『けもフレ』プロデューサーも日本アニメは「中国に10年で追い抜かれる」と発言

《兽娘动物园》的制片人也说日本动漫“将被中国在10年内追上“ 

昨今、残業代の未払いや、過重労働による過労死などの問題が相次ぎ、悪質な“ブラック企業”への問題意識が高まるなか、アニメーターの“ワーキングプア化”がアニメ業界の関係者によってつまびらかになった。そうした厳しい環境下で、古くから日本のアニメ制作会社は作画作業の多くを韓国や中国に発注することで苦境を乗り切ってきた。しかし、「今後は中国と日本の立場が変わる可能性も」と語るのは、ガンダムの生みの親・富野由悠季著『映像の原則』(キネマ旬報ムック)など、日本書籍の翻訳に数多く携わっている台湾人翻訳家・林子傑氏。日本アニメへの造詣が深く、中国のアニメーター事情を知る林氏に、日中のアニメ制作会社が繰り広げる“人材確保”の舞台裏を聞いた。

最近,未支付加班费和过重劳动引起的过劳死等问题相继发生,对恶劣的“黑心企业”问题意识逐渐增强,通过动漫界的工作人员也清楚地明白动漫从业者的“低收入人群化”。在这样严峻的环境下,历史悠久的日本动漫制作公司将作画的大部分内容移交给韩国和中国以渡过难关。但是,翻译了高达的创造者・富野由悠季所著的《映像的原则》(电影旬报丛刊)等,许多日本书籍的台湾翻译家・林子杰则说“今后中国和日本的立场可能会改变”。林先生对日本动漫的造诣很高,也了解中国动漫界的情况,我们向他询问了舞台背后日中动漫制作公司展开的“人才保留”等情况。

日本アニメの下請けから脱却!? 稼げる国産アニメにシフトする中国

中国摆脱日本动漫的转包工作!?转向可以盈利的国产动漫

 

「中国はここ数年、IP(知的財産)概念に対する認識の芽生え、および製造業の不振により、中国国内の資金は娯楽産業に流れ始めている」と林氏は説明する。しかし、このブームが俳優やアイドルのギャラを高騰させてしまったため、中小以下の企業はアニメ制作に視野を向けはじめたとのこと。それは、アニメに投資することで“自前のIP”を獲得し、大手と対抗するというのが目的であるという。

“中国在这几年,对于IP(知识产权)概念认识的萌芽,以及制造业的萧条,中国国内的资产开始流入娱乐产业“林先生说明。但是这个风潮暂时在演员和偶像界盛行,中小以下企业开始将视野转向动漫制作。也就是,向动漫投资拥有“独立的IP”,用以达到对抗大型企业的目的。

現状、中国のアニメ制作会社を大きく分けると、国産アニメを作る会社と、日本アニメの下請け会社の2つのモデルとなるのだが、今どちらも転換期に入ってきているようだ。「今まで国産アニメを作ってきた会社は、ネット配信時代のニーズに応えるべく、日本アニメのスタイルや更新ペースを参考にしだした。一方、日本アニメの下請け会社は、国内向けのアニメを制作する方が、日本アニメの下請けよりも収益が出ることに気づいた」と林氏は指摘する。なぜなら、昨今は中国国内のアニメ制作だけで需要があり、かつ制作資金も高いためだ。こうした流れの下、ここ5年ほどで今まで人件費の上昇に喘いでいた制作会社の経営者は苦境を乗り越えつつある。

现在中国的动漫制作公司大致分为国产动漫制作和日本动漫外包制作两种类型,现在无论哪种似乎都进入了转型期。林先生指出“至今在制作国产动漫的公司,应该为满足网络播出的要求,参考日本动漫的类型和更新速度。另一方面,日本动漫的外包公司,也注意到了比起给日本动漫做外包,制作国产动漫更能盈利“。原因是最近国产动漫需求增加,且制作资金也高。这样的情况下,在5年时间内,现在苦于人工费上升的制作公司的经营者们将跨过冰河期。

短期間で自宅購入!? 待遇が劇的に改善される「中国」と旧態依然の「日本」

短时间内就能买房!?待遇急剧改善的“中国”和保持旧态的“日本”

それに連動して、中国国内のアニメーターに対する待遇も今までにないほど高まっている。林氏によれば「中国ではアニメの質に対する要求のレベルが日本ほどではないこともあり、“仕事量”と“収入面”で余裕が出来ています。実際、大手のアニメ会社に務める優秀な原画マンだと、不動産が高騰するなか短期間で自宅を購入できるほど待遇が改善されているそうです。そしてその中には、日本でアニメ制作を勉強し、かなりの技術を身につけたものの、日本ではカツカツの生活していた中国人アニメーターもいます」とのこと。彼らほど日中アニメーターの“待遇差”を実感した者もいないだろ。

因为这样的背景,中国国内的动漫创作者的待遇变得前所未有的高。据林先生说“中国对于动漫品质的要求没有日本高,”工作量“和”收入“上有富余。实际上,在大型动漫公司上班的优秀的原画师,拥有在房价飞涨的时期仍可在短时间内买房这样极好的待遇。然而这种情况下,还有在日本学习动漫制作,拥有超高技术,并仍旧在日本过着勉强温饱生活的中国人。“没有比他们更加能感受到日中动漫从业者的”待遇差“了。

また、中国では人材不足が深刻なため引き抜きが乱発。優秀な人材を引き抜かれないよう、中小規模の制作会社も大手と同等以上の給料を出しているようだ。「そういう状況だから、日本でアニメ制作を学んだ中国人アニメーターは、日本に留まるよりも、帰国するほうが生活面で遥かに安定するというジレンマがあります」と林氏。

另外,中国由于人才不足而引发挖角混乱。为了确保优秀的人才不会被挖走,据说中小规模的制作公司也开出了和大型公司同等及以上的工资。林先生说“正因为如此,在日本学习动漫制作的中国动漫人,面临比起留在日本,回国反而生活更加安定的两难困境“

アニメにおける日中の立場は逆転する!? アニメーターの“海外流出”も

在动漫界日中的立场将对调!?动漫人的“海外流出”

高給が約束されるだけでなく、日本にいるよりも役職面でも上にいける中国のアニメ制作会社。中国人アニメーターが日本のアニメ制作から離れていくように、優秀な日本人アニメーターの“海外流出”は時間の問題なのかもしれない。実際、ベテランクラスで中国の制作会社に移ったアニメーターもいるようだ。言語的な意思疎通の課題はあるものの、中国に行けばトップアニメーターとして礼遇、重用されるという現実があれば、その決断を止めることは難しい。

中国动漫制作公司不仅保证高薪资,而且比起留在日本,在职位上也可以更上一层。就像中国动漫人离开日本动漫制作一样,优秀的日本动漫人的“海外流出”也只是时间问题。实际,似乎确实有经验极为丰富的制作人加入中国的制作公司。虽然语言交流还有问题,但在去了中国就能受到顶级动漫人的待遇,还可以被重用的现实面前,想要阻断这种行动还是很难的。

人気アニメ『けものフレンズ』のプロデューサーを務めた福原慶匡氏は5日、Twitterにて「中国のアニメ産業は始まったばかりではあるが、生産で3年、技術で5~10年で追い抜かれるだろうなと確信。言い方難しいけど中国に組んで"頂ける"のは後数年かなと思います。それ以降は日本と共同事業するメリットが中国にない」と投稿。日中の制作現場の現状を見た時、現状を憂う声は高まっている。

担任人气动画《兽娘动物园》制片人的福原庆匡在5日,于推特上发言说“虽然中国动漫产业才刚刚起步,我确信生产上3年,技术上5~10年就可以追上。虽然不知道该怎么说,但我觉得和中国合作也就这么几年,这之后,和日本共同合作对中国来说将没有好处。“当看到日中的制作现场的现状时,担忧的声音越来越多。

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