東京・秋葉原の小さな劇場には、毎日夕方6時を過ぎると、多くの若者が詰めかける。

每天傍晚6点,很多年轻人就会聚集到东京秋叶原的小剧场。

お目当ては、アイドルグループAKB48の公演だ。今、この劇場に、世界の大物プロデューサーが続々と訪問。その狙いはAKB48のビジネスモデルを海外で展開することだ。

他们都是来看偶像组合AKB48的公演的。如今,不断有很多世界级制片人来访问该剧场,希望在海外展开AKB48模式。

マンガやアニメなど、クールジャパンとして海外で人気の日本の文化だが、今「アイドル」というコンテンツもファンを獲得しつつある。今、そのアイドルが150兆円ともいわれる世界の巨大コンテンツ市場を目指す。

漫画和动漫等是在海外很受欢迎的日本炫文化,而现在“偶像”的粉丝也在不断增加,如今直指150兆日元的巨大的世界市场。

2009年9月、秋元は実力を試したいと、ニューヨークで単独ライブを行った。会場は、かつてマドンナもステージに立った名門のライブハウス。

2009年9月,秋元为测试实力在纽约举行了单独LIVE,是麦当娜曾登台的著名LIVE HOUSE。

普段ステージの運営には、口を出すことのない秋元がこの日、メンバーに檄を飛ばした。
「全力を出せ。君たちよりも歌がうまい、ダンスがうまい存在はアメリカにいっぱいいる。勝てることは一生懸命さだ。日本のアイドルはすごいという姿を見せて欲しい」。

“拿出全力来!歌唱的比你们好、舞跳的比你们好的人在美国一抓一把,要获胜就看你到底有多拼命。大家要呈现出日本偶像的魅力!”对普通演出不怎么发表意见的秋元这天向成员发出号召。

会場には、800人を超えるファンが詰めかけた。2時間のライブは英語に翻訳した2曲以外、すべて、日本語。現地のファンも日本語で歌うほどの熱狂ぶりだった。

800多名粉丝把会场挤满了。2小时的LIVE除了有2首翻译成英语之外全是日语歌,现场的粉丝也都非常狂热地用日语歌唱。

しかしアジアでは、日本を真似たと思われるグループアイドルが登場し、海外進出を始めている。台湾の「hey-girl」は秋葉原にいるメイドのようなコスチュームで歌い踊る。

但在亚洲有据说是模仿日本的偶像团体出道,开始进军海外。台湾的黑涩会美眉会穿着秋叶原女仆装唱歌跳舞。

韓国の「少女時代」は韓国政府の支援を受ける。今年10月、東南アジアへの進出には資金の援助やプロモーション会場の提供を受けた。

韩国“少女时代”则受到韩国政府的支持。今年10月进军东南亚时获资金支持及会场的提供。

ライバルの出現だけではなく、ビジネスのやり方にも課題がある。

不只是出现了竞争对手,战略方面也有课题要做。

「アメリカは常に、世界展開を視野に入れ、様々なメディアから多くの収益を上げられるよう、戦略を練る。日本はたくさんのキャラクターを持っているが、目先のヒットばかりを追い、戦略がない。多くのチャンスを失っている」。

“美国常展开国际视野,利用各种手段获取收益,磨炼了战略。日本虽有很多花样,追求的却都是眼前的安全打,没有战略可言,错失很多机会。”

こうした課題を克服しようと、秋元が取った戦略が「フォーマット販売」だ。

为克服这样的课题,秋元采取的战略是“format贩卖”。

フォーマット販売とは、AKB48のアイデアやスタイルを、権利として売る方法だ。秋元の構想は、世界の主な都市にパリ48やNY48など、現地の人たちでフランチャイズチームを結成するものだ。

format贩卖是指把AKB48的创意和形式作为权利出售的方法。如巴黎48和纽约48等,秋元构想由当地人在世界主要城市组成基地团队。

その結果、フォーマットの主な内容は以下のようになった。AKB48は「チームA」、「チームK」、「チームB」という3つから成り立つ。これに乗っ取り、定員16人の3チーム制を敷く。3チームの下に研究生を置き、昇格や卒業など、サバイバル競争を行う。

结果format的主要内容如下。AKB48由“A组”、“K组”、“B组”3个小组组成,据此实行固定人数16人的3组制。3个小组下置研究生,实行用晋级、毕业来体现的淘汰制。

制服を着用し、楽曲はすべて秋元康のものを使用する。名前は「○○○48」とする。劇場での公演をベースとした「会いに行けるアイドル」というコンセプトを持つ。

队员穿制服,乐曲全采用秋元康的作品。命名为“○○○48”。剧场公演走“可以面对面的偶像”的路线。

フォーマットを作ることで、ニセモノを防ぎ、著作権などの権利も確保することが狙いだ。

format的组成能防止模仿,可以确保著作权。

世界の中でも、日本は優れたオリジナリティーを持っており、足下にチャンスは多い。新興国が日本の得意分野を浸食し始めた今、アイデアで日本はどう食っていくのか、真剣に検討する時期に来ている。

日本的独创力在世界上也是非常优秀的,脚下有很多机会。在新兴国开始侵食日本拿手领域的如今,日本如何在创意方面进行争夺,需要认真讨论了。

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