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むかし、江戸の町は『火事が名物』といわれるほど、いつもあちらこちらで火事がおこっていました。

很久很久以前,在江户的镇上,经常到处发生火灾,被称为“盛产火灾”。

ある冬におきた火事は強い北風にあおられて、町が焼けてしまったのですが、この大火事でも無事だった家がありました。

有一年冬天发生的火灾,受强北风影响,整个镇都烧完了,可是却也有幸存下来的人家。

それは麻布(あざぶ)という町の山崎(やまざき)という侍の屋敷で、まわりの家々が全部焼けてしまったのに、この屋敷だけはどこも焼けずにすみました。

那是在一条叫做麻布的街上,一个叫做山崎的武士家,周围的房子都被烧了,可是却唯有他家哪都没被烧到。

これは、それにまつわるお話です。

关于这件事有这么个故事。

ある夜、この屋敷の池に住んでいるカエルたちが、屋敷の夜まわりにやってきた使用人を池に引きずりこんで殺してしまいました。

有天夜里,这个房子附近的池子里住着的青蛙们,将来巡夜的佣人拖进池子里杀死了。

この話を聞いた屋敷の主人が、大変怒って言いました。「明日になったら、池のカエルを一匹残らず殺してしまえ!」

知道这个消息后的房子主人勃然大怒道:“明天,把那池子里的青蛙一只不留都杀掉。”

その夜、白い衣をまとった小さな太った老人が、主人の夢枕に立ちました。「われは、古くからこの池に住んでおるカエルの精だ。池に引き込んでわれらが殺したあの男は、何も悪さをしていないカエルの子を踏み殺して数多くの命をうばった。われらカエルとて、子をおもう気持ちは人間と同じじゃ。子をうばわれた親たちが、仕返しをしたまでじゃ。しかしこの事で、お主は明日カエル狩りをするそうだな。もしわれらの命を救ってくれたなら、火事の時はわれらカエルたちが力を合わせて、この屋敷を守ってやろうぞ」

那天晚上,身着白衣的小小的老人出现在主人的梦里对他说道:“我从很早以前一直住在这个池子里,是青蛙精。被拖进池子里杀掉的那个男人,踩死很多小青蛙,夺走了它们的生命。它们可什么坏事都没做啊。即使是作为青蛙的我们,为孩子们着想的心情却是和人类一样的。被杀死孩子的父母们,想要报仇。不过听说因为这件事,您明天想要屠杀青蛙。如果您能放过我们的命,以后发生火灾的时候,我们青蛙就会联合起来为您守护好这座房子。”

夢枕に立ったカエルの精は、そういって消えていきました。

梦中出现的青蛙精这样说着然后就消失了。

翌朝、目を覚ました屋敷の主人は、殺された使用人がカエルの子を踏み殺していた事実を確認すると、池のカエル狩りをやめることにしたのです。

到了第二天早上,房子的主人醒来后确认了被杀的佣人的确踩死过小青蛙的事实后,就放弃屠杀池子里的青蛙。

それからしばらくして、あの大火事がおこったのです。

在那之后不久,就发生了那次大火灾。

屋敷はちょうど風下なので、火の手から逃れる方法がありません。

由于房子正好处在下风,所以没有从火灾中逃脱的方法。

火は隣の屋敷を包み込んで、この屋敷が燃え上がるのも時間の問題でした。

火包围了邻居的房子,看来这房子被烧掉也只是时间问题了。

そのときです。何百、何千というカエルたちが池の中から現れると、お腹がぱんぱんになるまで水を吸いこんで、屋敷に向かっていっせいに水を吹きつけたのです。

正在这时,几百只几千只的青蛙从池子里冒了出来,吸水直到满满一肚子,再向着房子一起喷水。

プシュー!プシュー!プシュー!カエルたちは何度も何度も池の水を吸い、繰返し繰返、屋敷に向かって水を吹きつけました。

噗—!噗—!噗—!青蛙们就这样一次又一次地从池子里吸水,再反反复复地向房子喷水。

すると真っ白な霧が屋敷を包んで、火は燃え移るのを防いでくれました。

就这样,白色的雾包围了房子,防止了火蔓延过来。

このとき広い池の水はほとんどなくなって、底が見えていたそうです。

这时,宽阔的池子里的水几乎都没有了,连底都看的到了。

「おおっ、助かった、助かったぞ!カエルたちが、約束を守ってくれたぞ!」カエルたちの活躍にすっかり感心した主人は、それから池のカエルを大切にしました。

“噢噢,得救了,得救了!青蛙们遵守了它们的约定!”主人被青蛙们的行为深深地感动了,在那之后开始对池子里的青蛙爱护起来了。

そのためにカエルの数はますます増え続けて、屋敷はいつしか『麻布のカエル屋敷』と呼ばれるようになり、江戸の名所のひとつになったという事です。

因此,青蛙数量不断地增加,房子不知不觉地就被称为“麻布的青蛙屋”,成了江户的名迹之一。

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