教科書には載らないけれど、歴史には言い伝えられてきた「伝説」や「逸話」、また、解明されていない「 」がある。本当かウソか、真実か創作かは分からないが、そういったエピソード は長く人々の心を揺さぶったからこそ、現代まで語り継がれているのである。

虽然教科书里没有记载,但在历史上却流传下来的“传说”、“趣闻”以及未解的“谜团”。虽然我们并不清楚这些趣闻是真是假、是真实的还是编造出的。但正因为这样,趣闻可以长久地震撼人们的内心,所以才得以流传到现代。

『日本史ミステリー 知っている「史実」は、どこまで本当か!?』(博学面白倶楽部/三笠書房)は、正当な歴史書には記されないけれど、「もしかしたら、それが真実だったかも…?」と思わせるような歴史話をまとめた一冊だ。

《不可思议的日本史,你所了解的“史实”有多少是真的》(博学面白俱乐部/三笠书房)是一本汇集了一些虽然正史书上没有记载,但让人觉得“或许,那是真的……?”的历史故事的书籍。

坂本龍馬を陰で操っていたのは、フリーメイソンだった!?

在幕后操纵龙马的是共济会?!

幕末の志士・坂本龍馬。日本初の株式会社設立や大政奉還の発案 など、数々の伝説と共に、多くのファンを持つ歴史上の有名人だ。だが、彼の活躍の にはフリーメイソンの存在があったことをご存じだろうか?

坂本龙马是幕府末期的有志之士。他曾参与日本最早股份有限公司的设立、为大政奉还出谋划策等,是拥有众多传说和粉丝的历史名人。但不知大家是否知道他活动的幕后支撑者是共济会?

フリーメイソンは世界を裏で っているともいわれる謎多き秘密結社だが、龍馬とは、現在でも長崎の観光地として有名なグラバー邸にその名を残す、トーマス・グラバーを介して繋が っていた。グラバーはフリーメイソンの会員だった。

共济会是暗中操纵着世界且充满众多谜团的秘密结社。现在在长崎有名的观光地Glover(哥拉巴)宅邸内还留有龙马的名字,托马斯・哥拉巴(Thomas Glover)是联系龙马和共济会的人。托马斯・哥拉巴(Thomas Glover)是共济会的会员。

武器商人であった彼は、日本を開港させてビジネスの拡大を図ろうとしたが、そのためには幕府の存在が邪魔だったという。そんな中、龍馬と出会ったグラバーは、プロデューサーとして龍馬たちの「倒幕」を支えていく。龍馬の作った貿易会社「亀山社中」の結成や薩長同盟の案などは、グラバーと共に練った可能性もあったそうだ。

作为武器商人的他,企图打开日本通商航道扩张其商业版图,为此,幕府的存在就成为了其实施商业计划的阻力。就在此时,哥拉巴与龙马相遇了,他作为负责人支持龙马等人的“倒幕”运动。据说龙马的贸易公司“龟山社中”的组建和萨摩藩与长州藩军事同盟的结成等可能都是与哥拉巴一起商讨促成的。

グラバーがフリーメイソンの会員だったという証拠は、グラバー邸にある。そこには、コンパスと定規を組み合わせたフリーメイソンのシンボルマークの入った石柱や石碑があるという。

在哥拉巴宅邸内有哥拉巴是共济会会员的证据,据说那里有嵌入共济会的象征图标(由圆规和尺子组合而成)的石柱和石碑。

あの坂本龍馬をで支えていたのは、「都市伝説」でも名高いフリーメイソンだった…「信じるか信じないかはあなた次第」である。

据说在背后支持坂本龙马的是在“都市传说”也赫赫有名的共济会……“信不信由你啦”。

宮沢賢治の作品は、未来を予知していた?

宫泽贤治的作品预见了未来?

『銀河鉄道の夜』や『セロ弾きのゴーシュ』などの名作を生み出し、最近では「異能力者」としても人気を博している文豪・宮沢賢治。彼の作品には「未来への予言」とも思えるような内容が含まれているという。

创造出《银河铁道之夜》、《大提琴手高修》等著名作品。最近作为“异能力者”博得很高人气的大文豪宫泽贤治,在他的作品里竟含有“对未来的预言”的内容?

地球温暖化を予言していたのではないかといわれるのが『グスコーブドリの伝記』。作中の人々は冷害 で作物ができないことに困り、「炭酸ガスを大量に放出することで気温を上げることに成功する」という。この原理はまさしく、現在の地球温暖化と同じものなのだが、賢治が生きていた時代、全く知れ渡ってはいない情報だった。

据说在他的《古斯柯布多力传记》作品中预言了地球温暖化。作品中的人们为冻灾不能种庄稼而苦恼,书中写道:“大量排放二氧化碳致使气温升高便可成功解决冻害问题”。这个原理恰恰和现在我们所说的地球温暖化相同。而在宫泽贤治生活的那个时代、这并不为人所熟知。

また、1950年代から2000年までに「日本の農業が衰退すること」を明言しているのが『法印の孫娘』というお話。事実、日本の食料自給率が落ち始めるのは1950年代のことで、2000年以降には40パーセントにまで低下しているとか。

还有《大法师的孙女》中明确提出从1950年到2000年是“日本农业衰退时期”的故事。事实上日本的食品自给率从1950年开始下降,2000年以后降低到40%。

百歩譲って、農業が衰退することまでは予測ができても、その時期を言い当てていることには驚きを隠せ ない。また、賢治自身も「作品は作るものではなく降ってくるもの」と語っていたとか。これは、賢治が天からの啓示 を受けて、物語を書いていた証拠 かもしれない。

退一百步讲,即使预测到了农业衰落也不至于让人惊讶,但就连其衰落的具体时期都能猜中,这也太另人感到吃惊了。宫泽贤治自己也说过“作品不是创作出来的,而是自然地从天而降的”。这或许是宫泽贤治从天上得到了启示而写作的证据吧。

その他、「聖徳太子は未来への予言を残していた」「9代将軍・徳川家重女性説」や「山本五十六の死因にまつわる疑惑」など、古代から近代にかけての「まさか」を紹介している。

另外、本书还介绍了“圣德太子留下的对未来的预言”、“9代将军德川加重女性说”、“关于山本五十六死因的疑惑”等从古代到近代的“难以置信的事”。

「ウソでしょ(笑)」と思うようなネタから、「確かに…!」と妙に納得 してしまう話まで、様々に詰まっている本書。ちょっとヒヤッとするような怖い話も入っているので、熱い夏にいかがだろうか?

本书汇集了各种各样的素材,从觉得“是假的吧”之类的素材、到很同意“确实如此…!”之类的故事应有尽有。甚至还有令人毛骨悚然之类的恐怖故事,在炎热的夏天读上一篇如何?

本翻译为沪江日语原创,未经授权严禁转载。

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