万葉恋歌 「-藤の章-」(遊佐浩二) 8 从最初开始(下)
「はぁ…」電話が切れると同時に僕は深いため息をついた。彼女に好きな人がいる。でも…それは彼女を責められることではない。いつか彼女も誰かと付き合い、結婚をして、暖かい家庭を築いていく。でも…僕は、友達だ。恋愛に対して本気になれない。いまの僕では彼女と付き合う資格すらもない。僕は…彼女を自分だけの物にしたい。大切にしたい。世界で一番誰よりも…彼女が好きだ!でも…この気持ちに気づいたと同時に…僕は、失恋をした。『今更に何をか思はむうちなびきこころは君に寄りにしものを』この胸の奥底にあった気持ち、もう見てみぬフリはやめよう。この心は…最初から君だけのもの。初恋は叶わない。誰かが言ったその言葉を、僕は頭の中で何度も思い出していた。
唉……挂断电话的同时,我深深的叹了口气。她有喜欢的人了,但这并不能怪她什么。总有一天,她会和什么人交往、结婚、建立起一个温暖的家庭,而我……只是朋友。对于恋爱,我无法认真起来,像现在这样的我,连和她交往的资格都没有。 我希望她变成只属于我的,希望能珍惜她。我要成为在这世界上最喜欢她的人,比任何人都喜欢。但是,在认识到这份感情的同时,我就失恋了。 『如今,尚有何心事;一颗柔心,满腔温存,已尽许君。』 这份埋藏在心底的感情,已经不能假装视而不见了。这颗心,从最初的开始,就是只属于你的。 初恋总是无法成功的,不知道谁说的这句话,在我的脑海中不断的浮现出来。