言葉は、使い方を間違ってしまうと相手からの信頼を失ったり、誤解されたりといったトラブルを招きます。例えば「お気遣い」「お心遣い」は、一文字しか違いませんよね。「お気遣いありがとうございます」「お心遣いありがとうございます」などと使いますね。

语言,如果使用不当就会造成麻烦,或是失去对方的信任,或是使对方产生误解。比如「お気遣い」「お心遣い」不过一字之差。常见表达是「お気遣いありがとうございます」「お心遣いありがとうございます」。

「気遣い」とは、辞書を引くと「①あれこれと気を使うこと。②よくないことが起こる恐れ。」と二つの意味があります。

「気遣い」在字典里有“①对各种事情费心挂念。②担心会发生不好的事。”两种解释。

「お気遣い」は、それに尊敬(丁寧)語の「お」がついたものです。ここでの「お気遣い」は、相手にお礼を言ったり、遠慮をしたりする時に使う言葉ですので、①の意味になります。

「お気遣い」就是在「気遣い」前加上了表示尊敬、礼貌的接头词「お」。这里的「お気遣い」常用于向对方道谢或婉拒对方的场合,所以是第①种解释。

相手が気を使ってくださったことを感謝する時に「お気遣い(いただき)ありがとうございます」などと使います。もしくは、「どうぞお気遣いなく」と、相手に気を使っていただかなくても結構ですよ、と伝える時にも使います。

感谢对方的关心时,可以使用「お気遣い(いただき)ありがとうございます | 谢谢您的关心」这样的表达。或者,请对方不要为自己费心时,也可以用「どうぞお気遣いなく | 请不用客气」。

「心遣い」は「①あれこれと気を配ること。心配り。②祝儀。心付け。」とあります。

「心遣い」也有两种解释:“①对各种事情留意。关心。②喜钱。礼金。”。

「お心遣い」はもちろん①の意味ですね。「相手が自分に対して気を配ってくださること」という意味です。

「お心遣い」毫无疑问是第①种解释。即“对方关心自己”的意思。

あれ?「お気遣い」と「お心遣い」はやっぱり同じじゃないの?と思われたかもしれませんね(笑)。

咦?「お気遣い」和「お心遣い」果然就是一样的意思吧?可能有人会这样觉得(笑)。请继续看下去。

「お気遣い」は、「気を使う」ですから、神経を使って相手のために行為をしたり言葉をかけたりすること、を意味します。

「お気遣い」等同于「気を使う」(用心),表示“对方费心为我做事或说话”的意思。

例えば、相手がお茶を出してくれたとか、こちらの体調を心配して声をかけてくれたとか、そういった時に使います。

例如,在对方端出茶水款待或担心并问候身体状况等类似场合时,一般都是用「お気遣い」。

なので、相手がお茶を出そうとした時に「どうぞお気遣いなく」と使えるわけですね。

因此,当对方准备端茶款待时,就可以用「どうぞお気遣いなく | 请不用客气」这个说法。

一方「お心遣い」のほうは、「心をつかう」わけですから、真心や思いやりを示してくれること、という意味合いが強いのです。

另一方面,「お心遣い」等同于「心をつかう」(操心),强调“获得对方的真心、关怀”。

相手が思いやりを示してくれた時に「温かいお心遣いありがとうございます」とは言いますが、「暖かいお気遣い」とは言いません。

当得到了对方的关怀体谅时,一般会说「温かいお心遣いありがとうございます | 谢谢您的温暖关怀」,但不会说「暖かいお気遣い」。

また、先ほどのようにお茶を出してもらった時に「お気遣いなく」とは言っても「お心遣いなく」とは言いません。「神経を使わないでください」という意味はあっても、「思いやりを示さないでください」ではおかしいですからね。

另外,前文提到的在对方端出茶水款待的情况下,一般也是说「お気遣いなく」,而非「お心遣いなく」。虽然它也有“请不要费心”的语意,但从另一层意思“ 请不要关心我”来说,就有些奇怪了。

【例文】

(体調を心配されて)お気遣いくださいましてありがとうございます。

(被关心身体健康状况时)多谢关心。

(お茶やお菓子を用意されて)どうぞお気遣いなく。

(被招待茶水、点心时)请不要客气。

(入院時に見舞いの品を贈られ)お心遣いいただきありがとうございます。

(住院收到慰问品时)感谢您的关心。

(いつも親切にしてくれる人に)いつもながらの温かいお心遣いに感謝しております。

(对一直待自己很热情友好的人)感谢您一直以来的温暖关怀。

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