12月には約8割が変異株「ケルベロス」置き換わりか

12月 约8成新冠感染者感染的是“地狱犬”毒株?

「XBB」通称「グリフォン」、「BQ1.1」通称「ケルベロス」、この2つの変異株が広がりを見せつつある中で開かれた、17日の東京都モニタリング会議。

“XBB”毒株,代号“格里芬(狮鹫)”,“BQ1.1”毒株,代号“地狱犬”,新冠病毒的这两个变异株的感染正在不断扩大。在此背景下,东京在11月17日召开了新冠疫情监测会议。

10月の段階で「グリフォン」で76人(全体の0.7%)、「ケルベロス」で250人(全体の2.4%)の感染が確認されたといいます。

会议指出,疫情在10月阶段,感染“格里芬”的有76人(占全体的0.7%),感染“地狱犬”的有250人(占全体的2.4%)

この2つの変異株はいずれも免疫から逃れる力が高く、感染力も高いというデータが国立感染症研究所から出ています。

国立感染研究所提供的相关数据显示,这两个变异株具有极高的免疫逃逸能力和很强的感染性。

11月9日のアドバイザリーボードの資料によると、11月1週目の段階では「ケルベロス」を含む「BQ1.1」系統は13%でした。しかしそれが、12月1週目には79%になるという推定値が発表されてたのです。

根据11月9日的顾问委员会报告,在11月第一周的阶段,包括“地狱犬”毒株在内的“BQ1.1”毒株的感染率为13%,但到12月第一周,这个数值预计就会到达79%。

さらに17日のデータでは、「ケルベロス」が16%、「グリフォン」が30%と、グリフォンへの置き換わりが進んでいるといいます。

甚至根据17日的数据显示,“地狱犬”的感染率为16%,“格里芬”的感染率是30%,主要感染毒株似乎正从“地狱犬”向“格里芬”转变。

置き換わりの進行に違いがあるのは何か理由があるのでしょうか。昭和大学医学部の二木芳人客員教授に聞きました。

为什么转变的过程会存在差异呢?记者就此询问了昭和大学医学部的客座教授二木芳人。

昭和大学医学部・二木芳人 客員教授:

昭和大学医学部的客座教授二木芳人:

XBB(グリフォン)の方はアジア中心に流行しています。BQ1.1(ケルベロス)はアメリカ・ヨーロッパを中心に流行しています。直近のデータを比較すると、どちらの方からたくさん持ち込まれているかで、少し差が出る可能性があります。

XBB(格里芬)主要在亚洲地区流行。BQ1.1(地狱犬)主要在欧美地区流行。比较最近的数据,可能会因为获得数据的多少存在一些差异。

アメリカのデータを見てみると、非常にBQ1.1の方に置き換わりが早いんです。一番最近のデータではもう、アメリカではBQ1.とBQ1.1を足して6割くらい置き換わっています。

根据美国的相关数据,美国转换成BQ1.1是非常早的。根据最新数据就可以发现,美国感染BQ1.1和BQ1.1的已占感染人群的60%。

ですから、おそらくそれと同じようなことになるのではないかと予測をしていました。

因此,我预测日本也会出现同样的状况。

ところが、最近になって少しXBBの方が増えてきているということですので、これからどういうふうに増えていくかはしっかり見ておかなければいけません。

但最近XBB毒株的感染者数量增加,今后情况会如何必须密切观察。

重症者率・死亡率は低下傾向 専門家“メリハリつけた感染対策を”

面对重症率与死亡率下降的趋势,专家指出:“要采取张弛有度的感染对策。”

オミクロン株は死亡率・重症者率は低いのではないかとみられていましたが、第8波を迎える中でどうなっているのでしょうか。

既然奥密克戎毒株的死亡率与重症率都下降了,那第八波新冠疫情感染扩大时会是怎样的情况呢?

11月9日のアドバイザリーボードによると、第5波は重症者率約7.3%、死亡率0.414%。第6波は重症者率約0.44%、死亡率0.143%。第7波は重症者率約0.16%、死亡率0.09%となっています。

根据11月9日的顾问委员会报告,第五波疫情的重症率为7.3%,死亡率为0.414%,而第六波时重症率为0.44%,死亡率为0.143%,第七波重症率则为0.16%,死亡率为0.09%。

では現在はどうなのか。11月11日~17日の1週間で計算すると、重症者率は約0.27%、死亡率は約0.02%となりました。

计算了一下11月11日至17日的感染数据,发现重症率为0.27%,死亡率为0.02%。

重症者率・死亡率は低下していますが、第8波は弱毒化が進んでいるのでしょうか。

虽然重症患者率和死亡率都在下降,但是第8波的弱毒性在加剧吗?

昭和大学医学部・二木芳人 客員教授:

昭和大学医学部的客座教授二木芳人称:

ウイルス自体も少しずつ弱くなっていることは事実だと思います。

我认为病毒自身在逐渐衰弱这是一个事实。

しかし、それ以上に、皆さんしっかりワクチンを打っているということ、医療従事者がこの感染症に対してどういうふうに立ち向かっていけばいいかというノウハウを理解してきましたので、重症者率・死亡率が低下しているという部分も大変大きいと思います。

但除此之外,大家都在积极接种疫苗,医务人员对于该如何应对这种病毒已经有所了解,也是重症率与死亡率下降的很重要的一个原因。

どのように第8波と向き合っていけば良いのでしょうか。

我们该如何应对第八波疫情呢?

昭和大学医学部・二木芳人 客員教授:

昭和大学医学部的客座教授二木芳人说:

非常に気楽に、低コストで誰もが飲めるという薬は、すぐにはできないと思います。

非常简单的、低成本的、谁都能吃的药,我想还不能很快生产制造出来。

しばらくの間は、特にリスクの高い方はワクチンを続けて打っていただき、ワクチンを打ったからもう安心ということではなくて、ワクチンの免疫をかわすというのがウイルスの特性ですので、その上でメリハリをつけた感染対策というものを考えていくことが重要だと思います。

目前暂时还请大家继续打疫苗,尤其是高风险人群。但打了疫苗并不意味着可以就此安心,避开疫苗的免疫是病毒的特性,所以我认为很重要的一点是我们要在此基础上考虑张弛有度的感染对策。

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