从演员到声优再到其他:悠木碧以“喜欢”为指针的工作论
作者:Amane译
2020-09-26 06:30
『君の名は。』や、『ラブライブ!』など、現代日本カルチャーの中でも社会現象とも言うべきヒットを次々と生み出す日本のアニメ。
日本动画推陈出新,其中不乏在现代日本文化中称得上社会现象的热门作品,例如《你的名字。》、《Lovelive!》等。
それらに出演する「声優」という職業にもかつてないほど注目が集まっている。
参与这些作品的“声优”一职也获得了前所未有的注目。
今や声優は作品の裏方というだけでなく、アーティスト活動などの表に出るエンターテイナーとしても活躍し、ティーンエイジャー憧れの職業のひとつでもある。
如今,声优已不再单纯居于作品幕后,他们也同时以艺人身份活跃在表舞台,这一职业甚至已成为年轻一代向往的工作。
しかし、競争は激しく生き残りの厳しい世界でもある。そんな業界で、数々の人気作品に出演しながら、アーティスト活動やプロデュース活動をも精力的に行う声優がいる。
然而声优这一职业亦是个竞争激烈、优胜劣汰的世界。就在这样一个严酷的业界中,有位声优在出演多部人气作品的同时,也积极地进行艺人活动,参与制片计划。
悠木碧27歳だ。
她叫悠木碧,27岁。
『君の名は。』や『魔法少女まどか☆マギカ』をはじめとする多くの人気アニメでキャラクターに命を吹き込む彼女に、仕事への向き合い方を聞く。
向在《你的名字。》、《魔法少女小圆》等众多热门动画中为角色赋予生命的声优悠木碧,探寻她对待工作的态度。
■オーディション落選から始まった芸能人生
■试镜失败开始的艺人人生
「私、子どもの頃に鏡の中の自分としゃべるクセがあったんです(笑)。きっと、普通だったら『みっともないから止めなさい』と怒られると思うのですが、私の家族はこれを個性だと見守ってくれて、それを活かせるような社会に入れてあげようと、CMのオーディションに応募してくれたんです」
“我小时候有和镜中的自己说话的爱好(笑)。如果生在普通家庭肯定会被骂‘太不像话了赶紧给我改掉’,但我的家人觉得这是种个性就没有制止,为了让我的这种个性在社会上也能找到发挥的地方,为我报名参加了广告试镜。”
笑ってそう話す悠木さんが芸能の道を歩み始めたのは4歳のときだった。
悠木小姐笑着叙述起往事。4岁那年,她初次踏上了艺人之路。
はじめてのオーディション。周囲にはすでに歴戦の子役タレントがドイツ語の歌を歌ったり、3秒で涙をこぼしたりと多芸を見せるなか、『美少女戦士セーラームーン』のアニメの主題歌を歌った悠木さん。結果は落選だった。
生平第一次试镜,四周都是身经百战的童星,有的会唱德语歌,有的3秒眼泪就能掉下来,试镜会简直是技能展示会。悠木小姐当时唱了《美少女战士》动画的主题曲,结果落选。
しかし、会場で子役劇団のスカウトを受けて芸能事務所に所属する。「褒めてもらえるのが嬉しくてしょうがなかった」と、お芝居の楽しさに没頭したという悠木さん。
然而就是当时,悠木小姐接过了同一试镜会上儿童剧团抛出的橄榄枝,加入了经纪公司。“当时有人夸奖我,我就特别高兴”于是开始沉迷于表演带来的乐趣。
親は「楽しくなくなったら辞めていい」というスタンスを守り、オーディションに行けば、それだけでも「えらかったね」と褒めてくれた。
父母一直是“如果哪天不喜欢了,退出也没关系”的态度,只要悠木小姐去参加试镜,总会表扬她“你真的很棒”。
「事務所がオーディションを強く薦めても、親は必ず私に受けるかどうかを確認しました。イヤだと言ったら、自分でそれを判断したことを褒めてくれました。今から考えると、ただの親バカだったのかもしれませんが、本当に感謝しかありません」
“哪怕是事务所积极推荐的试镜,父母也一定会先问我愿不愿意参加。如果我说不要的话,他们会表扬我能够自己做决定了。现在回想起来,或许只是我父母娇惯孩子而已,但我真的打心底感谢他们。”
■実力主義の声優に自由を感じた
■在实力为先的声优一职中体会到了自由
ところが、子役にとって芸能界は楽しい事ばかりではなかった。子役は「子供の役者」であるケースだけではなく、「ある人物の子供時代」としてキャスティングされる場合もある。その際に重要視されるのは、大人の役者と似ているかどうかだった。
然而对童星来说,娱乐圈绝非尽是美好的回忆。童星并不仅是“儿童演员”,有时也需饰演“某个人物的童年时代”,这时就要看是否和这一角色的成人演员长得相似。
「私は私なりにこのキャラクター・役のことを一生懸命考えて勉強してきたはずだったのに、ルックスが優先された子が受かるのはやっぱり悔しかったんです。私のロジックをバカにされた気持ちというか……。もちろん私の技術が及ばなかった可能性も全然あるんですけどね」
“我尽自己全力去思考、去学习应该如何诠释这个角色,但看到长得漂亮的小演员被优先录取真的很不甘心,感觉像自己的想法根本没被人当回事…当然也有可能是我的演技没达到要求。”
子役の仕事を続ける中で「仕事というより、趣味としてお芝居が好き」と確信していたという彼女。
在儿童演员这一阶段中,她确信“自己将表演作为兴趣爱好来喜欢,而不是将其看作为工作”。
だが、同時に「だからこそ実写はできないと思いました。平たく言うと、何を着ても似合って何にでもなれる人か、圧倒的な外見の個性がある人でないとあの場には立てない。それよりも私はもっといろんなものになりたかったんです」
与此同时,悠木小姐也意识到“正因如此,我认识到自己无法胜任出演影视作品的工作。简单来说,除非是穿什么都合适、所有角色都能完美诠释,或是外貌足够抢眼、个性足够突出的人,才能站在荧屏前。况且我更想尝试表演各种不同角色。”
そんな時、出会ったのが、「声優」という道だった。当時の担当マネージャーが「顔を出さなくてもお芝居をできる場所があるよ」と教えてくれたという。
就在那时,她邂逅的就是“声优”这条道路。悠木小姐自述,是当时经纪人告诉她‘还有不需露面也可以表演的职业’。
「声優は、姿かたちに一切とらわれない。マイク前だけは顔出しの役者以上に別の人になれる。それがすごく自由で。実力さえあれば何にだってなれるんだと思ったら、なんだかすごく、燃えましたね!」
“声优完全不受限于外貌。只要站在麦克风前,就能比需要露脸的演员有机会诠释更多的角色。这个职业自由度非常大,一想到只要有实力无论什么角色都可以表演,就让人不自觉兴奋起来了!”
■仕事にハマった初めての大役
■爱上声优一职的最初的重要角色
その後、2003年にTVアニメ『キノの旅』でアニメ声優デビューを果たし、いくつかの作品で声優としての経験を積んでいった悠木さん。転機になったのは、2008年放送のTVアニメ『紅 kurenai』だったという。この作品で彼女はヒロインの九鳳院紫に選ばれた。
之后2003年,悠木小姐凭借电视动画《奇诺之旅》中的角色作为动画声优出道,并开始通过多部作品积累工作经验。2008年电视动画《紅 kurenai》播出,悠木小姐自此迎来转机。在这部作品中,她被选定为主角九凤院紫配音。
そこではスタッフと作品ファンの期待が重くのしかかった。
工作人员和作品爱好者的期望一层层压在了她的身上。
「たまたま、見た目や雰囲気が紫に一番近かっただけ。決して上手かったから選ばれたわけじゃない。なのに、誰も私を否定しないのがすごく怖かったです。私だからできることしか求められていないから、もし凡庸な芝居をしたら次の仕事はないって、なんとなく分かった。だから紫のことを考えて、向き合って、紫の考えていることはなんだって分かるようにならないと」
“只是碰巧我的长相及印象和紫最接近罢了,并不是因为演技好被选上的。然而最让我害怕的是没有一个人对我表示否定。我隐隐约约察觉到,大家追求的是只有我才能表现出的演技,如果这次表现很平庸的话就没有下一次了。所以我必须直面紫这个角色,认真思考,完全掌握她的所思所想。”
でも、そこにはプレッシャーを超える楽しさがあった。
不过,这一过程中也有凌驾于压力之上的乐趣。
「燃えますよね。だって、大人から『君にしかできない役なんだよ!』なんて言われたら(笑)。そんな褒められ方をしたら、それをやるためだけに勉強したいし、それだけに時間を使いたい。声優というお仕事にハマりました。楽しかったというか、とにかく一生懸命でした」
“真的会让人振奋起来,因为负责人们称‘这是非你莫属的角色!’(笑)。被如此赞扬,会让人想要仅为了做到完美努力,只为这个目标投入时间。由此我喜欢上了声优这份工作,那应该是一种称为开心的心情吧,总之当时真的是倾尽全力了。”
■キャラクターのフィジカル・メンタルを想像する
■想象角色的外貌与内心
声優の仕事はどんなに大ベテランになっても変わらないと悠木さんは話す。
悠木小姐表示,无论变得有多出名,声优的工作都不会变。
作品やキャラクターのプロフィールといった、少ない情報から役を想像して演じ、選ばれて初めて仕事を獲得できる。
通过作品、人物简历等少量信息构思角色并表演,赢得甄选才能获得工作。
悠木さんはどのように役と向き合っていくのか。
那么悠木小姐是如何应对这些角色的呢?
「アニメのキャラクターって、フィジカルとメンタルが合致していないことがけっこうあるんですよ。たとえば、性格はボーイッシュなのに髪型はツインテールにしているキャラクターがいるとします。でも、自分をボーイッシュに見せたい子って、ツインテールにしないと思うんですよね。それはおそらくキャラクターの見た目のキャッチーさを優先してデザインされたものかなと。
“动画角色的外貌和内心不一致的情况非常多,比如有的角色性格很像男孩却扎着双马尾。但是真心想展现自己男孩子气的女孩子并不会扎双马尾对吧。我想这很有可能就是优先角色外貌特征而设计出来的。
だから私は役を想像するとき、フィジカルとメンタルを別々に考えるようにしています。
所以我在构思角色的时候,会把外貌和内心分开考虑。
身体の小さい子だったら、骨格はこれくらいで、そこに響くからこんな声が出る。自分が小さいから人と話すときは見上げる姿勢になるとか、大人のキャラクターに合わせて歩くと息が上がるとか、そういった物理の面を想定します」
如果是小巧的女孩子那样骨架差不多有这么大,这样发声的话声音听起来就会是这样。因为个子小小的,和他人对话时会仰视对方,配合成人角色的步伐走路时气息会加快啦等等,构想的就是类似这些物理方面的因素。
そうやって導き出したフィジカル面に、キャラクターが言いたいことを言えるようにするのがメンタル面の作り上げだ。
推导出角色外在后,之后就是塑造人物内心,也就是让自己能够表现出角色想表达的东西。
「メンタル面は、頭で考えるというより、もっと直感で捉えてあげたほうが立体感が出るものだったりします。他の方とかけ合いをして、『この返しのときは、こういうふうに(芝居が)転ぶかな』といった感じで、“面”だった情報を“球”にしていきます。この形でこれを上手いことはめるにはどれかな、みたいなパズルをしていく仕事です。
“有的时候,比起思考,多依靠直觉去捕捉角色的精神层面会使得人物更有立体感。首先和其他合作者商量,靠着类似‘回应的时候,(表现方式)大概这么变吧’这种感觉,把原本是‘面’的信息滚成‘球体’。这份工作就像拼图一样,你要选择用哪一块才能将它完美拼成需要的形状。
ないものを作る仕事なので、非常に想像力が必要なのですが、私はこの、想像する作業が大好きで。散りばめられたヒントから、『この子は朝どんな支度をするのかな?』とか、プールに入るときは水温を触って確かめてから入るのか、それとも、ザバーンと入ってから『冷てーッ!』ってなるのか(笑) と、ありとあらゆるシチュエーションで仮説を立てて、全部のヒントがきちんとはまるように、キャラクターを組み立てていきます」
因为这份工作是制作原本不存在的东西,所以想象力不可或缺,而我特别喜欢这样需要想象的工作。例如‘这个女孩子在早上会怎么收拾东西呢?’进游泳池前会先确定一下水温再下水吗,还是说会‘咚’地先扎进水再尖叫一声‘好冷——!’呢(笑),通过四散的提示,用各种情境构建假说,把所有提示拼起来,一步步构建起角色。”
■バラバラの部品を組み合わせる歯車が声優という仕事
■声优的工作就像是链接零散部件的齿轮
これまで聞いてきたように、声優という仕事はクリエイターが作ったものに命を吹き込むのが役目。キャストとして注目をされることが多いが、自分自身が作品に携われる割合は世間が思っているよりもずっと少ないという。彼女自身もそう語る。
正如至今大家所闻,声优的工作就是为作者创造的人物注入生命。尽管因这份职责时常受人瞩目,但亲身参与制作的机会比世人所想的少得多。悠木小姐本人也有同感。
「すべての発注に合う歯車を作ってピッタリはめる。声優の仕事って、最終工程を担当する仕事のひとつなんです。そのことを私はいつも心に留めています。
“依照甲方所有要求生产合适的齿轮并完美嵌合上去。声优这份工作不过是负责工程收尾罢了。我一直铭记着这一点。”
■声優アーティストが歌う意義とは
■声优艺人唱歌的意义何在/cn]
声優と並行して、アーティストとしても活動する悠木さん。今はライブ活動や楽曲をリリースする声優が多く、その活躍は年々目覚ましい。紅白歌合戦にも出場した水樹奈々さんやμ’sをはじめ声優アーティストの認知度は高まり、顔を出すメディアで姿を見る機会も増えている。
[cn]悠木小姐在担任声优的同时也继续进行着艺人活动。现今举办Live、发售歌曲的声优不数,瞩目程度逐年攀升。以荣登红白歌会的水树奈奈、μ’s为首,声优艺人愈发为大众熟知,在需要露脸的娱乐节目中出场的机会不断增加。
悠木さんは「声優は声の表現に長けているから、歌とも親和性が高い」と語るが、当初は歌う気持ちはまったくなかったそうだ。
虽然悠木小姐表示‘因为声优擅长用声音表演,所以唱歌很合适’,然而当初她完全没有去演唱的想法。
「『紅 kurenai』で一緒だった新谷良子さんのように私の周りには歌う声優さんもいて、そのときは客観的に『キラキラしてて素敵だな~』と思っていましたけど、私はちょっとでもお芝居に時間をあてたくて。だけど、『歌うことで見えるものがいっぱいあるよ』とお声がけいただいて、始めてみることにしました。
“我身边也有唱歌的声优,比如说一同为《紅 kurenai》配音的新谷良子小姐。那时就是客观地觉得‘她们好耀眼好厉害啊~’,我自己是只要有一点时间都想投入在表演上。但是有人对我说‘通过唱歌可以发觉很多东西’,由此我开始尝试演唱。
いざやってみると、今までいかに自分が一からモノを作っていなかったかに気づかされました。たとえばミニアルバムを作るなら『どういうアルバムにしますか?』とコンセプトから聞かれるんです。作りたいアルバムのイメージを伝えるために、コラージュで絵を作ってみたり、鼻歌を歌って録ってみたり、いろんなことを試しました。そうやって一生懸命やって、私の思いが伝わってようやくチームのみんなが動き出せるんですよね」
直到尝试后我才意识到,至今为止自己从未经历过从一开始进行创作。比如说出迷你专辑,就要从“想做什么样的专辑?”这个主题开始。为了把自己想制作的专辑意象传达给大家,我试过制作拼贴画、也试过把自己哼的歌录下来,用了很多方式,费了好大功夫大家终于领会到我的想法,制作团队才能开始下一步行动。”
2019年6月に出したアルバムを、悠木さんは「ボイスサンプル」と名付けた。
2019年6月专辑正式发行,悠木小姐将其命名为《Voice Sample》
ボイスサンプルとは、複数のキャラクターやナレーションの声を数分に収めてクライアントに渡すもので、声優なら誰しも用意している。その呼称を、アルバムのタイトルに冠した。
Voice Sample(试音),即收录多条角色配音或解说,长达数分钟的音频文件,用以交付给委托人,所有声优都有准备。悠木小姐将这个称呼定为了专辑名。
楽曲ごとに、まるで別人かと思うくらい声が変わる。声優にしか歌えない歌を、今なお考え続けながらアーティスト活動に取り組んでいる。
每首乐曲中演唱所用的声线都不同,像换了个人一样。如今悠木小姐也在一边思考只有声优才能演唱的歌一边参加艺能活动。
「私はアーティストさんみたいに、自分の個性だけでは戦えないから、声優だからこそできる面白いことって何だろうと考えたんです。そうしたときに、声優は芝居の中で声を変えるのはそこまで珍しいことではないのに、歌ではそれをやった人がいないのが不思議だなと思ったんです。
“因为像艺人那样仅依靠个性就能战斗下去的事我做不到,所以才会思考只有声优才能表现出的吸引人的东西。那时我就想到:虽然声优在表演中变声已经不是什么稀罕事了,但为什么没有人在唱歌时变声呢,真是不可思议。
どうやら一般的には声が変わることって、キャッチーらしいんですよね。だから一度やってみようと。もしかしたら結果、『だから誰もやらなかったんだ……』となるかもしれないけど、別にそうなったからって失うものは何もないなって。それでやってみたらすごく楽しかったし、お客さんも喜んでくれた。それに、アニメをあまり見ない人たちが声優に興味を持ってくれたりもして、嬉しかったですね」
从大众角度来看,多半变声本身就很引人注目了呢。于是我想着试一次看看,也许结果会是‘怪不得没人这么做啊…’,但试一试也不会有什么损失。尝试的反馈是大家觉得超有趣,听众们也很开心。再加上平时不怎么看动画的人也对声优产生了兴趣,我当时真的很高兴。”
アーティスト活動においても、声優は“歯車”だという姿勢を悠木さんは崩さない。ただ、そこで「声優が歌う意義、悠木さんじゃなきゃ歌えないもの」というひとつの“発注”から手繰り寄せ、それにどれだけ答えられるかを楽しんでいるという。
即使是在进行艺人活动时,悠木小姐也一直坚守着‘声优只是齿轮’这一信条。她只是在期待,从‘声优演唱的意义,悠木小姐之外无人能演唱的歌’这一“订单要求”出发,自己能给出怎样的答卷。
■モノづくりの過程で広がった視野
■在创作过程中视野逐渐开阔
年始には新曲「Unbreakable」が発売された。
今年年初,新曲《Unbreakable》发售。
PV撮影の現場で、悠木さんは、スタジオにセットされたジャンク品めがけて力いっぱいバールを振り下ろしていた。
在PV拍摄现场,悠木小姐对着设置在摄影棚中的废旧电脑部件全力挥下撬棍。
バールなんて、普段の生活で振るうことはないだろう。それでも、躊躇なく、力強く。迷いのないその姿は、めいっぱいのホスピタリティで発注に答える、彼女の仕事そのものだった。
日常生活中没什么人会去玩撬棍吧,但即便如此,她的动作仍是如此果断,有力。毫不犹豫的身姿,应对要求时满腔的诚意,就是她工作态度的体现。
アーティスト活動を通じて、アニメの仕事だけではなかなか見えづらい、モノづくりの過程を学んだ。それは悠木さんにとって、非常に重要だったという。
创作这一过程仅靠动画配音工作很难接触到,但可以通过艺人活动学习。悠木小姐表示这对她来说非常重要。
「それまでも発注に応じて歯車を作ってきたけれど、実際にどう組み上がるのか、なぜこの歯車が必要なのかが見えるようになった。『出っ張りを削って』と言われる理由、――理由というか事情、ですよね。それが分かることで、より視野が広がりました」
“虽说之前我也都是根据对方的要求定制齿轮,但如今我可以体会到实际成品是怎样组装起来的,还有这个齿轮的必要性在哪里。之所以需要‘把突出部分削掉’的理由——与其说是理由不如说是情况吧,当明白这些后,我的视野也变得开阔了。”
モノづくりの知識と経験を広げゆく悠木さんが、プロデュース側へ回るのは自然な流れだったのだろう。みずから企画・原作・キャラクター原案を担うアニメ化を目指す企画・YUKI×AOIキメラプロジェクトが既に始動している。
在拓宽创造相关的知识和经验后,悠木小姐也自然地融入了策划方。如今,由她本人担任策划・原作・角色设计的企划YUKIxAOI奇美拉project已正式启动。
「やっぱり最終的にたどり着いたのは、『私も一からアニメを作ってみたい!』だったんですよね。それでキメラプロジェクトを始めて」
“最终一步果然就是‘我也想试着从头做动画!’。YUKIxAOI奇美拉project就是这样开始的。”
プロジェクトの始まりは、広告会社に勤める旧友から新しいアニメ企画の相談を受けたことだったそうだ。
据悉,Project始于任职于广告公司的旧友对新动画企划的意见征求。
「仲のいい友人と、雑談の流れで『じゃあ私が原作を書こうか?』と言ってみたら『それ、めちゃくちゃ面白い!一緒にアニメ作ろうぜ!』と盛り上がっちゃって(笑)。
“和好友聊天时我顺势提到‘那我来写原作如何?’,大家都提起了兴趣‘听起来超有趣!一起做动画吧!’(笑)。
私は一応、原作というポジションではあるのですが、どうやったら面白くなるかな? 本当にそれで売れるのか? といった相談も一緒にしています。スタッフィングや制作会社へのプレゼンにも何度か参加させてもらっていて、どんな監督さんと作りたいか、作画会社さんはどこがいいか、考えるのはめちゃくちゃ楽しいです!」
虽说我姑且顶着原作这个头衔,但在商量怎样会让人觉得有趣,会不会受欢迎等问题时,大家都是一起讨论的。很荣幸能多次参加人员配置、制作公司企划等多项会议,在考虑希望合作的导演、作画公司等问题真的很开心!
■「好き」だから、「好き」を努力する
■正因‘喜欢’才会努力去‘喜欢’
声優を生業にしながら、悠木さんはオタクを公言する。ここまで情熱的に話し続けてくれた悠木さんに「趣味を仕事にしたつらさはないのか」と尋ねると、「ありますねぇ」と彼女は大きく息を吐いた。
以声优为职的悠木小姐表明自己是个宅女。面对热情应对采访的悠木小姐,当被询问‘将兴趣当做工作是否也会有觉得辛苦的时候呢’,她长长叹了口气‘确实有过。’
「好きなことを仕事にしちゃったので、趣味ではいられなくなってしまったと思うことがあります。でも、好きだからこそ踏ん張れることもある。『絶対にこうだ!』と戦うことができるんですよ。
“正因为将爱好当做职业,有时候我会觉得,自己没法再把它们看做兴趣了。但有时也正是因为喜欢才能坚持下来。就是因为觉得‘绝对是这样!’我才能继续下去。
だからなるべくアニメを好きでいよう、ゲームを好きでいようと思っているし、好きでいられるように努力することが大事なんです。それができている間は、アニメを応援してくれる人たちに寄り添えるんじゃないかと信じて、頑張っていたりします」
所以我一直尽可能保持对动画、游戏的喜爱,努力让自己始终对它们保持兴趣非常重要。在我能维持这种心态的时候,就能贴近那些为动画应援的人们,我一直坚信这一点并继续努力下去。”
キャラクターを想像するとき、「私が好きになれるかどうかはすごく大事」と、悠木さんは教えてくれた。明確な正解がないこの仕事で、「好き」は数少ない指針となる。
悠木小姐告诉笔者,在构想角色的时候,‘自己能否喜爱这个角色这一点非常重要’。在这种没有明确答案的工作中,‘喜爱’就是为数不多的指标之一。
絶対に好きなところを見つけてあげる。みんなに愛される子になったらいいなと思って作る。それがなければ、アニメを応援してくれる人の「好き」には決してつながらない。
一定要找到(角色)值得喜爱的优点,带着‘希望大家喜欢这个女孩子’的心情塑造角色。如果不这么做的话,那一定没法让声援动画的人们也产生‘喜爱’之情的。
「私は私の得意なことしかできない、とても不器用な人間です。でも、世の中にはきっと、得意だけれども好きではない仕事で頑張っている人もたくさんいて、それは私にはできないことだったりもします。だから、働くみんなが同志だし、それぞれのパートを頑張ってくれてありがとう、と心の底から思っています」
“我实际挺笨的,只会做自己擅长的事情。但世上一定有很多即使并不喜爱本职工作,却能将它们做到最好并为之努力的人,他们所做的很多我都办不到。所以我打心底认为,劳动者都是同伴,非常感谢大家在各自的岗位上努力。“
■あなたにとって仕事とは
■您觉得工作意味着什么
働く同世代に向けて、「一緒に頑張りましょう、強く生きましょう!」と、悠木さんは笑った。
对同一年龄层的工作者们,悠木小姐笑着表示“大家一起努力,坚强地面对生活吧!”
何事にもポジティブにかまえ、新しい仕事に挑戦し続ける悠木さんに、最後にこのインタビューシリーズ共通の質問を投げかける。あなたにとって仕事とは?
最后向不论面临什么都保持着积极的态度,坚持不懈向新的工作发起挑战的悠木小姐,提出了本系列访谈的固定问题,即‘您觉得工作意味着什么’。
「すごく難しいな……う~~~ん、……楽しい(笑)。
“这个问题真的好难啊…嗯~…是乐趣(笑)。
エンターテインメントを売る私たちは、私たち自身が楽しく仕事をしていないと、幸せを波及できないのだと思います。これは最近気づいたことです。
我们的职业就是为大家提供娱乐,我觉得,如果自己都做不到快乐工作的话,就没办法把幸福传递给其他人了。这是我最近的感悟。
なので、仕事は楽しい。この状態をキープすることが私の仕事。私はとても幸せです」
所以,工作是乐趣。我的工作就是保持这种状态。我很幸福。”
当記事は、アニメ!アニメ!とLINEとの"U30職業シリーズ"共同企画です。
本文由anime!anime!及Line旗下‘U30职业系列’共同策划。
本内容为沪江日语原创翻译,严禁转载。