问题不断、状况频发的东京奥运会,终于在7月23日晚19点整举行了开幕式。

就在前三天,开幕式乐曲制作的原负责人小山田圭吾,因其在采访中自爆学生时代霸凌残疾人士,在持续不断的批判声中宣布辞任。

杂志上刊登的采访内容记述了他对残障学生身体上的虐待和性羞辱,事件曝光后,民众无法相信和容忍这样的人参与神圣的奥运,加之小山田本人的态度缺少诚恳,最终还是在奥组委的极力维护下被迫辞职,丝毫不见小山田对“霸凌”有任何的反省。

昨今、韓国でも人気バレーボール選手が10年前の学生時代のいじめをSNSで告発され社会的非難が集まったことにより、所属チームからの無期限停止処分に加え、韓国代表資格を剥奪されている。

近来,韩国的人气排球选手在SNS上被揭发了10年前学生时代的欺凌事件。不仅被所属球队无限期禁赛,还被剥夺了韩国国家队的资格。

これだけ過去のいじめに非難が集中するのは、いじめられていた当時、泣き寝入りしなければならなかった経験を持つ人や、時代や空気によって正当化されてきた「いじめ」に不満を抱いてきた人が、SNSで声を上げやすくなったことも大きな要因だと考える。

过去发生的欺凌现象集中爆发,是因为当时被欺负时不得不忍气吞声的人,以及对时代和氛围中被正当化的“欺凌”抱有不满的人,如今在SNS上发声(引发人们关注)变得更加容易,这也是关键原因之一。

被害者が自殺に至った事件の加害者一家は、SNSで氏名や保護者の勤務先が拡散され、転職や転居を余儀なくされる等、厳しい社会的制裁を受ける傾向にある。一方で、集団の圧力によって被害者が沈黙を余儀なくされ、泣き寝入りせざるを得ないケースも多々存在していると思われる。

涉及被害者自杀事件的加害者一家,在SNS上的真实姓名及监护人的工作单位会遭到扩散,不得不跳槽或搬家等,(他们的所作所为)趋向于受到严厉的社会制裁。另一方面,迫于集团的压力,受害者不得不沉默、忍气吞声的情况也有很多。

成为精神创伤的欺凌经历

犯罪者の生育歴を見ていく過程で、過去のいじめ被害体験が事件に影響を与えているケースも少なくない。

在观察罪犯的成长经历的过程中,过去遭受的欺凌经历给案件带来影响的情况也不在少数。

佐々木明(仮名・20代)は、女性の衣服の中を盗撮し、画像をインターネットのサイトに投稿するなどして逮捕された。

佐佐木明(化名,20多岁)因偷拍女性衣服内部,并将照片上传至网站而被捕。

「捕まらなければいいと思ってやってました。昔、僕をいじめていた奴らも捕まってませんから」

“我觉得只要不被抓就好了,以前欺负我的那些家伙也没被抓。”

中学時代、転校生だった明は同級生から陰湿で精神的屈辱を伴う虐待を受けていた。給食にごみを入れられたり、トイレに行こうとする明を数人の生徒が塞ぎ、授業中、我慢できなくなり失禁してしまうことがあった。生徒たちはゲラゲラと笑い、「臭い」「汚い」と罵った。明は、担任にいじめを訴えると

中学时代,作为转校生的小明受到了同班同学阴暗的、伴随精神屈辱的虐待。有时会被人往配餐里扔垃圾,有时还会在去厕所时被几个学生堵住,因无法忍耐在课上失禁。学生们哈哈大笑,骂他“臭”、“脏”。小明向班主任控诉了他们的霸凌行为。

「誰がそんなことをしたのか?」

“是谁干的?”

と、担任はクラス全員に尋ねたが、名乗り出る者などいなかった。それどころか、

班主任向全班同学发问,但没有人站出来。不仅如此,

「誰もそんなことしてません」

“没有人这么做。”

「証拠はあるんですか?」

“有证据吗?”

「佐々木君は、お漏らししたのが恥ずかしいから人のせいにしてるんです」

“佐佐木因为漏尿这件事而感到羞耻,所以才把责任推给别人。”

などと生徒たちから反論され、担任は明より他の生徒たちの発言を信じたのである。

遭到学生们的反驳,班主任干脆相信了他们的发言。

その後、いじめはエスカレートし、明は女子生徒の前で全裸にされた。女子生徒は「キャー」と大声で叫び、明を笑い者にした。抵抗できずに辱められ続けた明は、悔しさのあまり学校の屋上から飛び降りようとしたが、どうしてもできなかった。

在此之后,欺凌事件愈演愈烈,小明在女生面前被迫全裸,女生“哇”的一声大叫,把小明当成了笑柄。因无法抵抗而不断被羞辱的小明,曾在悔恨交加之下想从学校的屋顶一跃而下,却无论如何也做不到。

明は学校でトイレに行くことが怖くなり、家でも食事ができなくなった。病院で拒食症と診断され、カウンセリングも続けたが、いじめの事実だけは親にもカウンセラーにも話せなかったという。

小明在学校不敢上厕所,在家也不敢吃饭,被医院诊断为厌食症,虽然也进行了心理咨询,但是被欺负的事实却没能告诉父母和心理咨询师。

受験生になるといじめはなくなり、入学した高校にいじめは全くなかった。大学生活も順調に過ごしたが、社会人となり、都内勤務になってから問題が起き始めた。通勤電車で、女生徒の笑い声が耳に入ると、いじめられた光景が蘇るようになったのだ。

升学考试过后,欺凌现象就消失了,入学的高中也完全没有欺凌现象。大学生活也过得很顺利,但进入社会,在东京都内工作后问题便开始出现了。在通勤的电车里,一听到女学生的笑声,被欺负的情景就再次浮现在脑海中。

「裸にされて、女子たちに笑われていた瞬間が蘇るようになりました。また、自分が笑われているように感じるんです…。これまでも若い女の子の集団は苦手でしたが、電車という密室だと、さらにリアルに恐怖を感じるようになっていました」

“被女孩子们嘲笑裸体的那个瞬间再次复苏了。另外,我感觉到自己正在被嘲笑……到现在为止也不擅长应对年轻的女生群体,尤其是在密室般的电车里,会更加真实地感受到恐惧。”

明にとって、電車内での盗撮は恐怖から気をそらす手段であり、馬鹿にされた女性への復讐でもあった。

对小明来说,在电车内偷拍是一种从恐惧中转移注意力的手段,也是对愚弄他的女性的报复。

明は、逮捕後、家族から勧められたカウンセリングで初めて、受けてきたいじめの被害体験を全て打ち明けることができたという。心の傷と向き合うことによってようやく、犯した罪と向き合うことができるようになった。

据悉,小明被捕后,在家人的劝说下接受了心理咨询,这是他第一次吐露了自己遭受欺凌的全部经历。通过直面心灵的创伤,终于能够直面他犯下的罪行了。

たとえ辛い過去があったからといって、犯罪が許されるわけではない。被害に遭った女性たちは明をいじめた加害者ではないのだ。いじめを主導した男子生徒ではなく、見ず知らずの女性たちが被害を受けるというのもあまりに不条理である。

即使有痛苦的过去,也不能作为原谅犯罪的借口。受害的女性并不是欺负小明的加害者。受害者不是主导欺凌的男学生,而是素不相识的女性,这也太不合理了。

なぜ、このような不条理な事件を起こしたのかといえば、加害者が不条理な体験をしたからである。いじめがあった後、明が被害者として保護され、加害者に適切な制裁が科されていたならば、見ず知らずの他人を巻き込むほどの事件には発展せずに済んだ可能性はある。

要说为什么会发生这样不合理的事件,是因为加害者不合理的经历。如果在欺凌事件发生后,小明作为受害者受到保护,对加害者给予适当的制裁的话,有可能就不会发展成将素不相识的人卷入其中的事件了。

せめてひとりで抱え込まず、打ち明けられる相手がひとりでもいたならば、状況は変わったであろう。

如果能至少有一个可以倾诉的对象,而不是独自承担,情况说不定就会有所改变。

接受加害者反省的社会

加害者や第三者にとっては「過去のいじめ」でも、被害者にとっては時が止まったまま、被害が生じ続けているケースがあることは忘れるべきではないであろう。被害者がマイノリティ(社会的弱者・少数者)であれば、同じ集団に属する人々にも恐怖や屈辱感を与えているかもしれない。こうした被害者感情を社会が肯定し、共有することが重要である。

即使对加害者和第三者来说是“过去的欺凌”,但对受害者来说,时间是静止的,伤害仍在持续发生,这一点不应该被忘记。如果受害者是少数人(社会弱者、少数人),可能会给同一集团的人带来恐惧和屈辱感。重要的是社会要肯定并共享这种受害者的感情。

如今的社会上,对于曾经参与霸凌的施暴者,人们的态度大体分为两派:一种是认为要让他们社会性死亡,对能否改过自新持怀疑态度,希望他们血债血偿;另一种认为不能一味谴责,过度的网络私刑和制裁应该得到遏制,给予施暴者重新做人的机会。

人们的意见产生分歧是没有办法的事情,也不能轻易断定某一方就是理智、偏激。当务之急不是定义思想的对错,或立刻对谁进行制裁,而是将“霸凌问题”当作每个人的问题来思考,如何去预防欺凌事件,发生后应如何有效解决,维持一颗沉稳冷静的心去观察和判断。

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