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むかしむかし、藤原道長(ふじわらみちなが)という人が、京の都にお寺を建てました。
很久很久,有个叫藤原道长的人在京都建了座寺庙。
道長は白い犬を飼っており、散歩の時はいつもこの犬を連れ歩くほど可愛がっていました。
道长养了只白色狗,他很宠爱那只白狗,散步的时候经常带着狗一起。
ある日の事、道長は自分が建てたお寺の門をくぐって、お堂へお参りに行こうとすると、連れている愛犬が急に行く手をふさいで、ワンワン!ワンワン!と、何度も吠えたてるのです。
有一天,道长走过自己建的寺庙的门,正要去佛堂参拜的时候,同行的爱犬突然拦住去路,汪汪地叫个不停。
「これ、どうしたんじゃ?」道長は立ち止まって言いましたが、特に変わった様子もないなので、また歩き出そうとしました。
“这是怎么回事?”道长止住脚步说道,可是没有发现有什么异常,所以打算继续走。
すると今度は、愛犬が道長の衣のすそを口にくわえて、強くその場に引きとめるのです。
这次,爱犬用嘴咬着道长的衣角,拼命阻止他。
愛犬がこんな事をするのは、初めての事です。
爱犬做这种事还是第一次。
(これは、何か異変を伝えようとしているのか?)道長はそう思うと、その場から一歩も動かず、おの者に持ってこさせたいすに腰をおろしました。
(这是在传达什么异常的信号吗?)道长这样想着,就没有再移动脚步,就让侍者搬来椅子坐了下来。
そして知り合いの占い師を呼び寄せると、愛犬の行動を話しました。
然后喊来了熟认的占卜师,将爱犬的举动告诉了他。
すると占い師は、愛犬の様子とお寺の門をじっと見つめて言いました。「危ないところでした。この寺の門には、あなたをよく思っていない者が呪いの仕掛けております。あなたがそこを通ると、あなたに悪い事がおこります」
占卜师盯着爱犬的样子和寺庙门看了会后说道“这是个危险的地方。这个寺庙的门,被人下了对你不好的诅咒,如果你经过那座门的话,就会发生不好的事。”
そして占い師は、道長が通ろうとしていた門の下の土を掘り起こしました。
然后占卜师挖掘了道长想要通过的门下面的泥土。
すると土の中から、黄色い紙のこよりで二つに合わせた土器が出てきて、その土器の中に呪いの呪文が書かれた紙が入っていたのです。
从土里挖出个用黄色纸捻贴合的陶器,在那陶器里放着写了诅咒的纸。
「さて、この呪いを仕掛けた者は・・・」占い師は、ふところから取り出した紙を鳥の形にちぎると、なにやら呪文を唱えながら空へむかって投げました。
“那么,下这诅咒的人会是・・・”占卜师将从口袋里取出的纸撕成鸟的形状,一边念着咒语一边扔到空中。
すると不思議な事に鳥の形の紙切れは、たちまち一羽のシラサギになって南へ飛んで行きました。
不可思议的事发生了,鸟形状的纸片不一会就变成白鹭向南飞去。
それを指差して、占い師が言いました。「それ、あのシラサギを追うのです。あのシラサギが落ちたところに、この呪いを仕掛けた者がおります」
指着那白鹭,占卜师说道“追着那白鹭,那白鹭落下的地方,就是下诅咒的人。”
占い師が言うので、道長のお供の者たちがシラサギの後を追いかけました。
占卜师这样一说,道长的随从们就追着白鹭跑去。
紙のシラサギはしばらく飛んで、ある町の小さなお堂の屋根の上に落ちました。
纸白鹭飞了一会后,就停在某个街道小小的佛堂的屋顶上。
お供の者たちがお堂に踏み込むと、中には年を取った一人の坊さんがいました。
随从们走进佛堂,里面有个上了年纪的和尚。
そしてお供の者たちに問い詰められた坊さんは、道長にうらみを持つ者に頼まれて、呪いの仕掛けをした事を白状したのです。
在众随从的追问下,和尚招供了对道长怀恨在心的人拜托自己下诅咒的事。
お供の者たちの報告を聞いた道長に、占い師が言いました。「あなたは、よい犬をお持ちだ。この犬は小さいながらも、神通力を持っております。その神通力で呪いの仕掛けに気づき、あなたの足を止めさせたのです」
道长听了随从们的报告后,占卜师对他说道“你有一条好狗啊。虽然这狗很小,但是却有着神通力。靠着这神通力发现了诅咒,所以阻止了你的步伐啊。”
それから道長は、愛犬の白い犬をますます可愛がる様になったそうです。
在那之后,道长对白色小狗越发得宠爱了。

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