福島県郡山市の下水処理施設の汚泥などから放射性物質が検出され、セメントの材料として再利用されていた問題で、経済産業省の原子力安全・保安院は、福島県が行っているセメントに含まれる放射性物質の濃度の調査結果を待って、今後の対応策について判断することにしています。

この問題は、郡山市にある福島県の下水処理施設「県中浄化センター」の汚泥などから、放射性セシウムが検出され、この汚泥が栃木県佐野市にある「住友大阪セメント」の工場で再利用されていたものです。会社や原子力安全・保安院によりますと、再利用されたセメントはすでに出荷され、道路や橋などの資材として使われた可能性があり、会社側が追跡調査を進める一方、福島県が工場に残されていたセメントを採取して放射性物質の濃度を調べています。これについて、原子力安全・保安院は、福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質が下水に流れ込んだとみていますが、今回のようなケースは想定がなく、関係する省庁と対応を協議しています。具体的には、原子力発電所から出る放射性廃棄物の処理について定めた国の規則を参考にする方向で、放射性物質として扱わなくてもよいとされる放射性セシウムの濃度の、1キログラム当たり100ベクレルが今後の対応策を決めるうえでの1つの目安になるとしています。原子力安全・保安院は、福島県の調査結果を待って、最終的な判断をすることにしています。

词汇空间

下水【げすい】
よごれた雨水または家庭や工場などから流れる使用済みのよごれた水。また、その汚水を流す溝。

汚泥【おでい】
きたない泥。どろ。

セメント cement
石灰石/粘土/酸化鉄を焼成/粉砕した灰白色の粉末。コンクリートやモルタルを作る際の主原料で、水で練ると速やかに凝結/固化する。また広くは硬化性を示す無機材料のことで、歯科用充填材、接着剤などをいう。セメン。
 
セシウム caesium; cesium
(ラテン語で「青みがかった」の意のcaesiusによる。分光分析に現れる2本の青い線に因む) アルカリ金属元素の一。元素記号Cs  原子番号55。原子量132.9。純粋なものは、銀白色で軟らかく、空気中で酸化/燃焼し、水と激しく反応してこれを分解し水素を発生。通常、微量の酸化物および窒化物を含むため黄色。炎色反応は青色。光電管の薄膜に使用。質量数137の同位体(半減期30.2年)は核分裂性降下物中に含まれ、人体に有害。
 
ベクレル becquerel
(A.ベクレルの名に因む) 放射能の単位。国際単位系の組立単位。1秒間に1回崩壊する放射能の強さが1ベクレル。1キユリーは 3.7 1010。記号 Bq
 
浄化【じょうか】
①きよめること。清浄/清潔にすること。
②〔宗教〕卑俗な状態を神聖な状態に転化すること。
③カタルシスの訳語。

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