中国の「帰省恐怖症」

中国的返乡恐惧症

中国の正月は旧暦で祝うため、日本より1月ほど遅れます。そして、ある意味、この旧正月(春節)が中国における最大の祝日と言え、伝統的習慣に従えば、遠くにいる者もこの時期は実家に帰り家族そろって年を越すことになります。

中国的新年是为了庆祝阴历春节,比日本晚1个月左右。这个春节可以说是中国最大的庆祝节日,按照传统习俗,离家远的人在这个时间要返回到老家和家里人团聚一起过新年。

しかし、1月10日付東南網によると、仕事のため他所からアモイに来ている240名に行った調査の結果、かなりの者が春節に実家に帰りたくないと考えているようです。

不过据1月1日东南网报道,对因工作从其它地方来厦门的240名网友做了调查,结果显示很多人在春节时不想回老家。

これによると、帰ることを全く心配していないものは2割しかおらず、残り8割は、何らかの心配をしているとのことです。その理由としては、

据报道,对回家完全不担心的仅占20%,剩余80%都在担心一些事情,理由如下:

①仕事の関係
②切符が手に入りにくい、混雑がひどい
③収入が低くて帰っても親孝行ができない、お年玉をあげることができない
④新年に親戚などを回って一緒にご飯を食べるのは疲れる
⑤結婚していなければ、結婚はまだかと言われる
⑥結婚していれば、子どもはまだかと言われる
等を挙げております。

①工作关系
②票很难买到手,严重混乱
③收入低即使回到家也不能尽孝心,也不能给红包
④新年要串亲戚一起吃饭感到很疲惫
⑤如果没结婚,会被说还没结婚呀
⑥如果结婚了,会被说还没有孩子呀

また仕事を理由としている人も「言い訳」にしているだけではないかとの指摘もあります。記事で紹介されていたのが、北京の大学で大学院まで出て公務員になった方の事例です。小さい頃から優秀で、両親や親戚、皆が出世すると期待していることのに、現在の状況はとても顔向けできたものではないので、帰ろうかどうしようか迷っているそうです。

另外有指出以工作为理由的人也只是在找借口罢了。报道介绍的是一个在北京大学研究生毕业现在是一名公务员的事例。从小就很优秀,父母亲和家里的亲戚都期待着长大能够有出息,可目前的状况和他们期望的有距离,所以对于回家的事情很困惑。

こうした記事を見ると、中国人も、こういうところは、まだ純情なのだと思ってしまいます。記事によると、帰省したがらないのは、80年代以降生まれた者に共通する病気との指摘もあるそうですが、あと10年もすれば、日本と同じく、帰省するどころか休みを利用してどこかに旅行に行くのが普通となっているかもしれません。

看到这样的报道,会想到中国人在这样的问题上也还很纯情。据报道不想回家的多是80年代后生的人,被指出是共通的一种不健康的心理状态。再过10年的话,也许会和日本一样,利用休息时间去什么地方旅游的这种现象也变的很普通了。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

相关推荐:【职场支招】日企里必须和同事同桌吃午饭?