確かにパスはつながるし、勝ち星も一応は先行している。でも、個人的には見ていてつまらない感じがする岡田JAPANのサッカー。この原因は一体どこに?日本代表の“欠点”について、スポーツライターの杉山茂樹さんに聞いてみた。

传球确实连贯,得分也暂且领先。但个人觉得冈田JAPAN的球非常无聊。其原因到底在哪儿?我们就日本代表的“缺点”采访了体育撰稿人杉田茂树先生。

「まず思い浮かぶのが『得点力不足』でしょう。これはよくいわれる『FWの決定力不足』とは違います。決めるべきシュートをモノにできないのはFWの決定力不足といえますが、チームとしてゴールチャンスがそもそも少ない場合、FWだけを責めることはできません。これは『得点力不足』という、チーム全体の問題になります」

“首先肯定会想到‘得分力不足’吧。这和经常说的‘前锋决断力不足’有所不同。本应进的球未能到手可以说前锋决断力不足,但如果整个球队进球机会本来就少就不能把全部责任推给前锋了。这是‘得分力不足’,是整个球队的问题。”

思えば98年のフランスW杯では、3戦全敗の責任をFWの城彰二に押しつけ、空港でファンが水をかけるという騒動が勃発。前回のドイツW杯でも、クロアチア戦でゴール前のチャンスを外した柳沢敦を戦犯扱いする向きがあった。しかし、杉山さんはここに疑問点を見いだしている。

回想98年的法国W杯,人们把3战全败的责任一股脑儿推给了城彰二,甚至有粉丝在机场用水泼他。上回德国W杯也是,克罗地亚一战错过进球机会的柳泽敦遭遇了战犯一样的待遇。但是,杉山先生对此表示了疑问。

「絶対的なストライカーはいないという前提でゲームを組み立てるべきです。確実に決められるようなチャンスをどうやってFWに供給できるか。この視点が大切だと思います。現在の『4-2-3-1』という布陣にはFWはひとりしかいません。当然『3』の部分にも得点力が求められるわけです。チャンスも供給して、点も決めなければならない。しかし、これができていないのが現状です。『得点力不足』は中盤、ひいては監督のアイデア不足に原因があるともいえるでしょう」

“没有绝对的前锋应该是组队的前提。确实,怎样才能给前锋提供得分机会呢?我认为这个视点非常重要。现在的‘4-3-2-1’布阵只有一个前锋。当然布局中‘3’部分的得分力也可以期待,必须给他们机会得分。但是,现状是做不到这点。或许可以说‘得分力不足’的原因在于中盘,进而也就是教练想法不到位。”

“サイドチェンジがまるでない”“ドリブルで勝負を仕掛けない”この2つも日本の欠点になっているのだとか。

“完全没有交叉换位”“不能通过dribble一决胜负”,这两点难道也是日本的缺点?

注:
dribble:至少在离球门30m处开始带球并最终得分。

「中村俊輔をはじめ、日本のMFにはピッチの中央でプレーしたがる選手が多い。サイドにいたとしても、スルスルと中に入ってきてしまいます。近くの選手同士で短いパスを回しているだけでは効果的な攻撃になりません。ピッチをワイドに使い、ダイナミックなサイドチェンジで相手を揺さぶる。サイドでボールを受けた選手は、取られることを恐れずにドリブル勝負を仕掛ける。こういった攻めを繰り返さないと、相手の守備陣形は崩れないし、FWに決定的なパスを供給することもできないでしょう」

“以中村俊辅为首,很多日本前卫喜欢在场地中央踢。即便在边场,也会快速进入中央地带。只靠与附近队友的短传构不成有效进攻。利用边场,抓住有利时机进行交叉换位动摇对方。边场收到球的运动员别怕被截,从30m之外运球射门一决胜负。不反复进行这种进攻,很难突破对方防卫队形,也就没法提供决定性的传球给前锋吧。”

うん。ひと言でいえば、“スケールの小さいサッカー”ということになるのだろうか。これが見ていてつまらない理由なのかも…。そんな日本がW杯本選で戦う相手はどんな国? それはまた次回に!

嗯?一句话来说,难道会发展成“小规模足球”?这或许就是看起来没劲的原因…这样的日本在W杯将遭遇怎样的国家?且听下回分解!