《仁医》台词节选:

鈴屋では野風の為に宴が開かれていた。

「ありがとうな、野風。 御家紋の妾になるんだぞ。女郎としては最高の栄華。お前のお陰で、これから又みな夢が見られる。」と彦三郎。

「菩薩にはなれんしたけんどなぁ。行きとうないと、居座っておりんす。煩悩が・・・。」野風はそう言い、自分の胸に手を当て・・・。

鈴屋の前で店を見つめる仁。突如、背後から誰かに胸をもまれる。

「ちょっちょっちょ!!」慌てて振り返ると、龍馬がいた。目をこすって確認する仁。

「ダッハッハッハッハ!」龍馬が豪快に笑う。

「龍馬さん・・ですよね?」

「ほれ。足もついちょるでよ。」

「本当に龍馬さんですか!?嘘ついてるんじゃないですよね。」体をあちこち触れて確認する仁。

「こそばいな。ワン!わしは犬やないぜよ。」

「今までどこにいたんですか!」

「漁師んとこで、世話になっちょったがぜよ。」

「漁師って・・あ!江戸の漁師ですね!」

「・・・」

「・・・」

「先生、ちくっと。」仁の手を引き歩き出す龍馬。

「龍馬さん!どこ行くんですか?龍馬さん!待ってくださいって。何なんですか、龍馬さん。」路地に入ると龍馬は突然土下座をする。

「野風を、助けとおせ!」

「・・・」

「聞いたがじゃ。野風が、乳の岩かもしれんがじゃろ?」

「・・・」

「先生が、迷う気持ちはわかる。けんどここは一つ、どうかわしの為に、しゅじゅちゅを、してくれんかい。」

「わしの、為?」

「わしゃ考えたぜよ。ここで、野風の乳を切れば、野風の身請けが流れる。女郎としても、お払い箱になる。さすがの野風も、この先頼りのうなるろ?そこでワシの出番じゃ。こう言うがじゃ。乳なんぞ、あろうがなかろうが構わん!わしがおまんの面倒を見る!これは効く!さすがの野風も、ははぁと言って落ちるぜよ。ちゅーわけで先生、頼む!」

「・・・龍馬さん、お気持ちはわかりますが、」

「やかましいがじゃ!切れっちゅーたら、切れ!」

「・・・」

「いいかえ?切ってち、いい言うがは、わしじゃ。先生はただ黙って、わしの頼みを聞けばいいがじゃ。しゅじゅちゅの後の事は、何が起ころうともなんもかんもぜーーんぶわしのせいじゃ。」

「・・・」

「・・・わしのせいじゃ。」

「・・・」

「そやき・・・野風を、助けとうせ。」

「・・・」

实用日语口语讲解:

●行きとうないと、居座っておりんす。

ある場所に座って動かないでいる。座りこんだままでいる。また、比喩的に好ましくないものがとどまって動かないでいる。
指坐在某地不走,赖着不动,坐在人家家里不走;还比喻对不喜欢的东西不闻不动的;

こそばいな。ワン!わしは犬やないぜよ。

「くすぐったい」という意味です。「こそばゆい」の変形です。関西のほうで使うみたいです
口语说法,指的就是痒痒的;是由「こそばゆい」变过来的;多在关西地区使用;

こそばゆ・い
1 くすぐられたような、むずむずした感じである。くすぐったい。
指发痒,痒痒的;

2 実力以上に評価されなどして、きまりがわるい。てれくさい。
指受到过分的评价,感到难为情,不好意思;如:そんなに褒められてはこそばゆい/ 那么夸奖真是不好意思;

●けんどここは一つ、どうかわしの為に、しゅじゅちゅを、してくれんかい。

ちなみに「カトリーヌ」とはかなり狭い範囲で「手術」という意味になる。 手術を言おうとすると「しゅじゅちゅ」となりやすい。

说到这个词顺带说一下「カトリーヌ」,这个就是说在小范围内使用的话,可以是手术的意思;而如果想要说手术的时候,就可以简单的说成しゅじゅちゅ;