街中にはスーツがまだ体になじまない初々しい顔つきの新入社員が上司に付き添われて街を歩く姿を見かけます。彼らは緊張の面持ちの中で会社のルールや上司の言うことを一生懸命に聞きますが、あるときからそれがすんなり頭に入らなくなることがあります。
常能在街头看到穿着尚不习惯的西装,脸上稚气未脱的新员工跟着上司走过的场景。他们带着紧张的神色专心听着公司的规定以及上司的话,可某一时刻开始,就完全听不进去了。

「何でこんなことやらされるんだ、俺はこんなことをするために会社に入ったんじゃない」。
“为毛我得干这个,我进公司来可不是干这些的”。

わかります、その気持ち。
这种心情我能理解。

若い人たちは処世術やビジネス成功者の本を読み、あるいはフェイスブックのザッカーバーグに憧れ、孫正義のように世界で大勝負をしてみたいと思い、リプセンスの村上太一氏のように25歳で上場会社の社長になってみたい(というよりいい生活してパーティーで自慢したい)と思っている人も多いのではないかと思います。
年轻人读着为人处世之术和商界成功者的书,或者憧憬facebook的扎克伯格,想像孙正义那般搅动世界,又或者像Livesense的村上太一在25岁上就成为上市公司老板(或者不如说想在聚会上炫耀自己的好生活)很多人会有这样的想法吧。

私が新入社員の研修の際、どのポジションまで出世したいかという質問を全員にされたとき、「社長」と答えました。確か150名近い新入社員で2,3人しかいなかったと思います。部長とか課長といったいわゆる中間管理職どまりでよいという答えが一番多かった記憶があります。それが意味するところが遠慮なのか、責任と重圧はいやだという意思の表れなのか、はたまた家族と共にハッピーライフということを考えていたのか、そこまでは分析できませんでしたが。
我在新员工培训时,当问及所有人想升到何种职位时,我答道“老板”。当时这么答的在将近150名新员工中貌似只有2、3人。我记得当时止步于诸如部长、课长等所谓中间管理层就好的回答最多。这是意味着他们有所顾忌,还是想逃避责任和重担的表态呢,又或者是出于想要与家人共度幸福人生的考虑呢?当时我未能对此进行深入分析。

日本が高度成長期を遂げている頃はとにかく汗をかいて仕事をし続ければ物は売れるし、稼げる時代だったと思います。それだけ需要が内外共に大きかったのです。そして商品品質もマーケティングも販売方法もそして情報も限られていた中で庶民は人の噂を元に消費に走ったりしたこともあるでしょう。ところが70年代、80年代と時がたつにつれ明らかに商品を選別する能力が高まり、人々は一歩上を求めるようになりました。
日本实现经济高度增长的时期,只要撒汗不停工作,产品总能卖出去,总之就是能赚钱的时代。因为当时来自国内外的需求有那么大。而且在产品质量、市场营销以及销售方式甚至相关信息等都有着限制的情况下,老百姓会跟风消费。然而,随着时间的流逝,到了7、80年代,消费者对于商品的甄别能力明显提高,人们开始追求更高的品质。

生活が豊かになるにつれ努力や汗という言葉は日本の若者にはあまり受けなくなってきたかもしれません。結果として粘りがない人も見受けられます。それ以上に上司と価値観の隔たりが大きく、言葉がぜんぜん通じないということも出てきました。
随着生活的富裕,类似努力与汗水这些话可能也不再受日本年轻人待见了。结果没毅力的人公司也照单全收。由此跟上司价值观的隔阂加大,也出现了语言完全无法沟通的情况。

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私は今でも20代の若者たちと接し、酒も飲みますが、もしかしたら若い人には結果を早く求めすぎる短絡的なところがあるかもしれません。一方上司となる人たちにも「最近の若者は…」という枕詞を持ち出すことで自己防衛に走っているきらいはないでしょうか?
我现在也跟90后的年轻人接触,也跟他们喝酒,说不定年轻人就有种太过急于求成的单纯想法。另一方面,成为上司的人们也会甩出“最近的年轻人啊……”这种陈词滥调,有故步自封的倾向,不是吗?

新入社員を含む若い人たちが社会になじむにはまず、Be patient(忍耐強く)ということかと思います。自分の価値観は自分たちの世代にしか通用しないと思っても良いぐらいなのです。自分の持つ不満に対して回りから同情を誘うことを期待してはいけないのです。ならば、いやな仕事を押し付けられてもそれをポジティブにこれも面白い経験だ、という捉え方をするのはどうでしょうか?誰もそのいやな仕事をずっと続けろとは言わないはずです。あなたの憎い上司とも2,3年間の辛抱です。
不止新员工,总之年轻人要融入社会首先要Be patient(有耐心)。自己的价值观只通用于自己的一代人,你要这么想也可以。但是,你可别期望利用自己的不满来引发他人的同情。那么,你何不在被强行交付了不喜欢的工作时,换一种积极的想法,觉得这也是一种有趣的经验呢?肯定不会有谁让你永远干那些烦人的事。你跟讨厌的上司之间,最多也就忍个2、3年就行。

2,3年も待てない、と思う方は山崎豊子の小説でも読んでみてください。彼女の小説には忍耐強く辛抱するという教訓が込められている作品が多いと思います。昭和の時代の人と付き合うのは昭和の小説を紐解くこととで案外解が得られるかもしれません。この上司はなぜそういう指示をするのだろう、と逆に心理を推察するのもポジティブにする方法かもしれません。
如果2、3年都等不了的,可以看看山崎丰子的小说。她的小说作品中有很多讲坚韧不拔等教训的内容。如果要跟昭和时代的人来往,那么昭和时期的小说可能成为开解的答案。这个上司为什么会做出这种指示呢,像这样反向推测其心理也是积极的做法。

新入社員も1年すれば後輩が入り、やけにえらそうになるものです。2年生諸君の発言に自信がみなぎっているような気がしませんか?こうやって若い人々は社会に溶け込んでいくものなのでしょう。
新员工进公司1年后又会有新人,总会表现得特别自大。大家有没觉得2年级员工的发言充满自信呢?年轻人就是这么着融入社会的吧。

新しい日本の未来のために若者たちの健闘を祈念いたします。
为了新日本的将来,我祈愿年轻人奋斗到底。

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