最強にして最凶の男・雪代縁（新田真剣佑）がついにお茶の間に登場。そう、2011年より制作が始まった人気シリーズ『るろうに剣心』の第4作目『るろうに剣心 最終章 The Final』が、テレビで初放送されるのだ。『The Final』というだけあって、これは“すべて”に終止符を打つ物語。主人公・剣心（佐藤健）が真の意味で自身の過去と対峙することになる。

最强又最凶的男人·雪代缘（新田真剑佑饰）终于在客厅电视机里登场。没错，从2011年开始制作的人气系列《浪客剑心》的第四部作品《浪客剑心 最终章The Final》将在电视上首播。不仅仅是《The Final》，这是一个为“所有的一切”画上休止符的故事。主人公剑心（佐藤健）将是从真正意义上与自己的过去对峙。

本シリーズは、血も涙もない「人斬り抜刀斎」として幕末に恐れられていた剣心が、その忌まわしき過去とつねに対峙しながら明治という新時代を生きていくさまを描いたものだ。いくら本人が「不殺（ころさず）の誓い」を立てて変わったつもりでいても、これをどうしても認めない者たちがいる。それが、シリーズ第1作目の鵜堂刃衛（吉川晃司）であり、第2作目『京都大火編』ならびに第3作目『伝説の最期編』の志々雄真実（藤原竜也）や四乃森蒼紫（伊勢谷友介）らである。平穏な日常など得られたところでつかの間の話。剣心は永遠に重い十字架を背負って生きていかなければならぬ者なのだ。

本系列描写了在幕府末期作为无血无泪的“刽子手拔刀斋”，让人闻风丧胆的剑心，一边与自己令人厌恶的过去对峙，一边在明治这个新时代生存下去的故事。即使本人立下了“不杀人的誓言”打算金盆洗手，但还是有人怎么都不认可。那就是系列第一部作品的鹈堂刃卫（吉川晃司）、第二部《京都大火篇》以及第三部《传说的最后篇》的志志雄真实（藤原龙也）和四乃森苍紫（伊势谷友介）等人。安稳的日常生活也只是稍纵即逝。剑心是不得不永远背负着沉重的十字架活下去的人。

本作でそんな彼の前に立ちはだかるのが、先にその名を記した男・雪代縁である。縁はほかの者たちに引けを取らぬ冷酷非道さを備えている男だ。しかしながら、彼が剣心に対して抱く怨嗟の念には正当性がある。かつて剣心が、自身の最愛の姉・巴（有村架純）を目の前で斬殺したからだ。変わりゆく時代や社会からひどい仕打ちを受けた志々雄や蒼紫も大きな悲しみを背負う男たちだが、縁の中にうごめく悲しみや怒りはまったく別。剣心からすれば志々雄や蒼紫が向けてくる念は“いい迷惑”であり“とばっちり”にも思えるが、縁に関しては実際に彼から姉を奪ったのだ。剣心の存在が志々雄や蒼紫のような存在を生んだことは事実だが、負の感情に満たされた縁の場合は、完全に剣心がその原因となっている。だから剣心は、真の意味で自身の過去と対峙しなければならないのである。

在本作品中阻挡在他面前的，就是前面提到的那个男人·雪代缘。缘是个冷酷无情的男人。但是，他对剑心的怨念是有其正当理由的。因为剑心曾经在他面前斩杀了自己最爱的姐姐巴（有村架纯）。在不断变化的时代和社会中受到残酷打击的志志雄和苍紫虽然也是背负着巨大悲伤的男人们，但与缘心中蠢蠢欲动的悲伤和愤怒却完全不同。在剑心看来，志志雄和苍紫对自己的执念算是“不错的麻烦”，也是一种“束缚”，但关于缘，自己夺走了他的姐姐却是不争的事实。剑心的存在导致了志志雄和苍紫这类人的存在是事实，但是充满负面感情的缘的情况，完全是剑心造成的。所以剑心必须在真正意义上与自己的过去对峙。

縁とは、もう絶対に戻ってこない姉の幻影に囚われている男だ。“目的のためなら手段は選ばない”というのは悪役の典型的な性格だが、この縁も同じ。彼は剣心への怒りで姉の幻影しか見えていないようで、無関係な人々がどうなろうとも知ったことではない。というより、彼の目的は剣心の命のみならず、憎き剣心が大切な姉を斬り捨ててまでその誕生に貢献した、「明治の社会」のすべてを壊すこと。

缘是被囚禁在姐姐绝对不会再回来的幻影里的的男人。缘有着“为达目的不择手段”的典型反派性格。因为对剑心的愤怒，他似乎只看到了姐姐的幻影，根本不管无关的人会变成什么样。更确切地说，他的目的不只是夺取剑心的性命，而是摧毁“明治社会”的一切，这个让他憎恨的剑心不惜斩掉自己重要的姐姐也要为其诞生做出贡献的明治社会。

私たち観客／視聴者は令和の時代を生きているが、深く大きな個人的な憎しみが社会全体を揺るがすことを知った。剣心と縁の関係を、純粋なエンターテインメントとして手放しで楽しむことはもう少し難しいのではないだろうか。曇った眼で縁がしようとしていることは、彼自身と同じような人々を新たに生み出すことに確実に繋がる。マンガ原作のフィクショナルな活劇だが、本作と日本のいまの社会とを照らし合わせてみることで見えてくるものもあるだろう。果たして縁の姿は何を物語るだろうか。

我们观众/收看人群虽然生活在令和的时代，但了解到了巨大的个人仇恨会动摇整个社会。把剑心和缘的关系当作纯粹的娱乐，毫无顾忌地去享受电影多少有些困难吧？被仇恨蒙蔽双眼的缘想要做的事，确实可能会有产生和他一样想法的人。虽然是以漫画改编的虚构武打戏，但将本作品与日本现在的社会进行对照，也会发现一些东西吧。缘的身影究竟讲述了什么故事呢?

本作では、“すべてのはじまり＝剣心の過去”を描く第5作『The Beginning』のヒロインである巴が初めて本格登場する。主演の佐藤健と縁役の新田真剣佑による“心・技・体”の壮絶なぶつかり合いももちろん大きな見どころだが、有村架純が演じる巴の儚い姿も重要。出番は多くはないが、たびたび映し出される彼女の表情が、そしてその声が、縁の悲しみと怒りを完全なものとしている。

本作中，是描写“一切的开始=剑心的过去”的第5部《The Beginning》的女主角巴首次正式登场。主演佐藤健和饰演缘的新田真剑佑之间“心·技·体”的激烈碰撞当然是本片的一大看点，但有村架纯饰演的巴的虚幻的身姿也很重要。虽然出场的次数不多，但她不时出现的表情和声音，完全体现出了缘的悲伤和愤怒。

『伝説の最期編』まで剣心の中にあった「不殺の誓い」に対する迷いは、本作にはもうない。であれば、この作品における剣心の苦悩とはなんなのか。本当の最終作である『The Beginning』に向けて、彼の内面に迫ってほしい。それができるのが、この『The Final』なのである。

在《传说的最后篇》之前剑心内心对“不杀的誓言”的迷茫，在本作中已经没有了。那么，这部作品中剑心的苦恼是什么呢？希望通过最终的完结篇《The Beginning》，深入了解他的内心世界。能做到这一点的，便是这部《The Final》。

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