2021年も、あとわずか。去年から続いたコロナ禍、ワクチン騒動、東京オリンピック・パラリンピック、衆議院選挙、総理大臣の交代……などなど、大きな出来事がたくさんあった一年でした。そんな中で、政治家の“トホホな発言”も花盛り。誰がどんなことを言ったかを忘れないために、印象的な発言を振り返ってみましょう。批判や軽蔑や呆れた気持ちをより強く込めるために、まとめて「失笑発言」と呼ぶことにしました。

2021年已接近尾声。新冠疫情依旧严峻、疫苗接种乱象屡屡曝光、东京奥运会·残奥会“如期”举办、众议院选举、首相更换……2021年的日本经历了很多“大”事。这其中当然少不了政客们放出的那些令人汗颜的言论。本期我们就一起回顾一下这些“豪”言“壮”语。姑且将其统称为“失笑言论”吧,这样更能凸显民众们的愤怒、轻蔑、和惊讶。

【政治家の失笑発言大賞トップ10】(肩書は当時、飛び出した順)

“政客们的失笑言论盘点大赏Top10”(排名不分先后,按时间排列)

●森喜朗東京オリパラ組織委員会会長「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」(2月)

●小泉進次郎環境大臣「プラスチックの原料って石油なんですよね」(3月)

●河村たかし名古屋市長「最大の愛情表現だった。金メダル獲得は、あこがれだった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」(8月)

●菅義偉首相「そのようなご指摘は当たりません」(9月など多数)

●岸田文雄自民党総裁「岸田文雄の特技は、人の話をしっかり聞くということであります」(9月)

●麻生太郎副総理「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなった」(10月)

●吉村洋文大阪府知事「ブーメランが刺さりました」(11月)

●二階俊博自民党元幹事長「(菅前首相に)『辞めてもらう』とか言う資格があるか。任命権者だと思っていたら大間違いだ」(11月)

●福田達夫自民党総務会長「この事務費はしっかりとすぐに(市中に)流れるので、考えようによっては経済対策の一部にはなる」(12月)

●石原伸晃内閣官房参与「まだ十分に体力、能力ともにあると思っているので、役に立つアドバイスをしたい」(12月)

●东京奥组委主席·森喜朗:“如果大量女性参加会议的话,会议时间会拉长”(2月)

●环境大臣·小泉进次郎:“塑料的原材料是石油”(3月)

●名古屋市长·河村隆之:“这是为了表达我对(选手)最为热烈的爱戴。我也很憧憬获得金牌。如果给选手带来了困扰,我表示歉意”(8月)

●前首相·菅义伟:“不认同不接受”(9月多次)

●自民党总裁·岸田文雄:“我的特长,就是认真听取每一个人的意见”(9月)

●副首相·麻生太郎:“多亏了全球气候变暖,北海道的稻米才得以丰收”(10月)

●大阪府知事·吉村洋文:“被回旋镖刺中了”(11月)

●自民党原干事长·二阶俊博:“(菅义伟前首相)他有什么资格说‘请辞职’。他以为自己手握任命权吗”(11月)

●自民党总务会长·福田达夫:“这笔事务费很快就会流向(城市),大家多加思考就会发现,这也是刺激经济的一种方式嘛”(12月)

●内阁官房参与·石原伸晃;“我还有十足的体力与能力,想继续献计献策”(12月)

順に振り返ってみます。森氏の発言は激しい怒りを買い、翌日あわてて謝罪会見を開きました。しかし、開き直りとも逆ギレとも取れる態度でさらなる批判や失笑を集め、結局会長を辞任することになります。小泉氏はラジオ番組で得意げにこう発言。聞いていた多くの人は、失笑しつつ「知ってるよ!」と突っ込んだことでしょう。

依序回顾。森喜朗的言论在当时激起了民愤,次日他便紧急召开新闻发布会致歉谢罪。自作自受又恶人先告状,他并没有得到谅解,反而引来更多的批判和嘲笑,最终辞去主席职务。小泉进次郎在广播中得意地说道“塑料的原材料是石油呢”,很多听众都无语失笑“谁不知道啊!”。

河村氏はソフトボール日本代表選手の金メダルを勝手に噛んだことが批判され、この謝罪コメントを出しました。しかし、謝る気があるとは思えない文面で、さらなる怒りと失笑を買ってしまいます。菅氏は首相時代、これに限らず多くのお決まりフレーズが失笑を招きました。「安心安全な大会を」「仮定の質問にはお答えできません」などなど。

奥运会期间,名古屋市长河村隆之与在夺金的垒球运动员会面时擅自咬了金牌,随即遭到民众批评,他在致歉中提到上述的话。然而,字里行间民众根本体会不到他认错的态度,招致来了更强的民愤和嘲讽。前首相菅义伟在任时说出过很多“金句”,“举办安心安全的大会”“我没法回答这种假定的问题”等等。

岸田氏の発言は、自民党総裁選で勝利を収めた直後の挨拶で述べたもの。この段階では少しだけ期待を持たせてくれましたが、いまあらためて見ると失笑を禁じえません。ここに出てくる「しっかり」は岸田氏の口癖であり、おもにあんまりしっかりやる気がない場合に、ことさら念入りに使われがちです。

岸田文雄的那句话是在其赢得自民党总裁选举后的致辞中提到的。当时民众听了他的一番话还是对未来抱有一丝期待的,现在看来依旧是一场笑话。“しっかり”是岸田文雄的口头禅,这个词还是不要常挂在嘴边,尤其在没有十分把握的前提下。

麻生氏は、日本を代表する失笑発言メーカーのひとり。温暖化云々は科学的には大間違いだし、何より生産者の努力を無神経に踏みにじっています。吉村氏の失笑発言メーカーっぷりも、なかなかパワフル。国会議員が1日の在職でも丸ごと1月分の文書通信交通滞在費が支払われていることを厳しく批判したまではよかったのですが、自分も6年前にその恩恵を受けていたことが判明しました。そのことを受けての自虐ギャグです。

麻生太郎可以算得上是政客们中的“搞笑”担当了。他意识不到全球气候变暖等问题的严重性,最重要的是,他的无知损害了生产者们付出的努力。“青出于蓝”,大阪府知事吉村洋文也是频发“失笑言论”。一方面严厉指责国会议员占用国家资源,即使只上一天班也可以领取到整整一个月的通信、通勤等补贴,另一方面自爆早在6年前就从中受益了。看来他很喜欢这种自嘲式回应啊。

二階氏も、幹事長時代は多くの失笑発言を繰り出してくれました。これは11月に都内で講演を行ったときの発言。8月末に当時の菅首長から幹事長の交代を打診されたことを振り返って、憎々しげに語りました。いや、実際には総裁が任命権者なんですけどね。

二阶俊博在任干事长时也经常语出惊人。这是他于11月在东京都进行演讲时提及的话。起因是在今年8月末,时任首相菅义伟与他谈话,希望其卸任干事长一职。二阶俊博为此心有不甘。不过话虽如此,一国首相的确掌握任命权啊。

福田氏の発言は、18歳以下への給付を現金とクーポンに分ける“正当性”を主張したもの。要するに「クーポンにすれば間に入った会社が儲かるから」と白状しているわけで、その迂闊っぷりに失笑せずにはいられません。石原氏の発言は、岸田首相が強引に内閣官房参与のポストを与えたときのもの。10月の衆議院選挙で落選したことについても「私の不徳の致すところ。勝負は時の運だ」という失笑発言をしてくれています。

福田达夫提议将发放给18岁以下青少年的补助金分为现金和消费券两部分,进而有了以上言论。换句话说,他直白地承认了“如果把补助金换成消费券,经办此项工作的企业可以从中获利”,这种无脑发言怎能让民众不嘲笑呢。石原伸晃的那句话是在其被岸田首相授职为内阁官房参与后任职演讲中提到的,对于自己在10月众议院选举中落选一事,他说“落选不能归咎为我能力不足。时也命也,运气不足罢了”。此话一出,难免让人失笑。

2021年「政治家の失笑発言大賞」は、混迷の五輪イヤーを象徴するという意味で、森喜朗氏の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」に決定です。2022年も、いろんな政治家がいろんな失笑発言をしてくれるでしょう。頼もしい限りですね。

2021年也是个浑浑噩噩的奥运年,森喜朗的那句“如果大量女性参加(奥组委)会议的话,会议时间会拉长”最能彰显奥运元素,评为“年度政客失笑言论大赏Top1”。2022年,政客们依旧会稳定输出,制造出令人匪夷所思的神言论吧。真的是相当“靠谱”呢。

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