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劇作家の加藤道夫は戯曲「なよたけ」などで知られる。劇団「四季」を主宰する浅利慶太氏は高校生のころ、師の加藤が東北弁について語るのを聞いた

剧作家加藤道夫以戏曲‘弱竹’而闻名。主宰剧团‘四季’的浅利慶太先生在还是高中生的时候,曾听过老师加藤所说的关于东北方言一事。

日本で一番美しい言葉であり、「あのやわらかな響きが標準語だったら、日本におけるオペラと詩劇の完成は一世紀早まっただろう」。そう述べたと、浅利氏の著書「時の光の中で」(文芸春秋刊)にある

加藤说东北方言在日本是最美丽的语言“那种温和的声响如果是标准语的话,那么在日本,歌剧与诗剧的完成就要比现在的更早一个世纪了吧”。浅利的著作《时光之中》(文艺春秋刊)中这样写着。

劇界の鬼才が残した言葉を咀嚼(そしゃく)する力はないが、宮城県の栗原市がきょう制定する市民憲章の本文67文字を眺めていると、方言のもつ響きの魅力は確かに伝わってくる

虽然没有细细咀嚼戏剧界的鬼才留下来的语言的能力,但看一下宮城県栗原市今天制定的市民宪章的正文67个字,确实感受到了方言所拥有的读声的魅力。

「眼(まなぐ) 光を見つめ/足 大地を踏んまえ/手 明日(あした)をぎっちり押さえ/腹ん中 熱(あ)っつぐ熱っつぐ 額(ひて)こびに広がる宇宙/天駈(あまか)ける駒にまたがり/われらいま風を切って走る」
(要旨)
遠くの光をしっかり見すえ、大地を踏みしめて進む。手綱を握るように未来をしっかり握りしめ、熱い思いを抱きながら。我々の頭上に限り狂く広がる宇宙。順風逆風いろいろあるが、恐れることも侮ることもない。空を駆ける駒にまたがひしようって今、風の中を飛翔する。

“眼睛注视着远处的光/脚踩着大地前进/满怀热情,手像握着缰绳般紧紧的掌握着未来/我们的头上无限宽广的宇宙。虽然有着顺风与逆风,但没有害怕也没有侮辱/跨上在空中奔跑的马儿吧,现在我们在风中飞翔”。

田舎を強調しすぎている、との批判もあったと聞くが、「め」や「まなこ」よりも「まなぐ」の放つ光は強く、「熱く」よりも「熱っつぐ」の温度が高いことは誰もが認めよう。この憲章を契機に各地方で伝統の言葉が見直されるならば、それもまたいい

虽然也听到有人批评他过于强调乡村,但比起‘め’与‘まなこ’,‘まなぐ’绽放的光更强烈,‘熱っつぐ’的温度比‘熱く’更高的事情也是所有人都会承认的吧。以这个宪章为契机,如果能重新直视各个地方的传统语言的话也是挺不错的。

9月の声を聞くと、思い出す方言がある。夕暮れにカナカナと鳴くヒグラシを、ある地方では「日暮れ惜しみ」と呼ぶという。これも加藤の言う“やわらかな響き”だろう。命を限りの「日暮れ惜しみ」の声とともに夏がゆく。

一听到9月的声音,就会有想起来的方言。黄昏中,夜蝉所发出的‘カナカナ’声,据说在某些地方被称为‘珍惜黄昏’。这也是加藤所说的‘温和的声响’吧。有限生命的‘珍惜黄昏’的声音与夏天一起逝去了。