「血液型がO型の人は蚊に刺されやすい」とたまに耳にすることがあるが、これって本当なのだろうか? 医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみた。

话说有时听说“O型血的人容易被蚊子叮”,这是真的吗?我就此询问了医疗编辑兼医学博士的森田丰先生。

「そのような研究論文があるのは事実なんです。たとえば1972年に欧米で実施された調査で、ガンビアハマダラカの腸内の血液を調べたところ、その内訳は『O>B>AB>A』で、O型の血液が最も多く検出されたといいます。日本でもヒトスジシマカ(日本で最も一般的な蚊)で調査されたことがありますが、この時も同じく『O>B>AB>A』という結果が出ています」

“确实有相关的研究论文。比如1972年在欧美实施的调查中,研究了冈比亚疟蚊肠内的血液,结果发现其中血型‘O>B>AB>A’,检测出的O型血最多。在日本也以白纹伊蚊(日本最常见的蚊子)进行调查,也得出了‘O>B>AB>A’的结果”

つまり、この都市伝説は本当だった!? …と、決め付けてしまうのは早計であると、森田先生は解説を続ける。

就是说这个都市传说是真的啦!?……可森田先生说要下此结论为时尚早,然后接着解说。

「実際に蚊が人を刺す前に血液型を察知し、狙いを定めるというのは困難ではないでしょうか。蚊の腸内検査では前述のような結果が出ているものの、単純な"刺されやすさ"の調査では、必ずしもO型が一番という結果は出ていないのです」

“实际上蚊子叮人之前先察知血型,再决定猎物应该有困难吧。尽管蚊子肠内的检查出现了上述结果,可这在单纯的‘容易被叮’调查中并不一定就意味着O型血最容易被叮”

確かに、空を飛ぶ蚊がどうやって血液型を認識するのかも疑問だ。そもそも、なぜこのような説が広まったのだろう?

确实,飞在空中的蚊子要如何识别血型也是个疑问。可说到底为什么会流传这样一种说法呢?

「10 年くらい前にあるテレビ番組が、蚊が好んで吸う血液型について調査したことがありました。この番組が『O型の血液の細胞表面にある糖鎖という化合物が、花の蜜と似た分子構造をもっているため、蚊が好んで吸いに来る』という説を紹介したことも、無関係ではないのかもしれませんね。でも実際には糖鎖は不揮発性であるため、飛行中の蚊がそれを認識するのは不可能だろうと言われています」

“大约10年前,某电视节目就蚊子喜欢吸的血型进行过调查。该节目介绍过一种说法,即‘O型血细胞表面有一种糖锁化合物,该化合物分子结构与花蜜相似,因此蚊子才会喜欢吸’,估计这节目跟传闻的流传也有些关系吧。可实际上糖锁是不挥发性的,飞行中的蚊子不可能识别出来”

結論としては、O型が蚊に刺されやすいことを示す科学的根拠は、これまで確認されていないとのこと。現時点では「事実にあらず」と裁定せざるを得ないが、もしかするとこれからの研究で、蚊がO型を好む根拠が証明されることもあるかも!?

就结论来说,O型血容易被蚊子叮的科学依据,至今未得到确认。现阶段只能判断其“并非事实”,说不定今后的研究当中,能够证明蚊子喜欢O型血的依据吧!?

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

小编推荐:
意想不到招蚊子的7个原因>>>