竹取物语
【日本最古の物語】
『竹取物語』は、1000年以上も前に書かれた日本で最も古い物語です。9世紀、平安時代の初めごろに書かれたといわれています。竹から生まれた美しい姫が、おじいさんとおばあさんに育てられる物語。『かぐやひめ』としても知られている、有名な昔話です。
《竹取物语》成书于1000多年前,是日本最早的古物语。据说写成于9世纪的平安时代初期。讲述的是一个从竹子里诞生的美丽女子,由一对老夫妇抚养长大的故事。又被称作是《辉夜姬物语》,是很有名的古代故事。
【かぐや姫の不思議な力】
【かぐや姫の不思議な力】
かぐや姫には不思議な力がありました。手のひらにも乗るほど小さかった赤ちゃんは、たった3ヵ月で、美しい大人の女性に成長してしまいます。おじいさんは
竹林で金が入った竹を見つけることが重なり、だんだんお金持ちになっていきました。その上、家の中は不思議な光で満たされます。現実離れした
奇妙な現象の数々。かぐや姫は一体何者なのでしょうか。
辉夜姬拥有很神奇的力量。巴掌大小的婴儿,三个月后就长大成人,姿容艳美。从此,老人伐竹时,常常发现竹节里有黄金,不久便成为了富翁。并且,家中还散发着不可思议的光芒。这些不同寻常的现象还有很多。辉夜姬到底是什么样的人物呢?
【帝を頂点とした貴族の時代】
【帝を頂点とした貴族の時代】
この物語が書かれた平安時代の初めは、貴族が特権階級として、政治や経済の場で活躍していました。そんな時代、社会の頂点に立っていたのが「帝(みかど)」、つまり、天皇です。いかに帝に近づくか、いかに帝に認めてもらえるか。それが、当時の貴族たちの最大の関心事でした。かぐや姫は、そんな当時の社会の常識からも自由な存在として描かれます。美しい姫に、富も地位もある男性たちから、結婚の申込が殺到しました。しかし、かぐや姫はかたくなに結婚を拒みます。
这个故事写成于平安时代初期,当时贵族特权阶级在政治经济领域甚为活跃。在那样的时代,处于社会最顶层的是天皇。如何才能靠近天皇,如何才能被天皇所认同,这些就是当时的贵族们最为关心的问题。辉夜姬在这样一个社会环境下,被描写成一个象征自由的存在。当时有财有势的贵族们纷纷向辉夜姬求婚,但是辉夜姬都一一拒绝了。
【帝の申し出をも断るかぐや姫】
【帝の申し出をも断るかぐや姫】
ついに、帝(みかど)からも声がかかります。帝は、自らかぐや姫のもとへ出向き、結婚を迫ります。「許すものか」と言って連れていこうとする帝に、かぐや姫は、「私がこの世界に生まれたのなら帝の思い通りにもなりましょうが、そうではありません」と答えます。それでも帝が無理やり連れ去ろうとしたそのとき、かぐや姫は突然消え失せ、影になってしまいました。不思議な力を持ち、帝からの結婚の申し出さえ断ったかぐや姫。その正体は、つかのま地上を訪れた、月の人だったのです。
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【月に帰るかぐや姫】
【月に帰るかぐや姫】
物語の
クライマックス。かぐや姫に、月から迎えが来る
場面です。真夜中なのに辺りは昼間のように明るくなり、月の世界の人々が雲に乗ってやってきます。戸や
格子(こうし)は、ことごとくひとりでに開き、かぐや姫は、おばあさんの腕からするりと抜け出してしまいます。引き止めることができなかったので、おばあさんは、ただ見上げて泣くよりほかありませんでした。かぐや姫は
地上の人々に別れを告げ、月へと帰っていきました。
这里是故事的高潮部分。从月球来了迎接辉夜姬回去的使者。深夜,却宛如白昼般明亮,月球上的人乘着云朵而来。门和窗户全都自己开了,辉夜姬被迅速地从老奶奶怀里脱离。阻拦也阻拦不了,老奶奶只得流着泪,眼睁睁地看着辉夜姬离开。辉夜姬跟人们告别,回归了月球。
【天に最も近い場所】
【天に最も近い場所】
かぐや姫が帝(みかど)に残した不老不死(ふろうふし)の薬。しかし帝は、「永遠の命など
意味がない」と、天に最も近い場所で燃やすよう命じました。その命を受けて大勢の兵士たちが登っていったからでしょうか、その高い山を「ふじの山」(士に富む山=富士の山。「不死の山」という説もある)と名付けたのでした。薬を燃やしたときの煙は、今もなお
山頂から雲の中へ立ちい昇ってるいうことです。
辉夜姬留下了不死之药,但是天皇认为没有了辉夜姬,长生不老也没有意义。于是命人将不死之药放在最接近苍天的地方烧毁。接到这个命令的士兵就登上了一座高山,从此这座山就被称为不死山,即富士山,烟火至今不灭。
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