日本文学振興会は1月20日、第164回芥川龍之介賞・直木賞の選考委員会を都内で開催し、宇佐見りん『推し、燃ゆ』が芥川賞に選ばれたと発表しました!「推し」にすべてをかける生活を描く、一風変わった青春小説!「逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ」。

1月20日,日本文学振兴会在东京都内举办第164届芥川龙之介文学奖·直木文学奖选拔会,作家宇佐見りん(うさみ りん)凭借《推し、燃ゆ》获得芥川文学奖!这是一部别具一格的青春小说,描绘主人公将所有精力投入在自己“推(支持的偶像)”上的追星生活。“不是逃避也不是依存,我推就是我的脊梁”。

宇佐見りんさん(21)は、神奈川県在住の大学2年生で、高校生の頃から小説の執筆を始め、大学では国文学を専攻している。小説『かか』で文藝賞を受賞して大学1年で作家デビューし、この作品で三島由紀夫賞を史上最年少で受賞して話題となた。芥川賞は今回、デビュー作に続く2作目で初めて候補となり、受賞を決めた。

居住在神奈川县的宇佐見りん(21岁),从高中开始创作小说,目前大学二年级在读,专业是日本文学。大学一年级时,处女作《かか》获文艺奖,作为作家成功出道。同年凭借此书成为三岛由纪夫文学奖史上最年轻的获奖作家,引发关注。《推し、燃ゆ》是她出道以来第二部作品,这次是她首次被提名并荣获芥川奖。

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日文书名:推し、燃ゆ

中文书名:暂无官方译名

作者:宇佐見りん

类型:青春;情感

本书简介:

主人公・あかりは、周りの人が難なくこなしていることがうまくできず、生きづらさを感じている女子高生だ。学校でも家でもバイト先でも馴染めず、部屋も片付けられない、忘れてはいけないことを忘れてしまう、漢字や数式もなかなか覚えられない。学校の保健室で病院の受診を勧められ、ふたつほど診断名がついた。

主人公Akari无法做好周围人觉得轻而易举的事情,是一个觉得生活不易的女高中生。无论是学校、家庭还是打工的地方,都难以融入其中。整理不好房间,不能忘的事情时常忘记,汉字和数学公式也总记不住。学校的保健室老师建议Akari去医院看病,医院诊断她患有两种疾病。

そんなあかりは、アイドルグループのメンバー・上野真幸に出会い、心血を注いで推している。自分の背骨だと感じるくらい我が身の一部である推し。推しがいるから、この生きづらくマイナスばかり感じる人生が、少しだけプラスに転じる。

而这样的Akari遇到了偶像组合成员上野真幸,她倾注了自己全部精力来追星。Akari将上野真幸看作是自己身体的一部分,是如同脊梁般的存在。因为上野的存在,让Akari昏暗无光的人生有了些许改变。

ある日、推しがファンを殴り、瞬く間に炎上した――というストーリー。

然而某天,上野真幸因为殴打粉丝,瞬间炎上了——。

*炎上:言行受到非议,在网上集中出现批判或诽谤的负面声音。

推荐理由

「推し」とは、芸能人や二次元キャラクターなど、応援していたりファンだったりする相手のこと。お金と時間とエネルギーを推しに注ぎ込む生活。アイドルとのかかわり方は十人十色で、推しのすべての行動を信奉する人もいれば、善し悪しがわからないとファンとは言えないと批評する人もいる。推しを恋愛的に好きで作品には興味がない人、逆に作品だけが好きでスキャンダルなどに一切興味を示さない人、お金を使うことに集中する人、ファン同士の交流が好きな人。見返りのない一方通行の「推し活」の様子が、希望と危うさの両方を孕みながらつぶさに描かれる。依存とも逃避とも恋愛とも違う、強いて言えば祈りだ。その繊細な心理を21歳の著者が圧巻の表現力で紡ぐ。推しのいる人もいない人も、このリアルに瞠目せよ。

“推し”是指人们应援、崇拜的艺人或二次元人物。“推し活”是倾注金钱、时间、精力的追星生活。人们对待偶像的态度不同,有的人视偶像一切举动为信仰,但也有人认为对偶像的行为不分善恶全盘接纳的人并不是真正的粉丝。有人对偶像怀揣恋爱般的感情对其作品不感兴趣,反过来也有只喜欢作品对偶像本人丑闻等私下一面毫无兴趣的人,此外还有致力于为偶像花钱的人,喜欢和同好交流的人。《推し、燃ゆ》细致描绘了这种单方面付出,不求回报,希望与危险并存的生活。既不是依存也不是逃避更不是恋爱,准确来说是祈祷。21岁的作者凭借其娴熟的表达能力将这种微妙细腻的心理活动描绘得淋漓尽致。无论你是否也有为之痴迷的偶像,都会惊叹其文字的真实感。