真藤順丈

2019年1月16日、第160回直木賞受賞作が発表されました。直木賞は真藤順丈『宝島』が受賞しました。

2019年1月16日，第160届直木奖获奖作品公布。直木奖由真藤顺丈的《宝岛》获得。

真藤順丈『宝島』

真藤顺丈《宝岛》

第160届直木奖获奖作品

希望を祈るな。立ち上がり、走り出せ。愛は囁くな。大声で叫び、歌い上げろ。信じよう。仲間との絆を、恋人との愛を。美しい海を、熱を、人間の力を。英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は刑事になり、教師になり、テロリストになり――同じ夢に向かった。

不要祈求梦想实现。自己站起来，开始行动。爱不要轻声细语。大声喊出来，高声唱出来。去相信。和朋友的羁绊，和恋人的爱情。美丽的大海、热情、人类的力量。失去了英雄的岛屿，一个新的灵魂站起来了。有着深深羁绊的3个青梅竹马——グスク、レイ、ヤマコ。活着就是要奔跑，就是要反抗，然后就是要不断思考。少男少女一个成为了刑警，一个成为了教师，一个成为了恐怖分子——朝着同样的梦想前进。

垣根凉介

垣根涼介『信長の原理』

垣根凉介《信长的原理》

織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった――どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ――。

织田信长贪得无厌的欲望。家臣们永无止境的焦躁。炽热的思考交错着，某个原理浮出水面，全都汇集到“本能寺之变”的真相之中。吉法师（织田信长的幼名）没有得到母亲的爱，总是一个人在外边玩耍。成为了信长的他，以破竹之势扩大了织田家的势力。但是，信长有一件从少年时代开始就觉得不可思议、令人着急的事情——无论怎样训练兵团，都必然会出现削弱能力（拖后腿）的人。在这情况下，看着蚂蚁行走队列的信长，进行了某项尝试。结果，验证了一个恐怖的事实。虽然没有神佛的存在，但是确实存在着“支配这个世界的某个原理”。要是蚂蚁和人是一样的话……结果不出所料，在家臣当中存在着行动迟钝的人，甚至开始不断出现了背叛织田家的人。实现天下统一就在眼前，信长又重新在意起这个原理。现在展现出最佳行动力的羽柴秀吉、明智光秀、丹羽长秀、柴田胜家、泷川一益。根据这个法则，最后这五个人当中也应该会出现一个背叛自己的人……

深绿野分

深緑野分『ベルリンは晴れているか』

深绿野分《柏林放晴了吗》

1945年７月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の４ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり――ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。

1945年7月。纳粹德国在战争中失败，柏林被美苏英法四国统治。在苏联与西侧诸国对立的状况下，救下了德国少女アウグステ的男人，却在苏联境内因美国制造的牙膏粉中含有的毒物不明不白地死去了。在美兵食堂中工作的アウグステ，尽管招来了很多怀疑的目光，但还是踏上了向恩人的侄子转达死讯的旅程。但不知道为什么就陷入了和一个开朗的小偷同行的状况——两个人怀揣着各自的想法，开始在荒凉的街道上行走。

森见登美彦

森見登美彦『熱帯』

森见登美彦《热带》

汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは？秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ！我ながら呆れるような怪作である――森見登美彦

与你无关的事情不要多言。从这一令人费解的警句开始的一本书——《热带》。被这本书吸引、开始探秘的作家·森见登美彦，某一天，在一个奇妙的“沉默读书会”上偶遇了知道这本书秘密的女性。她说“这本书没有人能读到最后”，这句话真正的意思是？为了解开这个秘密而集结的“学团”成员出没的旧书店“暴夜书房”、掌握着谜团关键的米黄色卡片箱，以及“房间中的房间”……。围绕着这本魔幻的书所展开的冒险，不知不觉就闯进了汪洋大海，谜团的源流！这是一部连我自己都觉得吃惊的怪作——森见登美彦

今村翔吾

今村翔吾『童（わらべ）の神』

今村翔吾《童之神》

平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛、滝夜叉、山姥……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。さまざまな出逢いを経て、桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むがーー。

平安时代有一群被称为“童”的人。他们被按上鬼、土蜘蛛、泷夜叉、山姥……等恐怖的名字，被京都的人所鄙视。另一方面，在安倍晴明断定会发生空前绝后的大凶之事的日食过程中，在越后国出生的樱晓丸发誓要向夺走了父亲和故乡的京都人报仇。经历了各种各样的相逢，樱晓丸与童们将和朝廷的军队决一死战。

本翻译为沪江日语原创，未经授权禁止转载。

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