2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震、さらに今のコロナ禍等、苦難の時代に人々に求められ、歌い継がれてきた中島みゆきの「糸」「時代」「ファイト!」…。デビューから40年余り、時代が変わっても、なぜ、中島みゆきの歌は求められるのか。

2011年东日本大地震、2016年熊本地震、再到如今的新冠肺炎疫情,在为灾祸而苦时人们需要并不断传唱的歌曲是中岛美雪的《糸(线)》《時代》《ファイト!(加油!)》......中岛美雪出道已经40多年,纵然时代变迁,她的歌曲依旧是人们的心灵寄托,这究竟是为什么呢?

多くのアーティストに歌い継がれる中島みゆきの名曲の数々

众多歌手翻唱中岛美雪多首名曲

新型コロナウイルス感染拡大を受けて世界中が大きく揺れた2020年、暗いムードに包まれていた日本のエンタメ業界に光を与えたのは、中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに制作され、160万人を超える動員を記録した同名映画の大ヒットだった。

2020年受新冠肺炎疫情的影响,世界发生了翻天覆地的变化,日本演艺界也处在黑暗的包围中。而如一束光一般照进这黑暗里的是以中岛美雪名曲《糸(线)》为中心主题,观影动员人数达160多万的热映同名电影。

糸を人に見立て、出逢いの軌跡と絆の大切さを歌った「糸」は、92 年にアルバム『EAST ASIA』のラストを飾る曲として収録。98年にはドラマ『聖者の行進』(TBS系)の主題歌に起用された後、同年には「命の別名」との両A面でシングルカットされているが、同曲の人気に火が付いたきっかけは、04年に音楽プロデューサーの小林武史とMr.Childrenの櫻井和寿を中心としたバンド・Bank Bandが同曲をカバーしてから。以降、つるの剛士、クリス・ハート、JUJU、福山雅治、吉岡聖恵(いきものがかり)ら多くのアーティストがカバーして、歌い継がれてきた。

这首歌将线比作人,唱出人与人相遇的轨迹以及彼此间羁绊的重要性,是中岛美雪92年发行的专辑《EAST ASIA》中最后一首歌。1998年被启用为电视剧《圣者的行进》(TBS电视台)主题曲,同年与歌曲《命的别名》一起作为双A单曲发行,但这首歌真正火起来是2004年被音乐制作人小林武史与Mr.Children樱井和寿为核心的乐队Bank Band翻唱之后。自此,鹤野刚士、ChrisHart、JUJU、福山雅治、吉冈圣惠(生物股长)等不少歌手都有翻唱。

さらに、新型コロナウイルス禍において話題となった曲の1つに、文化庁と日本PTA全国協議会が選定した「日本の歌百選」にも選ばれている中島みゆきの「時代」(75年)がある。某テレビ局の音楽番組のプロデューサーが「コロナ禍で最もリクエストが多かった曲」として挙げていたが、東日本大震災や熊本地震の後同様、多くの人々が中島みゆきの「時代」を求めて、テレビやラジオにリクエストを寄せたのだ。同曲もまた、一青窈、徳永英明、薬師丸ひろ子、夏川りみ、島津亜矢ら多くのアーティストによってカバーされている。なぜ、こんなにも中島みゆきの歌は歌い継がれているのか。

而新冠肺炎疫情影响中被广泛讨论的歌曲之一,并入选文化厅和日本PTA全国协议会评选的《日本歌曲百选》的是中岛美雪的《时代》(75年)。某电视台音乐节目制作人表示这首歌是“为新冠疫情所苦的时期里,人们点播最多的歌曲”,其实此前东日本大地震和熊本地震后也有很多人向电视台、广播台要求点播中岛美雪的《时代》。这首歌后来被一青窈、德永英明、药师丸博子、夏川里美、岛津亚矢等众多歌手翻唱。为什么中岛美雪的歌曲传唱度如此之高?

その答えの1つは、歌詞の持つ力だろう。谷川俊太郎に多大な影響を受けた中島は、「音楽好きというよりは言葉好き」と語るほど歌詞にこだわりを持ち、その深遠なる世界観は、これまで多くの詩人、作家、評論家によって言及されてきた。そして、歌詞の内容の普遍性と説得力である。

一大原因是其歌词的力量。中岛美雪受到谷川俊太郎(日本当代有代表性的诗人)极大影响,曾说过“比起音乐更喜欢语言”,是非常看重歌词的。很多诗人、作家、评论家都提过中岛美雪歌词中展现的深远世界观,而且其歌词内容也有着普遍性和说服力。

コロナ禍で苦難を強いられている今の時代に「糸」や「時代」が求められるのも、いつの時代も変わらない、人と人がつながることの大切さ、生きることの大変さを歌いながら、聴く人の背中をそっと押してくれる中島みゆきならではの歌詞の持つ力のゆえんであろう。今夏に放送されたフジテレビ系音楽特番『2020FNS歌謡祭』で池田エライザが「時代」を、絢香が「糸」を、満島ひかりが「ファイト!」(83年)を歌唱したのも、コロナ禍における象徴的な出来事だったといえるだろう。

如今这个时代人们在新冠疫情席卷下坚强求生,人们之所以需要《线》和《時代》这两首歌,是因为无论时代如何变化,中岛美雪都在歌唱人与人之间羁绊的可贵以及生活的不易,她歌词内独有的力量默默鼓舞着听众。今年夏季富士电视台播出音乐特别节目《2020FNS歌谣祭》,节目中池田依来沙演唱了《时代》,绚香演唱了《线》,满岛光演唱了《加油!》(83年),可谓新冠疫情期间具有代表性的标志事件。

さらに「ファイト!」に関しては、11月7日放送のフジテレビ系音楽番組『ミュージックフェア』で大竹しのぶが涙を流しながら熱唱したことも、ネットで大きな反響を呼んだ。学歴差別や男女差別、いじめなど、日本社会の暗部をえぐり出し、人としてどう生きるかを問いかけながら、人々の心に勇気を灯す名曲。

11月7日,富士电视台音乐节目《Music Fair》中大竹忍流泪演唱了《加油!》,在网上引发了巨大反响。当人们直面日本社会中存在的学历歧视、性别歧视、欺凌等黑暗面,疑惑人究竟应该如何生存时,这首歌是能让人们内心燃起勇气的名曲。

新型コロナウイルス感染症の収束の兆しも見えず、多くの社会問題を抱えた現代、中島みゆきは先行き不透明な息苦しい今の時代を生き抜く人々の心の支えになるに違いない。

如今这个时代,新冠疫情何时结束尚不可知,社会问题层出不穷,而中岛美雪毫无疑问是前途未卜却努力生活的当代人的心灵支撑。

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