2022年で73回目を迎える『NHK紅白歌合戦』。毎回話題になるのが、ジャニーズの出場だ。今年も6組が出場するが、じつはジャニーズの『紅白』出場の始まりは1965年のこと。その変遷を振り返りつつ、今年の見どころなどにふれてみたい。
2022年“NHK红白歌合战”迎来了第73届。每届红白中,杰尼斯艺人的参加都能引发巨大的话题。今年也有6组杰尼斯组合登场,而实际上杰尼斯是从1965年才开始出现在“红白”舞台上的。今天我们就来一起回顾一下杰尼斯登场红白的历史变迁,以及今年的看点。
ジャニーズの『紅白歌合戦』出場はいつから? 初代ジャニーズとフォーリーブス
杰尼斯何时登上“红白歌合战”?初代杰尼斯与Four Leaves
いまでこそジャニーズが大挙出場するのは当たり前のようになっているが、昔からそうだったわけではない。『紅白』でのジャニーズの存在感が大きく増し始めたのは、2000年代も後半になってからである。
如今,杰尼斯在红白舞台上闪亮登场似乎已经是一件司空见惯理所当然的事情,但在过去却并非如此。实际上杰尼斯是在20世纪后半段才开始在“红白”舞台上有了存在感的。
ジャニーズで初めて『紅白』に出場したのが、1965年のジャニーズだった。ただ、初代ジャニーズは翌1966年、修行のため長期の渡米に踏み切る。もし『紅白』へのこだわりが強かったならば、初出場の翌年は日本でテレビの仕事に1年間精力的に取り組んだはずだ。だがジャニー喜多川の海外へのこだわりは、並々ならぬものがあった。そうしたこともあり、初代ジャニーズの『紅白』出場は結局1回のみで終わっている。
1965年,杰尼斯艺人首次登场“红白”。然而,第二年,也就是1966年,初代杰尼斯就因修行长期留美。假如Johnny喜多川真的执着于“红白”,那么首次登场红白后的第二年他应该全力以赴在日本深钻电视剧领域才对。然而,Johnny喜多川对海外的执着却非同寻常。正因为如此,初代杰尼斯的“红白”出场仅一次就草草收场。
その直属の後輩であるフォーリーブスは、よりテレビに積極的だった。音楽番組だけでなくバラエティー番組でも活躍した彼らは、初出場の1970年から1976年まで7回連続で出場。いまでは想像できないが、本格的な「歌って踊れる若手歌手」は彼らが初めてと言ってもよく、それだけ重宝された。
之后,初代杰尼斯的直属后辈Four Leaves则更加专注于电视剧领域。他们不仅在音乐节目中表现突出,还活跃在各类综艺节目当中,因此自1970年首次登场红白之后,一直到1976年他们连续7年登场红白。在我们现在看来或许难以想象,但他们才是首批真正的“在舞台上唱歌跳舞的年轻歌手”,因此也受到了大家的器重。
苦境に陥ったジャニーズ事務所を救った「たのきんトリオ」。そして一世を風靡した光GENJIへ
救杰尼斯事务所于困境的“田原三重唱”。风靡一时的光GENJI
フォーリーブスに続いて『紅白』に登場したのが、今年も出場する郷ひろみである。「新御三家」の一人として一世を風靡した郷は、1973年が初出場。この年と翌1974年は、フォーリーブスとともにジャニーズからは2組の出場となった。
在Four Leaves之后登场红白的就是今年也会上台的乡裕美。作为“新御三家”(另外两位是西城秀树和野口五郎)风靡一时的乡于1973年首次登场红白。第二年1974年,他和Four Leaves两组杰尼斯艺人共同登上红白舞台。
ところが1970年代後半、郷の事務所移籍、フォーリーブスの解散などによってジャニーズは苦境に陥る。『紅白』の出場も途切れた。その状況を救ったのが、田原俊彦と近藤真彦である。野村義男とともに「たのきんトリオ」として人気が沸騰した田原と近藤は、田原が1980年、近藤が1981年にそれぞれ初出場を果たすと『紅白』の常連になっていった。
然而,20世纪70年代后半,乡离开杰尼斯事务所,Four Leaves解散,杰尼斯陷入困境。这期间也没有杰尼斯艺人登上红白舞台。在困境之中解救了杰尼斯的就是田原俊彦和近藤真彦。他们与野村义男共同组建的组合“田原三重唱”人气火爆,田原与近藤二人分别于1980年和1981年首次登场红白,之后成为红白“常客”。
同時に1980年代は、ジャニーズの活動形態がソロ中心からグループ中心へと変わる過渡期でもあった。1982年にシブがき隊、1986年に少年隊、そして1988年に光GENJIと男闘呼組がそれぞれ初出場。特に光GENJIの人気は当時すさまじく、初出場にもかかわらず“ガラスの十代”から始まる4曲メドレーという特別待遇だった。
20世纪80年代,杰尼斯的活动形态逐渐由个人solo向组合活动过渡。1982年涩柿子队登场红白,1986年少年队登场红白,1988年光GENJI与男斗呼组首次登场红白。尤其是光GENJI当时有着超高的人气,首次登场红白就有“特殊待遇”,演唱了《玻璃般的十多岁》等四首曲目。
『紅白』の顔になったSMAP。史上初、グループでのトリという快挙も
“红白”门面担当SMAP。史上首次以组合压轴的壮举
1980年代までのジャニーズは、『紅白』での存在感は比較的薄かった。歌う順番も前半のトップかそれに近い順番のことが多く、後半に歌うことはむしろ珍しかった。先述したように、社会現象的ブームを巻き起こした光GENJIは4曲メドレーという破格の扱いだったが、歌った順番は白組のトップバッターだった。最終的に1993年まで6回連続で出場するものの、順番的には後半の早い時間帯での登場にとどまった。
20世纪80年代之前的杰尼斯在“红白”舞台上的存在感还是比较弱的。登场顺序也大多在前半场一开始之类的位置,很少有机会在后半场登台演唱。上文中,引发社会现象级热潮的光GENJI虽然破格演唱了四首歌曲,但依旧是白组第一个登场的。到1993年,光GENJI连续6年登场红白,但最终也只是在后半场的前半段时间登台表演。
その流れを変えたのが、SMAPである。1991年の初出場からしばらくは彼らも前半に歌っていたが、1996年には“SHAKE”で後半に、1998年の“夜空ノムコウ”では白組の最後から3番目と序列を上げていき、そしてついに2003年に“世界に一つだけの花”で初のトリ(大トリ)となった。これは、『紅白』史上初のグループでのトリという記録でもあった。いかに彼らが前例を破る存在だったかの証しだろう。その間、1997年には中居正広が史上最年少(当時25歳)で白組司会を務めるなど、SMAPはまさに『紅白』の顔になっていく。
改变了当时现状的就是SMAP。1991年SMAP首次登场红白,当时他们也在前半场出场,但1996年的《SHAKE》是在后半场登场,1998年《夜空的彼方》在白组倒数第三组出场,之后2003年,他们以《世界上唯一的花》首次压大轴。这也是“红白”首次以组合形式压大轴,也成了SMAP称得上打破前例的组合的证明。这期间,1997年中居正广成为史上最年少(当时25岁)白组司会,SMAP真正成为了“红白”的门面。
10年以上続いた、SMAPとTOKIOの「2組体制」
持续十多年,SMAP和TOKIO的“两组体制”
とはいえ、そこでジャニーズの出場組数が飛躍的に増えたわけではない。1994年にはSMAPと同世代に当たるTOKIOが初出場するが、その後は基本的にその2組だけという年が2000年代まで続いていく。
话虽如此,但这段时间登上红白舞台的杰尼斯组合数量并没有飞跃性的增加。1994年,与SMAP同年代的TOKIO首次登场红白,之后杰尼斯两组红白的情况一直持续到21世纪。
もちろんその間、V6、KinKi Kids、嵐などジャニーズグループが続々CDデビューしていた。だがそれらのグループの『紅白』出場は、当時まだなかった。
当然,在这期间,V6、Kinki kids、岚等杰尼斯组合纷纷出道。但他们当时未能登上“红白”舞台。
理由はいろいろあるだろうが、ひとつ考えられるのは、ジャニーズ年末恒例のカウントダウンコンサート(ライブ)がある。
理由有很多,但其中最大的原因就是每年年末杰尼斯也有自己的跨年演唱会直播。
カウコンの始まりは1996年。V6が開催したのが最初である。翌1997年には、阪神・淡路大震災復興支援のためにTOKIO、V6、KinKi Kidsによって結成されたユニット「J-FRIENDS」が開催し、そのかたちが2002年まで続いた。2003年からは、それ以外のグループやタレントも出演。現在のような形態になっていく。その間、1998年からはKinKi Kidsによる東京ドームでの大晦日ライブも始まった。
杰尼斯跨年演唱会是在1996年开始举办的。V6首次举办,之后1997年,为支援阪神大地震复兴,TOKIO、V6、KinKi Kids三大组合结成“J-FRIENDS”举办跨年演唱会,并持续到2002年。2003年起,其他杰尼斯组合也纷纷参加,最后发展成现在的形式。在这期间,KinKi Kids自1998年起每年除夕会在东京巨单举办演唱会。
近年の『紅白』では、ライブ会場からの生中継で出演する歌手も珍しくない。だがこの頃はまだ、出場歌手は『紅白』のステージでという原則も強固だった。
近年来,在演唱会现场以实时直播的形式参加“红白”的艺人并不少见,但当时大众心中出场歌手一定要在红白的舞台上这一原则还是根深蒂固的。
ジャニーズ出場がぐんと増えた、嵐初出場以降
岚首次出场后 杰尼斯出场艺人猛增
ふたたび大きく構図が変わるのは、2009年嵐の初出場からである。この年を機に、ジャニーズの出場組数はぐんと増えていく。
再次改写杰尼斯在红白当中的分量的,是2009年岚的首次登场。这一年后,杰尼斯登场数量猛然增长。
まず2009年は、NYC boysも初出場でSMAP、TOKIOと併せて計4組のジャニーズが出場。そして2012年には関ジャニ∞が加わって5組に。そして2014年には、SMAP、TOKIO、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zone、V6の6組となった。その後は、5組から7組のあいだを推移している。
2009年,也是NYC boys首次登场红白,加上SMAP、TOKIO,共有4组杰尼斯艺人。2012年,关八出场,共计5组杰尼斯艺人登场红白。2014年,SMAP、TOKIO、岚、关八、Sexy Zone、V6六组杰尼斯艺人登场。之后,平均每年都会有5~7组杰尼斯艺人参加红白。
増えてきた理由としては、まず『紅白』において、ジャニーズに限らず「デビュー○○周年」といった節目のアーティストが出場するパターンが増えてきたことがある。V6を例に取ると、2014年の初出場はメンバーの岡田准一がその年NHK大河ドラマ『黒田官兵衛』の主演を務めたこともあったが、グループとしてCDデビュー20年目の節目に当たっていた。KinKi Kidsの正式な初出場となった2016年も、同じく20年目だった。最近では、昨年のKAT-TUNの15周年も然りである。
登场组合增多的原因,首先不仅是杰尼斯,越来越多的艺人在“出道XX周年”这一节点登场红白。以V6为例,2014年首次登场的成员冈田准一当年主演了NHK大河剧《黑田官兵卫》,而且还是组合CD出道20周年。KinKi Kids正式首次登场红白是2016年,也是他们的20周年。最近就是去年KAT-TUN的出道15周年。
もうひとつの理由は、「ジャニーズ」という文化が世間に浸透したことだろう。
还有一大理由就是“杰尼斯”文化已经渗透到了世间大众心中。
初出場から2020年の活動休止まで12年連続出場し、SMAP解散以降は『紅白』の屋台骨を支える存在となった嵐、また嵐の活動休止以降のジャニーズ出場組の筆頭格となった関ジャニ∞は、ともに1990年代後半の「ジャニーズJr.黄金時代」を担ったメンバーたちである。
SMAP解散后成为“红白”顶梁柱的岚自首次登场到2020年宣布暂停活动,连续12年登场红白,还有岚暂停活动之后关八成为杰尼斯出场组中排在首位的组合,他们都是20世纪90年代后半段“杰尼斯Jr.黄金一代”的成员们。
ジャニーズの歴史を振り返るとき、この黄金時代の持つ意味は想像以上に大きい。滝沢秀明をはじめとして、まだCDデビュー前のJr.たちがテレビにライブにと大活躍することで、「ジャニーズ」という独特の文化が世間全体に広がる重要なきっかけになった。したがって、黄金時代出身の嵐や関ジャニ∞の出場は、『紅白』に新たな視聴者層を惹きつけることになったに違いない。視聴率が長期的に下降傾向にある『紅白』にとっても、当然歓迎すべきことだっただろう。その流れが、ジャニーズの出場組数が増加する理由の一端になったのではあるまいか。
回顾杰尼斯的发展历程后我们发现,这段黄金时代背后的意义比我们想象中更大。泷泽秀明作为黄金时代的代表人物,还有CD出道之前的Jr.们已经通过电视剧和演唱会让观众见到了他们的活跃,也成为“杰尼斯”这一独特的偶像文化广为人知的重要契机。因此,黄金时代出身的岚和关八登场红白,无疑会为“红白”添加一批新的观众群体。对于收视率长期低迷的“红白”而言,当然是欢迎这样的组合参加的。这样的趋势也成为杰尼斯出场组合越来越多的一大原因吧。
今年は6組が出場。関西勢の健闘など、気になる見どころは?
今年6组出场红白。关西组合活跃,看点有哪些?
そして今年の出場組数は6組。CDデビュー順にあげると、KinKi Kids、関ジャニ∞、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子となる。
今年共有6组杰尼斯艺人登场红白。按CD出道顺序有KinKi Kids、关八、King & Prince、SixTONES、Snow Man、浪花男子。
顔ぶれを見ると、まず関西勢の健闘が目につく。KinKi KidsはCDデビュー25周年の節目、関ジャニ∞はいまや常連中の常連、なにわ男子は初出場だが、いまだ出場を果たしていないジャニーズWESTとも併せ、近年活躍が目立つ関西ジャニーズの勢いを反映したものだろう。
单看阵容,最突出的就是关西组合的活跃。今年是KinKi Kids出道25周年,关八目前已经是常客中的常客,浪花男子虽然是首次登场,但和尚未参加过红白的杰尼斯WEST在近年来都十分活跃,也能反映出关系杰尼斯的强劲势头。
また、CDデビューしてまだ年数の浅い若手グループの出場も多い。King & Princeのデビューが2018年、SixTONESとSnow Manが2020年に同時デビュー、さらになにわ男子が2021年と数年以内にデビューしたグループが過半数を占める。このあたりは、若い視聴者向けにシフトしたとされる今年の紅白のトレンドも感じさせる部分だ。
此外,还有很多出道不久的年轻组合登场。King & Prince2018年出道,SixTONES和Snow Man2020年同时出道,而浪花男子更是2021年刚刚出道,过半数的组合都是近几年来出道不久。从这部分中我们也能感受到今年红白试图向年轻观众层转变的意图。
むろんパフォーマンス面でも期待が高まる。
当然,他们的舞台表演也是非常值得期待的。
KinKi Kidsはデビュー25周年の今年、すでにさまざまな音楽番組で見事なパフォーマンスを披露しているが、とりわけ『紅白』のセットと演出でどの楽曲を披露するのか、一段と期待が高まる。
KinKi Kids今年是出道25周年,我们已经在各种音乐节目中看到了他们完美的表演,而“红白”当中的组曲也是大家尤其期待的。
同じ関西勢の関ジャニ∞となにわ男子、それぞれのパフォーマンスも楽しみだが、なんらかのコラボがあることを期待したい。
同样是关西组合的关八和浪花男子,他们的各自表演也值得期待,当然也很期待他们会有怎样的组合联动。
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