2022年も早や4カ月を切ったが、毎年この時期から音楽業界で注目を集めはじめるのが「NHK紅白歌合戦」だ。大晦日に放送されるだけに時期尚早の観もあるが、大手レコード会社のスタッフは、こう明かす。

时光荏苒,2022年还有4个月就将结束。每年这个时间在音乐界最值得关注的就是“NHK红白歌合战”。虽说这个在除夕才播出的节目如今讨论还有些为时尚早,但大型唱片公司的工作人员却这样说道:

「近年は今くらいの時期に“夏の紅白”とも呼ばれ、『紅白』の出場歌手や司会の選考とも関連性があるNHKの大型音楽番組『ライブ・エール』が放送されています。今年は8月6日に放送され、宇多田ヒカルさんが約4年ぶりに同局の音楽番組に出演したり、『純烈』が上島竜兵さんの死去で2人態勢となった『ダチョウ倶楽部』とのユニット『純烈&ダチョウ』として登場して話題になりました」

“近年来,现在这个时期被业界称作‘夏日红白’,因为NHK大型音乐节目《live yell》会在这个时间段播出,而这档节目也与‘红白’登场歌手和主持人选择有着很大关系。今年的《live yell》在8月6日播出,宇多田光时隔四年出现在NHK音乐节目当中,‘纯烈’与上岛龙兵离世后成为二人组合的‘鸵鸟俱乐部’组成的‘纯烈&鸵鸟’一登场也引发了巨大话题”。

この2組やお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良とともに司会を務めた同局の桑子真帆アナウンサーに関しては、早くも「紅白」出場が有力視されているという。

这两组嘉宾阵容再加上搞笑组合“小内小南”成员内村光良,还有担任主持的NHK主播桑子真帆,这些艺人早早成为了登场“红白”的有力预备军。

昨年の「紅白」は視聴率で歴代最低を更新する大惨敗を喫し、一部では打ち切り説まで取り沙汰されるなど今年の巻き返しは必至となっている。

去年的“红白”打破了史上最低收视率记录,可谓惨败。世间甚至出现了“红白取消说”的讨论,如此看来,今年的红白必须让人刮目相看。

「一昨年はコロナ禍による感染対策により初の無観客開催となり、演出面もかなり制限されましたが、2年ぶりに世帯平均視聴率40%を超える健闘を見せました。そうした中、昨年は2年前と同じくコロナ禍による“巣ごもり需要”が期待できることである日本テレビの『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない』シリーズの放送休止といった追い風もあり、一昨年以上の視聴率が狙えると期待されていたんです」(前出のレコード会社スタッフ)

“前年起,受新冠疫情影响,红白首次采取了无观众举办方式,演出上也有了各种限制,但世代平均收视率也时隔两年突破了40%,可以说是开了个好头。然而,去年的疫情情况也同两年前一样,由于‘宅家要求’,观众们对日本电视台的年末必备系列节目《DownTown之不是给小孩的工作!!绝对不准笑》十分期待,没曾想过该节目却停止播出,受其影响,我们反而期待红白有比前年更好的收视成绩”。(上文唱片公司员工)

ところが、ふたを開けて見れば午後9時からの第2部の平均世帯視聴率は34.3%と前年から6.0ポイントも落とし、歴代最低記録を更新してしまったのだ。

然而,最终结果却让人大跌眼镜,从晚上九点到第二部分的平均世代收视率为34.3%,比前年降低了6个百分点,刷新了历史最低收视记录。

さらに、今年の5月にはNHKの職員による「前田会長よ、NHKを壊すな」と題したレポートが「文藝春秋」に掲載され、その中にはNHKの前田晃伸会長が「紅白」を打ち切りにする方向で進めているといった内容もあった。当の前田会長本人は同月の定例会見で「紅白」に関する報道を否定したが、「先の参院選でもNHK党が存在感を放つなど、受信料の件もあってNHKや『紅白』に対する視聴者の風当たりは年々厳しさを増している印象です」(同レコード会社スタッフ)

再加上今年5月NHK某员工一篇名为《前田会长,别毁了NHK》的报道被刊载在《文艺春秋》当中,报道中称NHK会长前田晃伸似乎试图停止举办红白。虽然前田会长本人在当月的例行招待会中否定了这篇关于红白的报道,但“在之前的参议院选举中,NHK党也的表现也十分活跃,再加上收视费用的问题也让观众对NHK和“红白”的看法一年比一年严峻”。(上文唱片公司员工)

こうした事情もあり、今年の「紅白」は例年以上に“数字”が求められることになりそうだが、現状はお世辞にも芳しい状況ではないようだ。

出于以上种种,今年的“红白”势必会比以往更加追求“收视率”,然而目前的情况似乎并不乐观。

音楽ライターはこう話す。

某音乐记者这样分析道:

「今年も世代を超えて愛されるようないわゆる国民的ヒット曲はまだ出ていませんし、そもそも目立った新曲すらパッと浮かばない。本来であれば、先日に“最後のテレビ出演”が話題を呼んだ吉田拓郎さんや一部女性誌で引退準備が報じられた井上陽水さんといった大物歌手を投入したいところでしょうが、現実は厳しそうです」

“今年截止到目前尚未出现老少皆宜的国民人气歌曲,甚至连亮眼的新作都没有。原本是想邀请前段时间因‘最后的电视演出’而引发话题的吉田拓郎以及在一些女性杂志中透露了引退意愿的井上阳水参加的,但现实却不尽人意”。

そうした中、NHKサイドが今年の「紅白」の目玉として密かにサプライズ出演を期待しているのが歌手の中森明菜だという。

在这样的情况下,NHK方似乎在暗地里希望歌手中森明菜能作为今年“红白”的重头戏惊喜登台。

今年デビュー40周年を迎えた中森明菜といえば、7月9日に同局で放送された「中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版」が再放送されて大きな注目を集めたばかり。

中森明菜今年迎来了自己的出道40周年,7月9日NHK播出的“中森明菜 special live 1989重置版”受到大家的关注。

「今回放送されたのは明菜さんがデビュー8周年を記念して、デビュー曲『スローモーション』から1989年リリースの『LIAR』までのシングル24曲を歌唱した89年4月のライブの模様を高画質の映像にリマスターしたものです。明菜さんにとってもシングル曲だけを歌った珍しいライブでファンの間では“伝説のコンサート”として今も語り継がれています」(前出の音楽ライター)

“这次播出的是明菜1989年4月出道8周年纪念的演唱会高清重制版影像,这场演唱会中她演唱了自出道曲《スローモーション》到1989年发售的《LIAR》共24首单曲。这也是明菜十分少见的只唱单曲的演唱会,因此粉丝们至今都感叹它是一场‘传说级的演唱会’。”(上文音乐记者)

今年4月にNHKのBSプレミアム・BS4Kで1度放送されたが、わずか3カ月を経てNHK総合での再放送となった。

NHK今年4月曾在BS premium·BS4K播出过这场演唱会,仅仅三个月后就在NHK综合中重播。

「4月の放送後の反響の大きさを受けて今回の再放送が決まったそうで、改めて明菜人気の高さを見せつけられた格好です。そこで浮上しているのが『紅白』への担ぎ出しです。そもそも、明菜さんは14年の『紅白』に米ニューヨークのスタジオからの生中継という形でサプライズ出演しましたが、約4年5カ月ぶりの復活ということもあって当時は大きな反響を呼びました。ここ5年ほど公の場の立っていない明菜さんが再び『紅白』のステージに立つとなれば大きな反響を呼ぶのは間違いないでしょう」(同音楽ライター)

“似乎也是因为4月播出后的反响巨大所以才决定本次的重播的,这也让我们重新看到了明菜的超高人气。这时候便出现了让她登场红白的想法。之前在2014年的红白时,明菜就在美国纽约的录音棚里以现场连线的方式惊喜登场,时隔4年5个月的复活演出轰动一时。近5年来很少出现在大众视野当中的明菜如果能够再次站上红白的舞台,无疑能够引起巨大反响”。(上文音乐记者)

実際、同局の局員からはこんな話も聞こえてくる。

实际上,NHK员工也透露道:

「4月の時もそうでしたが、7月の再放送に関しても放送後にはNHKふれあいセンターなどを通じて視聴者の皆さんから珍しくお褒めの言葉を多数頂いたようで、局内でも話題になっていました。ここ5年ほど目立った活動はしておらず体調の問題もあるんでしょうけど、出来ることならまた『紅白』に出演してほしいですし、番組担当が水面下で出演交渉に入ったといった噂も流れています」

“4月播出的时候就备受关注了,7月重播后,NHK联络中心十分罕见地收到了观众的褒奖,这在局内也引起了讨论。近5年来中森明菜并没有十分高调的活动,而且还有她本身身体的问题。如果可能的话我们也希望她能出演红白,也有传言说节目负责人已经私下开始和对方进行演出交涉了”。

中森明菜への出演交渉について、NHK広報局に事実関係の確認を求めたが、「個別の番組の制作過程についてはお答えしておりません」との回答が返ってきた。

关于节目组与中森明菜的演出交涉,我方向NHK宣传局进行了确认,对方的回答是“因涉及到个别节目的制作过程,我方目前无可奉告”。

伝説の歌姫が窮地の「紅白」の救世主となるか!?

传说中的歌姬究竟能否成为身处绝境的‘红白’的救世主呢!?

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