工作。回过神来,学生会室里有只有我们两个人了。无法忍受两人之间垄长的沉默的我,便主动向她搭话。 “别的同学都已经回了家,我也差不多准备走了。……怎么了?从刚才开始就一直不说话。说起来,今天你相比平时安静多了呐。脸红红的,脚也在发抖。” “怎么?有些感冒?…真拿你没办法,我送你回家吧。有言在先,下不为例哦。” 有一小会儿,她直直地凝视着我的眼睛。 “恩?怎么了?一起回去吧?” 我那么说着,她便开始收拾桌上的东西。我注视着她的一举一动,可她却在突然站起时,缓缓地倒在了我的面前。 “喂!你怎么了?(奔~)……烧得好厉害!振作点,快睁开眼!这样不行,完全醒不过来!不快点送保健室的话,老师应该还在吧……要是更加注意你一点就好了,真的很抱歉。” 我抱起她,向保健室飞奔而去。 『莫非心想,与君不能再相逢;今朝离别,心忡忡。』 分别在即的预感开始在心中滋生,悲伤的感觉似乎在暗示我,一切即将终结。 脑海中一片空白,为什么我没能察觉她不同寻常的反应呢。曾几何时,明明都是先考虑她的事情,都先注意到她的一举一动…… 这样下去的话她会变成什么样?脑中浮现出这般悲观的想法,想着想着那景象便渐渐隐去。