これは、木曽川(きそがわ)に伝わる浦島太郎伝説です。

这是一个流传在木曾川一带的关于浦岛太郎的传说。

浦島太郎は上松の寝覚めの床に住んでいて、毎日岩に腰掛けては釣り糸を垂らしていました。

浦岛太郎住在上松的觉醒石上,每天坐在岩石上垂钓。

ある日の事、浦島太郎がいつもの様に釣りをしていると、上流の沢でいきなり鉄砲水が起こり、浦島太郎はあっという間に水に飲み込まれてしまいました。

有一天,浦岛太郎和往常一样在钓鱼的时候,突然上流的山谷爆发了洪水,眨眼间,浦岛太郎就被卷进了洪水中。

それからどれくらいたったのでしょうか、浦島太郎は気がつくと、今までに見た事もない様な、きれいな座敷に寝かされていたのです。

不知道过了多久,在浦岛太郎醒来的时候,他发现自己睡在一张干净的床铺上,这是他以前从未经历过的。

浦島太郎の側には、きれいな女の人が心配そうに看病をしていました。

在浦岛太郎的旁边,有一个漂亮的女子担心的看着他。

「ここは、どこだ?」

「这是哪里?」

浦島太郎が尋ねると、その女の人はにっこり笑って言いました。

在浦岛太郎询问的时候,那女子嫣然一笑答道。

「よかった。気がつかれたのでする。ここは竜宮でございます。そして私は、乙姫です。」

「真好,你总算醒过来了,这里是龙宫,我是龙女。」

「竜宮?これが話に聞く竜宮か?」

「龙宫?这就是传说中的龙宫?」

「はい。よろしければ、いつまでもいて下さいね。」

「是的。随时欢迎您的大驾。」

さて、それから何日かたつうちに、浦島太郎はすっかりここの暮らしが気に入りました。

在那之后,不知过了多久,浦岛太郎已经完全习惯了这里的生活。

乙姫さまはとてもきれいで優しいし、働かなくてもおいしいごちそうが毎日食べられるしで、それこそ夢の様な毎日を過ごしました。

龙女漂亮而又温柔,即使什么都不做,每天也能吃到可口的饭菜。就这样,每天过着如梦般的生活。

けれども、浦島太郎には家族がいます。いつまでも、ここでこうしているわけにはいきません。そこである時、乙姫さまに帰りたいと言いました。

但是,浦岛太郎是个有家的人。不能一直在这里像这样过日子啊。于是有一天,对龙女表达了自己想要回去的心情。

「そうですか。それは残念ですが仕方ありませんね。では、どうぞこれをお持ち下さい。でも決して、ふたを開けてはなりませんよ。開けずにいれば年を取る事なく、いつかまた、今のままの若い姿でお会い出来るでしょう。」

「这样啊。虽然很遗憾,但是也是没有办法的啊。那么,请一定要带着这个。但是,千万不要打开盖子。只要不打开盖子,就不会变老,不管什么时候,还能以这样年轻的姿态见面呢。」

乙姫さまは、なごり惜しそうに玉手箱を浦島太郎に渡しました。

龙女依依不舍得把玉匣交给了浦岛太郎。

こうして太郎は、久しぶりに故郷へ戻ってきました。

就这样,浦岛太郎回到了阔别已久的故乡。

ところがどうしたわけか、あたりの山や川は少しも変わらないのに、誰一人知った人がいないのです。

但是不知道为什么,周围的山河都没有变化,却没有一个熟人了。

一人ぼっちになった浦島太郎は、それでもまた前の様に岩に腰かけて、釣り糸を垂れながら暮らし始めました。

孤零零一个人的浦岛太郎又像以前一样,坐在岩石上开始垂钓生活了。

けれどもしばらくするうちに、浦島太郎は乙姫さまの事が恋しくてたまらなくなりました。

但是不久之后,浦岛太郎开始无比思念龙女。

そして別れ際にもらった玉手箱の事を思い出すと、開けるなって言われていた事などすっかり忘れて、ついふたを開けてしまったのです。

也想起了临别时龙女赠送的玉匣,但是他完全将不能打开的叮嘱抛到了九霄云外,打开了玉匣。

その途端、中から白い煙が立ち登って、浦島太郎はみるみるうちに白髪頭のおじいさんになってしまいました。

正当这时候,从里面冒出一股白烟,浦岛太郎看着看着就变成了白发苍苍的老爷爷了。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。