大阪府は、先月、新型コロナウイルスへの感染が判明したものの、症状が回復し、陰性が確認されていた大阪市の40代の女性が、再び症状が出て陽性になったと発表しました。大阪府は、体内に残っていたウイルスが増殖したか、ウイルスに再感染した可能性があるという見解を示しました。

大阪府召开记者会表示,上月一名大阪市40多岁确诊新型冠状病毒肺炎的女性在经过治疗,恢复并检测结果显示为阴性后,再次出现病症且再次测试后结果为阳性。官方称,有可能是体内残留的病毒繁殖,出院后再次被感染。

新型コロナウイルスの検査で再び陽性が確認されたのは、大阪市に住む40代のガイドの女性です。

这位40多岁女性是一位住在大阪市的导游。

大阪府によりますと、この女性は、先月中旬、中国・武漢からのツアー客が乗車するバスにガイドとして同乗し、先月29日、ウイルスへの感染が確認されて、府内の医療機関に入院しました。

据大阪府公布的信息,这位女性上月中旬作为导游和来自中国武汉的游客们共坐一辆大巴,上月29日确诊新型肺炎,于大阪医疗机构入院治疗。

そして、症状が改善したことなどから、今月1日に退院し、6日に行った検査で、陰性が確認されました。

之后症状改善,于本月1日出院,6日接受检查,结果显示为阴性。

しかし、19日になって、のどの違和感と胸の痛みを感じ、その後、何度か医療機関を受診して、26日に検査を行い、その結果、再び陽性と確認されました。

但这位女性19日因喉咙不适及胸口疼痛多次到医疗机构就诊,26日进行检测时结果再次显示为阳性。

女性は、退院後、毎日、マスクをつけて自宅で静養し、仕事には行っていなかったということです。

这位女性出院后每天戴着口罩在家中静养,并未工作。

専門家「抗体が十分に作られていなかった可能性も」

专家:“有可能没有完全形成抗体”

先月、新型コロナウイルスに感染し、過去に検査で陰性となった女性が、再び陽性になり、感染が確認されたことについて、感染症に詳しい大阪大学医学部附属病院感染制御部の朝野和典教授は「詳しい状況がまだ分からないが、ウイルスに感染すると体内に抗体が作られるため、同じウイルスに再び感染することは、一般的には考えにくい。ただ、抗体が十分に作られていなかった場合は、再度、感染することや、体内のどこかに潜んでいたウイルスの量が増えてきたという可能性もあるのではないか」と話しています。

针对上月确诊新型肺炎,经过治疗检测为阴性的女性再次确证的原因,研究传染病的大阪大学医学部附属医院传染防御部教授朝野和典称:“虽然目前还不清楚详细的情况,但感染过病毒之后身体会产生抗体,一般来说不会重复感染同一病毒。但是,由于抗体没有完全形成,有再次感染或体内潜伏的病毒再次繁殖的可能性”。

「持続感染」の可能性も

也有“持续感染”的可能性

東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、「抗体が十分には作られず、ウイルスを完全に排除できなかったため、症状がなくなっても、体のどこかにウイルスが潜む『持続感染』が起きていた可能性がある。ウイルスが再び、腸など呼吸器以外の場所で増えて、検査で検出できる程度の量にまで戻った可能性がある」と話しています。

东北医科药科大学特约教授贺来满夫称:“由于抗体没能完全形成,导致病毒没有完全被清除,就算没有了症状,潜伏在体内的病毒也可能引起‘持续感染’。病毒再次在肠道等呼吸器官之外的部位繁殖,繁殖到可以检测出来的量后再次回到呼吸器官”。

一方、新型コロナウイルスに再び感染した可能性については「退院してからずっと自宅で療養していたことを考えると、可能性は低いのではないか」としています。

另外,关于再次感染新冠病毒的可能性,他说:“考虑到患者出院后一直在自家疗养,这一可能性较低”。

賀来特任教授は「今回のケースは、症状がいったん治まったあとでも油断できないということを意味しており、新型コロナウイルスに対応するうえでの大きな課題が見えたと言える。再びウイルスが検出されるようになると、周りの人に感染させる可能性もあるため、国や自治体は今後、退院した患者についてより丁寧に経過観察を行うことが求められる」と話しています。

特约教授贺来表示“这次的案例表示我们不能因为患者的症状消失就松懈下来,在新型冠状病毒的应对上我们还有许多课题需要研究。因为再次检测出病毒后很有可能已传染给周围的人,因此建议国家和自治体今后对出院患者进行更加细致的后续情况观察”。

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