車椅子での入店を断られるなどの障害者差別を受けたとして、電動車椅子生活を送る男性が大手スポーツジムの運営会社に会員権の復活や慰謝料など330万円を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁で言い渡される。会社側は他の利用客の安全性などを理由に車椅子の置き場所を変えるよう要請したと主張。会社側の対応が障害者差別解消法に基づく事業者側の「合理的な配慮」を欠いていたのかどうか、裁判所の判断が注目される。

28日,东京地方法院对因受到拒绝坐轮椅入店等残疾人歧视,过着电动轮椅生活的男性向大型健身房运营公司要求恢复会员权和赔偿费等330万日元的诉讼作出判决。公司方面以其他乘客的安全性为理由要求改变轮椅的放置场所。公司方面的对应是否缺乏基于残疾人差别消除法的经营者方面的“合理考虑”,法院的判断备受关注。

訴えているのは、東京都新宿区の小倉秀明さん(62)。訴状などによると、小倉さんは2012年のオープン時から新宿区内のジムの会員で、13年に脳出血で半身不随となり、電動の車椅子生活になってからも利用。一時退会した時期を含め6年近く利用し、ジム内の受付付近に車椅子を置いて歩行練習や筋力トレーニングなどをしていた。しかし、支配人が代わった19年夏ごろ、車椅子を入り口脇のスペースに置き、ジム内の受付までは歩いてくるよう指示されたと主張している。

起诉的是东京都新宿区的小仓秀明先生(62岁)。根据起诉书,小仓先生从2012年开业时开始就是新宿区内的健身房的会员,13年因脑出血导致半身不遂,坐在电动轮椅生活后也继续使用。包括临时退会的时间在内,使用了将近6年,在健身房接待处附近放置轮椅进行步行练习和肌肉锻炼等。但是,19年夏天换了经理之后,他把轮椅放在了入口旁的空间里,并被指示走到健身房的接待处。

指示された場所は傘立てやのぼり旗などがあり、車椅子を置くのは困難として小倉さんは「今までの場所に置かせてほしい」と求めた。だが、支配人には「(車椅子で)入ってくるな。ジム内は歩けるのだから歩いてこい」と言われたという。小倉さんは手すりにつかまりながら歩くことはできたが通常の歩行は困難で、新宿区役所にも相談して配慮を求めたが、ジム側は19年10月に「危険な車椅子での移動や従業員への威嚇行為に及んだ」として小倉さんを会員から除名し、ジムの利用を禁じたという。

被指示的地方有立伞架和旗帜等,因为放置轮椅很困难,小仓要求“请让我放在以前的地方”。但经理却说:“不要(坐轮椅)进来。健身房里面能走,走进来。”。小仓虽然能一边抓着扶手一边走路,但是通常的步行很困难,也和新宿区政府商量寻求照顾,但是健身房在19年10月以“涉及危险的轮椅移动和对工作人员的威吓行为”为由,将小仓从会员中除名,禁止使用健身房。

小仓先生被指示放置的位置

小倉さんは「(ジム側に)要請された置き場所は狭くて物も多く『障害者は来るな』という嫌がらせとしか思えなかった。『威嚇』は何かわからないが明らかな言いがかりだ」と話す。代理人の大山京弁護士も「障害者差別解消法に違反する対応だ」として、会員権の復活を求めている。

小仓先生说:“(健身房方面)要求的放置场所狭小,东西又多,只能认为是让‘残疾人不要来’的找茬行为。虽然不知道‘威吓’是什么,但明显是在找借口。”代理律师大山京也表示:“这违反了《消除残疾人歧视法》。”并要求恢复会员卡。

訴訟の尋問でジムの支配人は「歩いてこい」などの発言は否定。運営会社側は車椅子の置き場所変更を求めたのは他の利用客の安全確保のためだったと反論した。また、小倉さんからスタッフに暴言などがあったと主張しているが、小倉さん側は具体的な文言が示されていないとしている。同社は取材に対して「係争中の事案につきコメントは控える」としている。

在诉讼的审问中,健身房的经理否认了“走着进来”等发言。运营公司反驳说,要求更换轮椅放置场所是为了确保其他顾客的安全。此外,小仓还主张工作人员曾有过粗暴的言论,但小仓方面并未给出具体的语句。该公司在接受采访时表示:“对这一争讼不予置评。”

小倉さんは、知人からパラリンピック自転車競技への挑戦を勧められ、専用の自転車の製作も決まっていたという。だが、ジムに除名されてトレーニング環境を失い、近くに他のジムもなかったことから筋力が落ちて転倒事故を起こし夢は断たれたと主張する。「仮定の話だが、東京大会も出て活躍できたかもしれないと思うと悔しい」と声を落とした。

小仓先生的朋友劝他参加残奥会自行车比赛,他还决定制作专用自行车。但是,因为被健身房除名,失去了训练环境,附近也没有其他的健身房,所以肌肉力量下降,导致跌倒事故,梦想破灭。他压低声音说:“虽然这只是假设,但一想到自己或许能参加东京大赛并大展身手,就觉得很不甘心。”

電動車椅子生活を送る小倉秀明さんが大手スポーツジムの運営会社に会員権の復活や慰謝料など330万円を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。植田類裁判官は、会社側が小倉さんをジムの会員から除名したのは「根拠を欠くもので無効」として、慰謝料など33万円の支払いを命じた。

28日,东京地方法院对电动轮椅生活的小仓秀明要求大型健身房运营公司恢复会员权和赔偿费等330万日元的诉讼判决。植田类法官认为公司方面将小仓从健身房会员中除名的做法“缺乏根据,因此无效”,命令其支付33万日元的精神损失费。

一方、植田裁判官は、小倉さん側が「明らかな障害者差別解消法違反」と訴えていた会社側の対応について「不当な差別的取り扱いまで意図したとは認められない」と述べた。ただ、車椅子のまま入店して受け付けをすることを制限したのは「対応が不十分だった」と指摘。合理的な範囲内で代替の利用方法を提案すべきだったなどとした。

另一方面,植田法官对小仓先生起诉“明显违反了残疾人差别消除法”的公司方面的应对表示:“不能认定其意图具备不正当的歧视性对待。”不过,对于限制坐轮椅进店的做法,有人指出“应对措施不够充分”。应该在合理的范围内提出替代的利用方法等。

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