「視野に入れる」という言い方は日常頻繁に耳にしますが、比較的最近になって用いられるようになったもののようです。

日常生活中,我们经常会听到“进入视野”这个词,最近,这种表达逐渐被人们所接受。

「視野」には、「一点を凝視したときに見える外界の範囲」「視力のおよぶ範囲」という意味があります。「視野が開ける」「視野に入る」といった表現における「視野」はこの意味で用いられています。この場合、それぞれの表現は「視野」の持ち主に実現した(実現する)状態とでもいうべきものを表しており、「視野」の持ち主の意図的な行為というものとは相容れないようです(○視野が開ける/×視野を開く)。一方、「視野」には、比喩的に「思慮、観察、知識などの及ぶ範囲」「物事を考えたり判断したりする範囲」という意味で用いられる場合があります。この場合には「広い視野に立つ」「視野を広げる」など、「視野」の持ち主たる主語の意図的な行為を表す表現も見られます。

所谓“视野”,是指“当眼睛固定注视某一点时,所能看见的空间范围”或“眼睛所能看到的范围”。“视野开阔”“进入视野”中的“视野”就是这个意思。那么,这种情形下,表示的是“视野”的主人所处的或已经实现了的一种状态,但这似乎与主人目的性的行为相矛盾。(所以,“视野开阔”是正确的说法,而“开阔视野”是错误的。)另一方面,“视野”这个词也被用来比喻“思考、观察、知识等的范围”或“思考某事、判断某事的范围”。 那么在这种情形下,“树立广阔的眼界”“开拓视野”等说法就可以很明显的表现出主语行为的目的性了。

「視野に入れる」という表現は、その文脈等から、後者の「思慮、観察、知識などの及ぶ範囲」「物事を考えたり判断したりする範囲」という意味で用いられていると判断されます。「視野」が後者の意味で用いられた場合には、「入れる」という主語の意図的な行為を表す動詞を用いる土壌とでもいうべきものが整っています。「視野に入れる」という言い方が定着しつつあるのはそのためでしょう。また、上に挙げた表現(「視野が開ける」「広い視野に立つ」など)は、いずれも慣用句といえるほど固定的な表現ではありません。この点も「視野に入れる」という言い方が受け入れられ定着しつつある一因となっていると考えられます。

 从语境判断,“进入视野”这个词中的“视野”应取后者之意,即“思考、观察、知识等的范围” 或“思考某事、判断某事的范围”。这种情况下,使用“进入”这个动词就可以表达出主语有目的的行为了,也不至于破坏句子的完整性。所以,“进入视野”这种说法逐渐被固定下来,我想也是基于此因吧。而且,以上所举例句(“视野开阔”“树立广阔的眼界”等),不论是哪个短语都不是固定的说法。所以人们逐渐接受“进入视野”这一表达方式,我认为也是这个原因。

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