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N1阅读专项----主张理解篇 模拟试题
「格差社会」という言葉が繰り返し紙面に登場する。
格差がどんどん拡大しているから、これを何とかしなければならないという現実的な(あるいは非現実的な)さまざまの提言がなされている。
どなたも「格差がある」ということについてはご異論がないようである。
だが、私はこういう全員が当然のような顔をして採用している前提については一度疑ってみることを思考上の習慣にしている。
「格差」とは何のことなのか?
メディアの論を徴する(注1)限りでは、これは「金」のことである。平たく言えば年収のことである。
年収数億の人もいるし、数十万の人もいる。
年収が低い階層のヴォリュームがこのところ急増している。
パラサイト·シングル(注2)というのも、フリーター(注3)、ニート(注4)というのも、ネットカフェ難民(注5)というのも、過労死寸前サラリーマンも、要すれば「金がない」せいでそういう生活様態の選択を余儀なくされている。
そういう説明がなされている。
①ここから導かれる結論は論理的には一つしかない。
「もっと金を」である。
しかし、果たして、この結論でよろしいのか。
私自身は、私たちの社会が住みにくくなってきた理由のひとつは「金さえあればとりあえずすべての問題は解決できる」という拝金主義イデオロギーがあまりにひろく瀰漫(注6)したことにあると考えている。
「格差社会」というのは、格差が拡大し、固定化した社会というよりはむしろ、金の全能性が過大評価されたせいで人間を序列化する基準として金以外のものさしがなくなった社会のことではないのか。
人々はより多くの金を求めて競争する。競争が激化すれば、「金を稼ぐ能力」の低い人間は、その能力の欠如「だけ」が理由で、社会的下位に叩き落とされ、そこに釘付けにされる。
その状態がたいへん不幸であることは事実であるが、そこで「もっと金を」というソリューション(注7)を言い立てることは、「金の全能性」をさらにかさ上げし、結果的にはさらに競争を激化し、「金を稼ぐ能力」のわずかな人力差が社会的階層の乗り越えがたいギャップとして顕在化する……という悪循環には落ちこまないのだろうか。
私は刻下(注8)の「格差社会」なるものの不幸のかなりは「金の全能性」に対する人々の過大な信憑(注9)がもたらしていると思う。であるなら、「あらゆる不幸は全能の金によって解決できる」という信憑を強化することは、文字通り②「火に油を注ぐ」ことにしかならないだろう 。
私自身は人間の社会的価値を考量するときに、その人の年収を基準にとる習慣がない。
どれくらい器量が大きいか、どれくらい胆力(注10)があるか、どれくらい気づかいが細やかか、どれくらい想像力が豊かか、どれくらい批評性があるか、どれくらい響きのよい声で話すか、どれくらい身体の動きがなめらかか……そういったさまざまな基準にもとづいて、私は③人間を「格づけ」している。
(内田樹「格差社会って何だろう」〔「こんな日本でよかったね」文藝春秋、2009年〕による)
(注1)徴する=照らし合わせる (注2)パラサイトシングル=学校卒業後も経済的に親に依存している独身者 (注3)フリーター=正社員にならずに生計を立てている人たち (注4)ニート=学業、労働、労働訓練のいずれにも従事していない人たち (注5)ネットカフェ難民=定住する場所がないためインターネットカフェで寝起きする人たち (注6)瀰漫=ある考えなどが広まることv (注7)ソリューション=解決策 (注8)刻下=目下 (注9)信憑=信頼できること (注10)胆力=物事に動じない心の強さ
1、①こことは具体的には何をさすか。
1.年収の低い人たちが年収を得ている勤め先。 2.年収の低い入たちの数が急激に増えているという事。 3.望ましくない生活を送っている人たちが増えているのは彼らの年収が低いからだという理論。 4.年収が低い人がたくさん集まっている階層。
2、②「火に油を注ぐ」こととはここではどのようなことを意味するか。
1.「格差社会」における格差がますます広がる。 2.金が全てだという考え方がさらに強まる。 3.人々が今以上に不幸になる。 4.「格差社会」についての報道がより増える。
3、③人間を「格づけ」とあるが、筆者の格づけにあてはまらないと考えられるものはどれか。
1.人間性 2.身体能力 3.学歴 4.想像力
4、この文章で筆者が言いたいことは何か。
1.金というものさしで人を測ることを考え直した方がいいのではないか。 2.「格差社会」を是正するために政府は何らかの対策をとるべきである。 3.何らかの方法で、金のない状態を克服しなければならない。 4.競争社会であることは仕方がないことである。
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答案:
1、3 2、2 3、3 4、1
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