わたしたちが学校で使う教科書の日本語は共通語といいます。しかし、それぞれの地方で使う言葉は教科書と同じではありません。これを方言といいます。例えば、大阪や京都では「ありがとうございます」と言う時に、「おおきに」と言います。東北地方では夜、人と会った時には「おばんです」とあいさつをします。

 東京にも方言があります。発音では「ヒ」が「シ」になり、「シュ、ジュ」が「シ、ジ」になります。「日比谷」を「シビヤ」、「宿題」を「シクダイ」と言う人がいます。また、「かたづける」を「かたす」と言う人がいます。

 大阪や京都の言葉のアクセントと違います。東京で「雨」は「アメ①」ですが、京都は「アメ②」になります。また、中には同じ形で、意味の違うのもあります。東京では、「カッテ②」は「買って」という意味ですが、京都では「借って」*という意味です。

 昔は、方言を使うのはよくないと言う人がおおぜいいましたが、最近は方言を守り、大切にする人が多くなりました。

*  / 「借りる」  / 「買う」
東京  /  かりる、かりない、かりて  /  かう、かわない、かって
京都  /  かる、からへん、かって  /  かう、かわへん、こうて

新しい語句
方言(ほうげん)  方言←→共通語(きょうつうご) 标准语
教科書(きょうかしょ)  教科书
それぞれ 各自,分别
地方(ちほう) 小城市,农村←→都市(とし)  (大)都市
言葉(ことば) 语言
同じ(おなじ) 相同←→違う(ちがう) 不同
例えば(たとえば) 例如
夜(よる) 晚上
あいさつ を する 打招呼
発音(はつおん) 发音
宿題(しゅくだい) 作业
アクセント 语音
形(かたち) 形状,样子
意味(いみ) 意思
借りる(かりる) 借进←→貸す(かす) 借出
昔(むかし) 以前
最近(さいきん) 最近
守る(まもる) 守护,守卫
大切な(たいせつな)≒大事な(だいじな) 重事,宝贝