女演员清原果耶(19岁)主演的NHK晨间剧《欢迎回来,百音》讲述了出生于宫城县气仙沼市的永浦百音,决心通过气象预报这一工作为人们带来幸福未来的故事。
目前已播出至百音拿到气象预报员资格后,到东京工作的“东京篇”。百音开始在晨间节目担任天气预报员 ,并和曾经工作时遇到的医生菅波(坂口健太郎饰)加深了羁绊,展开了一段令人欣慰的故事。
但在第15周播出的章节中,百音的发小及川亮(永濑廉饰)突然出现在东京,剧情迎来了波折。
永濑廉饰演的亮,其母亲在2011年3月11日的东日本大地震中失踪,他的父亲新次(浅野忠信饰)因此患上了酒精依赖症,亮为父子之间的关系十分烦恼。
这部作品不仅限于震灾带来的灾害,更贴近生活中每个人都有可能遇到的“心灵创伤”。
依存症(アディクション)とは、アルコール、薬物、ギャンブル、買い物、ネットなど、特定の物質や行動をやめたくてもやめられなくなってしまう状態のこと。その種類は多種多様で、摂食障害なども依存症の一種とされています。
所谓依赖症(addiction),是指即使想戒掉酒精、药物、赌博、购物、网络等特定物质或行为,却想戒也戒不掉的状态。其种类多种多样,摄食障碍等也被认为是依赖症的一种。
据厚生劳动省研究组2013年发表的调查显示,酒精依赖症患者有109万人。如果包括潜在依赖症患者的话,据说多达80万人。
依赖症并不遥远,它就在我们身边
新型コロナウイルス感染拡大による社会不安の増大や、家にいる時間が増えたことによる飲酒量の増加、依存症からの回復を手助けする“自助グループ”の活動自粛などの理由から、さらにアルコール依存への懸念が高まっています。
新冠病毒的感染扩大增加了社会的不安、居家时间变长导致饮酒量增加、帮助患者克服依赖症的“自助团体”暂停了活动等等,使人们对酒精依赖的担忧进一步加剧。
说起来,为什么人会患上依赖症呢?
精神科医生松本俊彦在专栏中列举了两个原因:
1.「依存症患者さんの多くが、アルコールや薬物の使用量が増加した時期には何らかの苦痛を抱えたり、現実生活で困難に遭遇したりしているということ」
1.“很多依赖症患者,在增加酒精和药物使用量的时期都背负着某种痛苦,或在现实生活中遇到了困难。”
2.「依存症患者さんが依存対象として選択している薬物の多くは、これまでその人が抱えていたコンプレックスや生きづらさを解消し、弱点を補ってくれる作用を持っているということ」
2.“依赖症患者选择依赖的药物,大多具有消除这个人一直以来的自卑和痛苦、并弥补他们弱点的效果。”
つまり依存症患者は何かしらの“生きづらさ”を抱えており、それに伴う苦痛から逃れるためにアルコールなどを摂取しているのです。
也就是说,依赖症患者有着某种“生活的艰辛”, 为了逃避痛苦而摄取酒精等。
通过某些物质和行为,多巴胺会释放到大脑中,可以使人暂时获得强烈的快感和愉悦感。当大脑将其识别为一种奖励时,为了感受同样的感觉就会再次尝试……这就是出现依赖症的过程。
过去的晨间剧中描写的“弱者”
依存症はコントロール障害であり、本人の意思とは無関係に「やめたくてもやめられない」状態になっていきます。
依赖症是一种控制障碍,与本人的意愿无关,处于“想戒也戒不掉”的状态。
『おかえりモネ』の新次も、アルコールにのめり込んでいくきっかけは“愛する人との別離”でした。実際に身近な人の死が引き金となり、依存症になってしまう人もいます。苦しい現実から逃れるため、心の寂しさを埋めるため、お酒などが手放せなくなってしまうのです。
《欢迎回来,百音》中的新次,因为“与爱人分离”而酗酒。现实中,有一些人因为亲近之人的死亡而患上依赖症。为了逃离痛苦的现实,填补内心的孤独,因而离不开酒精。
これまでも朝ドラでは『スカーレット』(2019年9月~2020年3月)のヒロイン・喜美子の父である常治(北村一輝さん)や、『おちょやん』(2020年11月~2021年5月)のヒロイン・千代の父であるテルヲ(トータス松本さん)など、アルコールやギャンブル依存症とみられるキャラクターが登場してきました。
此前也在晨间剧中出现过酒精和赌博依赖症的人物,比如 《绯红》(2019年9月~ 2020年3月)中女主角喜美子的父亲常治(北村一辉饰)和《小女侍》(2020年11月~ 2021年5月)中女主角千代的父亲照我(松本敦饰)等。
ただその中でも『おかえりモネ』が特異なのは、依存症者の「やめたくてもやめられない」状態とそこに至るまでの経緯や根本的な苦しみにも焦点を当て、丁寧に、慎重に描いた点にあります。
不过,《欢迎回来,百音》的特别之处在于,它聚焦于依赖症患者“想戒也戒不掉”的状态以及发展到这个程度的经过和本质的痛苦上,并将其细致而慎重地描绘出来。
朝ドラに限らず、これまでの映像作品で依存症患者は「意志の弱いダメな人物」として描かれることが往々にしてありました。
不仅是晨间剧,在以往的影视作品中,依赖症患者往往被描绘成“意志薄弱的废柴人物”。
以《小女侍》为例,尽管女主的父亲照我跟新次一样,因为妻子的离开而沉迷于酒精和赌博,却被网友评为“晨间剧史上最差劲的父亲”。大概是因为剧中特写了女主被这样的父亲折腾了一辈子吧,最终他独自在拘留所中悲惨地死去。
并不是因为“患者的意志薄弱”
『おちょやん』の舞台である大正~昭和初期には「依存症」という言葉すら広まっておらず、治療方法も確立されていませんでした。
在《小女侍》的故事背景大正至昭和初期,连“依赖症”这个词都还没有普及,也没有确立治疗方法。
そもそもお酒は今よりも高価なものであり、庶民が依存症になるほど多量飲酒することは難しかったのです。大量生産・大量消費の高度成長期に入って以降、多くの人がお酒を安価に手に入れることが可能になったことによって、酩酊者による事件・事故が増加し、ようやく対策を取るべき社会課題としての認識が広まりました。
最初的酒比现在贵,平民百姓喝多到上瘾的程度是很难的。但进入大量生产、大量消费的高速成长期以后,很多人可以低价买到酒,导致醉酒者引起的事件、事故增加,终于人们也广泛认识到了这是必须采取对策的社会问题。
依存症を理解する上で大切なのは、患者は「やめたくてもやめられない」状態にあるということ。けっして本人の意思が弱いからではなく、根性でやめられるわけでもなく、条件さえそろえば誰にでもなりうる心の病気だということです。
要理解依赖症,最重要的是理解患者处于“想戒也戒不掉”的状态。这绝不是因为本人意志薄弱,也不是靠毅力就能戒掉的,而是只要具备条件,谁都有可能患上的心理疾病。
贴近家人的故事
支撑患者的家人也承受着巨大的痛苦,这也是事实。即使牺牲自己也要为对方尽力,渐渐地,支撑患者成为那个人的生存价值,陷入共同依赖的情况也时有发生。正因为如此,才需要“第三方的介入”。
《欢迎回来,百音》之所以具有划时代的意义,首先是将依赖症描写成一种可以通过各种治疗和援助而恢复的病。作品中也有对新次为治疗酒精依赖症而去医院的描写。依赖症是一种慢性疾病,一生都必须面对。但是,在专家和有同样问题的人组成的自助小组的帮助下,可以慢慢恢复。
登场人物今后的发展?
また、アルコール依存症である親の人生を子が背負う必要はないと間接的に描いている点も『おかえりモネ』の優れているところ。
另外,《欢迎回来,百音》的优秀之处还在于,间接描写了没有必要由子女来承担患有酒精依赖症的父母的人生。
亮のおさななじみである百音の両親をはじめ、周囲の大人たちが新次を支えており、間接的に子どもたちの未来を守っています。
以亮发小的百音的父母为首,周围的大人都在支持着新次,间接地守护着孩子们的未来。
《欢迎回来,百音》没有偏向依赖症的患者和家人的任何一方,而是贴近人的内心深处。
本作将如何描写新次克服依赖症呢?百音的天气预报工作又会如何发展呢?我们拭目以待。
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