かつて高身長、高収入、高学歴の「3高」を求めていた女性の結婚条件のハードルが、ずいぶんと下がっているらしい。暴力をしない、借金をしない、浮気をしない「3NO」。当たり前のことだと世間は言うけれど、いやいや案外シビアな要件のようで、納得する声も聞こえてくる。“リスク”を選ばないイマドキ女子の本音に迫る。

过去,高身高、高收入、高学历“3高”是女性追求的结婚条件,不过现在这个门槛好像降低了不少。现在的门槛是“不暴力”“无借款”“不外遇”的“3NO”。这虽然是世间看来理所应当的事情,却是意外严厉的重要条件,也道出了很多人的心声。让我们逼近回避“风险”的现代女子的内心吧。

「好きなタイプはどんな男なの?」

“喜欢哪种类型的男子呢?”

20代後半の女性は迷うことなく言った。

20代后半的女性毫不犹豫地这么说。

「浮気を絶対しない人。暴力を振るわないことも当然。それにギャンブルにのめり込まない人」

“绝对不搞外遇的人。当然不能有暴力倾向。还有不染指赌博的人。”

バブル期を経た20年ほど前まで、高収入、高学歴、高身長の「3高」こそ結婚相手として最良の条件だともてはやされた。しかし、その後の経済の停滞、若者の働き方の変化などで、結婚相手に高望みをしないという傾向に変わってきた。そして今、新たな3要素が世の女性の間で求められている。「3NO」だ。

在经历过泡沫经济的20年前,大家将高收入、高学历、高身高的“3高”视为寻找结婚对象的最优条件。不过,那之后经济逐渐停滞、年轻人的工作方式也发生了变化,女性们渐渐出现不再过分奢望结婚对象好条件的倾向。于是,现在,出现了女性间广为流传的新型3大要素。便是“3NO”。

婚活支援サービスを展開する「パートナーエージェント」が今年2月、25歳から34歳の独身女性約2千人を対象に、「結婚相手に求める条件」をテーマにアンケートを実施。そこで上位に入ってきたのが「暴力をしない」「借金をしない」「浮気をしない」の、三つの「しない(NO)」だった。

开展婚活支援服务的Partner Agent今年2月,以25岁到34岁约2千名单身女性为对象,实施了“对结婚对象的条件”为主题的调查问卷。在此调查中,排在上位的条件竟然有“不暴力”“无借款”“不外遇”这三个“不”。

しかし、当たり前の条件ではないのだろうか──。男性に対し、ずいぶんと条件のハードルを下げているようにも感じる。高収入、高学歴、高身長と、これから努力しても手遅れの条件を求められるより、「3NO」ならば「こんな俺でも……?」と淡い期待を抱いてしまう。そんな簡単な条件を望む女性が果たして存在するのだろうか。疑念を払拭(ふっしょく)できない記者は、独身女性の本音を探るべく、聞き取り調査に向かった。

但,这不是理所当然的条件么——。对于男性的结婚条件的门槛好像下降了太多。比起高收入、高学历、高身高这些现在努力为时已晚的门槛,“3NO”条件下,“就连这样的我也….(能结婚)?”令人抱有一丝浅浅的期待。究竟是否存在以如此简单条件为愿想的女性呢?始终无法拂拭掉疑惑的记者,迈上探索单身女性真心话的道路,进行了走访调查。

まず出会ったのが、32歳でフリーのライター女性。その働き方から、安定した職業の相手を望むのではないかと踏んでいたが、そうではなかった。

首先,我们见到的是一位32岁女性自由写手。从她的工作方式出发,我们询问否希望寻找一位拥有安定职业的伴侣,看来并非如此。

「『3NO』には同感です。以前お付き合いした人が、高学歴、高収入でしたが、性格が合わなくて」

“对‘3NO’有同感。以前交往的人,虽然是高学历、高收入,不过性格不合。”

彼女によれば、夫婦の共働きが当たり前の時代であり、男性の経済力には重きを置いていないという。

据她所说,在如今这个夫妇共同出去工作成为理所当然的时代,男性经济实力的权重已经没有那么大了。

「必要なのはお金よりも癒やし。浮気、暴力、借金をしない安心感を求めます」

“女性所需要的,比起金钱更重要的是治愈。寻求的是不外遇、不暴力、无借款这种安心感。”

こうした背景について、夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、

以此为背景,研究夫妇问题的专家岡野あつこ先生,这么说道。

「女性が自立する時代に変わって、男性に経済的な力を求めなくなってきているんです。高収入の男性をつなぎ留めておく必要がなくなっているから、結婚相手の条件がドライになっていることも考えられますね」と語る。

“如今已经变成了女性也能自立的时代,她们渐渐不再追求男性经济上的力量。既然没有与高收入男性捆绑的必要,在结婚对象的条件上也更为果断。”

「暴力、借金、浮気は3大離婚原因。夫になる人にはそんなことがあってほしくない。事実婚や別姓婚がはやっていることでもわかるように、結婚にリスクを負いたくないのが若者の結婚観なんです」

“暴力、借款、外遇是3大离婚原因。不希望丈夫之后发生这些事情。就如同我们所理解的‘事实婚(不领证)’和‘别姓婚(不统一姓氏)’一样,不愿意在婚姻上背负风险是现在年轻人的结婚观。”

女性が我慢を強いられずに相手を選ぶことは歓迎すべきだが、一方で「3NO」を条件にすることに違和感を覚える女性もいる。31歳の女性会社員はこう突き放す。

这种无需女性强做忍耐、自由选择结婚对象的理念理应受到欢迎,不过,也有一些女性对于“3NO”这一条件感受到了违和感。31岁的女性社员冷淡地指出:

「『3NO』って根本的なことで、条件以前だと思います。そんな薄っぺらく、低レベルなところで相手を選ぶことはしませんね」

“‘3NO’最根本的问题是,它应该是所谓条件的前提。事实上大家并不会从那么肤浅、低等级的条件为出发点选择对象。”

なかなか手厳しい意見だが、記者が当初感じていた疑問と通ずる。32歳の既婚女性も同様だ。

这是一个相当严苛的意见,不过这也和记者最初感受到的疑问相关联。32岁的已婚女性也有着同样的想法。

「結婚前は『3NO』がいいと思っていたんですが、いざ結婚すると経済力は大事だなと思うことがたくさんあります。『3NO』は大事な要素ですが、現実的なことを考えれば、それは条件とは言えないんじゃないでしょうか」

“结婚前你可能觉得‘3NO’就可以了,但是一旦结婚之后,会发生很多事情,提醒着你经济实力是多么重要。‘3NO’是重要的因素,不过基于现实考虑,这根本不应该被称之为条件。”

中にはこんな意見も。

其中也有这样的意见。

「もはや恋愛や好きなタイプではなくて、家電製品選びのように感じます」

“已经脱离了恋爱、喜欢的类型这样本质的问题,有一种挑选家电的感觉。”

「自分に嫌な思いをさせるな、という気持ちから生まれているのではないでしょうか。60歳で浮気をする人もいるし、交通事故で借金を背負うことだってありうる。暴力だって何が引き金になるかわからない。この人は『3NO』だなんて思っていても、崩れることだってありますから」

“可能是因为不想有不愉快的经历,女性带着这种心情才抛出了3NO的条件。不过,现实中也有人60岁外遇、也可能因为交通事故背上债务。暴力方面,还可能因为某些诱因施暴。就算你认为他是‘3NO’,以后的生活中也有可能崩坏。”

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