生活に困窮する人は豚肉をよく食べる。これは統計的な事実だ。それでは全国各地の「肉の好み」と「生活困窮度の高いエリア」に関連はあるのか。統計データ分析家の本川裕氏は「東の豚、西の牛、九州の鶏という傾向だけでなく、西日本では困窮者でもあまり豚を食べず、東日本では裕福な者も豚を多く食べることがわかった」という――。

生活拮据的人常吃猪肉。这是通过调查统计得到的结论。那么日本各地居民的“食肉偏好”与“生活贫困指数高的地区”之间是否有着某些关联呢。统计数据分析家本川裕先生说“东部地区偏爱猪肉、西部偏爱牛肉、九州地区更爱鸡肉,但通过分析来看不仅仅如此,生活在西日本的穷人不怎么吃猪肉,东日本的有钱人反而对猪肉情有独钟。”

■最安価の鶏肉より割高な豚肉を好む傾向がある

■比起价格最为便宜的鸡肉,消费者更喜欢价格较贵的猪肉

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図を見ると、困窮者は大きな食品群別には、米や小麦などの比較的安価で手に入る穀物製品を多く食べる一方、肉、魚、果物と値段の張る食品ほど食べる量が少なくなっている。やはりおなかを満たす点に重点が置かれていると推測できる。

由图可见,生活贫困的人们更多食用稻米、小麦等较便宜的谷物产品,肉、鱼、水果这些价格较高的食品是很少购买的。可以推断出生活贫困的人是将温饱问题放在首位的。

穀類の中では、米もうどん・中華そば、パスタといった小麦製品もよく食べられているが、パンやそばはそれほど食べられていない。やはり少し割高だからであろう。

所食用的谷物中,稻米、乌冬面、拉面、意大利面等小麦食品占比较高,面包、荞麦面等占比少。果然还是因为面包、荞麦面价格较高吧。

魚介類の中では、高級魚のたい、まぐろ、えび、かにはあまり食べられておらず、あじ・いわしなどの大衆魚や水産缶詰の消費が多くなっている。

海鲜中像鲷鱼、金枪鱼、虾、螃蟹这类高档海鲜很少消费,但会经常去购买马鲭鱼·沙丁鱼等家常鱼和海鲜罐头。

肉類の中では、牛肉の消費は少なくなっている。やはり、値段の高い食品には手が届きにくくなっていると思われる。ただし、豚と鶏を比較すると鶏のほうが安価であるのに、むしろ、豚の消費のほうが多くなっている。

肉类中,牛肉的消费量呈下降趋势。显而易见人们对于价格高的食品的消费能更低。猪肉和鸡肉相比鸡肉更便宜,人们反而更多地去购买猪肉。

■「安い鶏より料理がしやすく合理的だ」

■“与价格便宜的鸡肉相比猪肉更方便做菜”

これは、一見、不思議な現象である。

乍看,(人们倾向于购买更贵的猪肉)让人不可置信。

読者コメントの中に、「鶏より豚のほうがおいしく食べるための料理がしやすく、忙しい生活の中では安い鶏よりかえって合理的だ」といった意見があり、なるほどそうかもしれないと思った。

读者评论中有一条提到“相比鸡肉,猪肉更能简单地制作美味下饭的菜,因为生活忙碌,买猪肉比更便宜的鸡肉更好”。

次に、こうした生活状態に応じた「肉の選択」と「地域的な肉の好み」とがどういう関係にあるのかを探っていこう。

参照这样的生活状态。接下来让我们找一找“肉类的选择”和“不同地域对肉类的偏好”间有着怎样的联系。

■「東の豚、西の牛、九州の鶏」という嗜好分布

■“东部好猪肉、西部好牛肉、九州好鸡肉”

図表2は、家計調査の結果から作成した牛肉、豚肉、鶏肉の年間支出額の多い県庁所在市の全国15位までのランキングである。牛肉は支出額の多い順に、奈良市、和歌山市、京都市……と続く。豚肉は、さいたま市、横浜市、新潟市……。鶏肉は、大分市、福岡市、大津市……。

图2是根据家庭收支调查结果整理的牛猪鸡肉全年消费额较多的全国县厅所在市前15名排行。牛肉消费额最多的依次是奈良市、和歌山市、京都市……等。猪肉消费额最多的依次是埼玉市、横滨市、新泻市……。鸡肉消费额最多的依次是大分市、福冈市、大津市……。

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図表3は、図表2で示した県庁所在市の嗜好が県を代表していると仮定し、この結果を都道府県マップに示した分布図である。

图3是根据图2将各城市偏好作为都道府县代表,在地图上标注出各地的肉类偏好分布。

これを見れば、豚肉は北陸地方や東海地方より東の東日本では好まれており、牛肉は西日本のうち近畿や中四国で特に好まれ、鶏肉は西日本の中でも九州全県に鳥取・岡山・滋賀を加えた地域で好まれていることが明らかであろう。

由此可见,比起北陆地区和东海地区,猪肉在东日本更受欢迎,牛肉在西日本的近畿地区和四国地区最受欢迎,西日本的九州全部县再加上鸟取、冈山、滋贺更偏好于食用鸡肉。

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■東日本の豚肉好き、西日本の牛肉好きが極めて明らか

■显而易见,东日本好猪肉,西日本好牛肉

これは、実際の家計の支出から見た肉の嗜好であるが、人々の意識ではどうなっているだろうか。少し古いデータになるが、日本経済新聞社の食の地方性を話題にしたWEBサイトにおける読者投票で「肉といえば何の肉か」の意識を探った結果のデータを図表4に掲げた。

以上有关食肉偏好的结论,是从实际消费数据中分析出来的,那么消费者内心真正的选择又是怎样的呢。图四是根据日经新闻社以地域性饮食习惯为话题在网上发起 “你最爱吃的肉类是什么”的投票结果整理而成的,不过数据有些许陈旧。

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これを見ると、県民の意識上からも東日本の豚肉好き、西日本の牛肉好きが極めて明らかである。ただし、鶏肉消費の本場の九州でも肉といえば鶏肉とまでは考えられておらず、むしろ、肉といえば牛肉という意識であることが分かる。

从民众的个人意愿上来看,东日本的民众更爱猪肉,西日本则更偏爱牛肉,这一点从地图上一目了然。有趣的是,九州地区虽盛产鸡肉,但当地居民更爱牛肉。

さらに細かく言えば、北陸の富山、石川や南関東の東京、埼玉、神奈川は、牛肉より豚肉の消費が多い点が目立っているのに、意識上は「肉といえば牛」という西日本の嗜好を示している。

具体来说,北陆地区的富山、石川以及关东南部地区的东京、琦玉、神奈川的居民们明明比起牛肉对于猪肉的消费更多一些,但从个人意愿上来看这些地区则偏向西日本的口味更爱牛肉。

■豚肉を好む地域は貧しい地域なのか?

■爱吃猪肉的地区就是贫困地区吗?

以上の統計データから、「困窮者が多い地域で豚肉が好まれている」と言うことはできるかと問われれば、そう断言することはできない。

结合以上统计数据,是不能断然回答“贫困人口多的地区更爱吃猪肉”的。

関東と近畿の2エリアで比較してみると、食の好みは、関東は豚肉、近畿は牛肉であることは明らかだが、関東より近畿のほうが困窮者が少ないとは言えない。困窮者が多いのは、3大都市圏より地方圏だと考えられるが、肉の嗜好マップとこの区分は一致しない。

拿关东和近畿两个地区进行比较,从饮食偏好来看,很明显关东爱吃猪肉、近畿爱吃牛肉,但这不能表明近畿地区的贫困人口少于关东地区。我们理应认为,地方圈的贫困人口远多于三大都市圈,但是,从食肉偏好地图上来看并非如此。

■北海道・東北、九州・沖縄で豚肉比率が高い

■北海道・东北、九州・冲绳食用猪肉占比大

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これを見ると、豚肉比率(縦軸)は東日本で高く、西日本では低いという傾向が認められる。ただし、東日本でも西日本でも、各地方ブロックを細かく見ると、困窮世帯比率(横軸)が高い地域ほど豚肉比率が高くなるという特徴も認められる。

由图可见,从食用猪肉占比(纵轴)上来看,东日本高、西日本低。但同时无论是东日本还是西日本,仔细分析各地区在图中的走势就不难看出,在贫困人口比率(横轴)上占比较高的地区同时在食用猪肉占比(纵轴)上也居高不下。

すなわち、東日本の中では、困窮世帯比率が高い北海道・東北で豚肉比率が最も高く、最も困窮世帯比率が低い東京圏で豚肉比率は最も低くなっている。

也就是说,在东日本,贫困人口比率最高的北海道·东北地区食用猪肉的比率也是最高的,而首都圈贫困人口比率最低,同样此区域食用猪肉比率也是最低。

西日本では、困窮世帯比率が最も高い九州・沖縄で豚肉比率が最も高くなっている。もっとも西日本では、最も豚肉比率が低いのは四国であるが、四国がもっとも困窮世帯比率が低いわけではなく、東日本より両指標の相関度は低くなっている。

西日本方面,贫困人口比率最高的是九州·冲绳,同时冲绳的食用猪肉比率也是最高的。不过,在西日本食用猪肉比率最低的是四国地区,但四国地区的贫困人口比率并非最低,由此可知,东日本的这两项指标的关联性更高一些

中京圏は東日本と西日本のちょうど中間の位置を占めている点も興味深い。

根据上图显示,中京圈位于东日本和西日本之间,这一点值得寻味。

このように、肉の好みは東西の文化的な嗜好の差のほうが大きい。西日本では困窮者でもあまり豚を食べないのに対して、東日本では、裕福な者も豚を多く食べるのである。

如此可见,基于文化性的喜爱偏好,东西部对肉类的喜爱有着很大的差异。生活在西日本的穷人也不怎么吃猪肉,东日本的有钱人反而很爱吃猪肉。

ただ、こうした文化的なバイアスを取り除いてみれば、困窮者ほど豚肉を食べるという傾向が確かに認められるのである。

不过,抛开这样的文化偏见,还是可以看出生活越贫困的人们选择食用猪肉的概率就越大。

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