天声人语(101021)— 羽田机场 重返江湖

对于将首都地区的两大机场分别设为国际和国内的愚蠢举措就不必再纠缠不休了,只是希望能够方便两个机场的来往使用,形成一个“羽成田”的整体来发挥作用。

海外旅行が自由化されたのは1964年春だった。ほどなく本紙の「サザエさん」に羽田空港が描かれた。福引で欧州一周を当てたサザエさんは着物である。追いすがるタラちゃんは祖母らに引き留められ、展望デッキで泣くばかり。手には母の付け帯が握られているというオチだ。

総出で見送った磯野家ならずとも、日本の玄関、東京国際空港はその名もまぶしいハレの場だった。世界への始発駅、「万歳」が響く雄飛の門口にして、時代の先端を行く観光地。ビートルズも降りた。

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天声人语(101026)— 陪审员制 首例极刑

生活在和平的国度,只要不是医生或法律专家,只要不触犯严重的罪行,自己的一双手一般是不会涉及到人的生命的。当然也会有例外,在陪审员审判制度下出现了第一例要求判处死刑的案例。

膵臓(すいぞう)移植で知られる藤田保健衛生大病院の杉谷篤(すぎたにあつし)教授は、腕を磨いた米国で、脳死の子から臓器を摘出したことがある。愛児と同じ5歳だった。執刀後、わが子に同じことができるか自問したという。人の生死にかかわる瞬間は、訓練を積んだ玄人にも厳粛だ。

平和の国に生きる我らである。医者か法律家でもなければ、また、重い犯罪に手を染めぬ限り、人様の命をこの手に預かることはない。例外がある。裁判員裁判で初めての死刑が求刑された。

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天声人语(101104)— 美国中选 民主惨败

在美国,11月是选举的月份。2年前当选的奥巴马总统以其年轻领导人的形象被比喻为肯尼迪。然而,现在这“改革”的火炬已经黯然失色。

 セオドアソレンセン氏の名は知らなくても、ケネディ大統領の就任演説にあった「松明(たいまつ)は新しい世代に引き継がれた」の名文句をご記憶の方はおられよう。大統領の名スピーチライターとして知られた氏の訃報(ふほう)に、この秋がケネディ当選から50年になるのを思い出した。

米国では、11月は選挙の月だ。2年前に当選したオバマ大統領は、若き指導者のイメージがケネディにたとえられた。だが昨今、「チェンジ」の松明はかげりが目立っていた。仕事への評価ともされる中間選挙での、案の定の手痛い敗北である。

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天声人语(101125)— 白色苹果 蔬果新军

苹果中又增添了白色的新品种。由青森县名久井农业高中的女学生开发,当地农户栽培的这一新品种的身影已经出现在了东京某知名的水果店。

あまたある果物のうちでも林檎(りんご)は、若い胸の内を委ねる隠喩(いんゆ)にふさわしい。〈林檎の木ゆさぶりやまず逢(あ)いたきとき〉。寺山修司の句は少年の切ない恋心だろう。これが「柿の木」では渋すぎるし、どこからかお寺の鐘が聞こえてきそうだ。

名高い藤村の「初恋」も林檎のイメージが詩全体を包む。〈まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき……〉。ビワやミカンに代役は務まるまい。林檎の赤は純情に加えて、どこか孤独をたたえ、青い林檎は思春期の硬さを呼びさます。

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