上手に小説を書くコツ

写好小说的诀窍

新人賞応募作の大半は、「描写ができていない」と言われています。つまり、逆に言えば、描写さえできれば、初心者から脱することができる可能性があります。「描写なんて、ストーリー展開を遅くするだけだし、面倒だし、いらないよ」と考える人もいるかもしれませんが、まずは深く考えずに、試 してみてください。描写があるだけで、グッと小説らしくなるんですよ。

参加新人奖的大多作品都被评论为“描写肤浅”。反言之,如果能描写到位,就有可能摆脱菜鸟身份。可能有人觉得“描写会推迟故事的展开,又麻烦,不需要吧”,那么就请先别深入思考,写了再说。只需有了描写,马上就有小说的样子了。

描写って、なに?

何谓描写?

「描写」とは、何でしょうか。試しにYahoo!辞書で検索してみると、物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉・絵画・音楽などによって写しあらわすこと。【大辞泉】

“描写”是指什么呢?我试着在雅虎词典上搜索了下:用语言、绘画、音乐等来表现事物的形态及内心的感受等。【大辞泉】

これではわかりにくいという人のために、もう少しザックリした言い方をすると、一人称(主 人公が「私」や「僕」や「俺」)の小説ならば、「主人公が、見たことや感じたことを、言葉で表現すること」です。描写って、どうやるの?いざ書こうとすればわかりますが、言うのは簡単でも、実際に描写をするのは、とても大変です。初心者ほど、はたと手が止まってしまうはずです。描写のやり方がイマイチ良くわからないというあなた! 大丈夫です。次の通りにやってみてください。

这个解释对有些人估计不好理解,那我们换种更实际的说法,如果是第一人称(主人公是“我”)小说,“就是主人公用语言来表达自己的所见所感”。怎么来描写呢?虽说只要动笔写就能明白,不过这东西都是说着简单,实际要去操作很困难。尤其是菜鸟,多半马上脑中一片空白,手就停下来了。 即使你还不太清楚描写的方法也没问题!请按照下述来操作:

今、自分の目に「見えているもの」、「見て感じた内容」を、一つずつ列挙して、書き出してください。箇条書きで構いません。実際に、私が窓から見ている景色を例に、やってみます。

将自己眼前“看到的东西”,“看过所想到的内容”一一列举写出来。分条目来写也行。以我实际从窗户看到的景色为例来描写。

曇っている
光はあまり強くないのに、明るくて、目が痛い  
見るからに寒そうだ  
時折、風が吹いて、柿の木が
揺れる 
青く塗装された瓦の
屋根がある  
古ぼけたモルタルの壁  
汚れた窓は、
カーテンで閉ざされている  
人気が感じられない

天阴着
光线不太强,却很明亮、刺眼
光看就觉得冷了
风不时吹起,柿子树随风摇曳
看到蓝瓦覆盖的屋顶
有着陈旧灰泥的墙壁
污浊的窗户,用窗帘遮蔽着
感受不到生气

列挙が終わったら、次はストーリーと組み合わせます。これもとりあえずは、どんなストーリーでも、構いません。

列举完了,接着就要来组合故事。这个步骤也不用管是写什么故事:

試験の出来が悪くて、ムシャクシャしていた。デートの約束は明日だったが、急に彼女に会いたくなった。家を出て、駅へ向かった。道ばたに彼女が立っていて、驚いた。

我考试考砸了,心情郁闷。原本明天有约会,可突然想见她了。我出了家门,向车站走去。发现她站在道旁,让我吃了一惊。

味気のないストーリーですが、描写と組み合わせると、こうなります。

这个故事让人觉得单调乏味,可是跟描写组合起来,就会变成这样:

曇っている。光はあまり強くないのに、明るくて、目が痛い。試験の出来が悪くて、ムシャクシャしていた。窓の外は、見るからに寒そうだ。時折、風が吹いて、柿の木が揺れる。デートの約束は明日だったが、急に彼女に会いたくなった。家を出て、駅へ向かった。青く塗装された瓦の屋根がある。古ぼけたモルタルの壁。汚れた窓は、カーテンで閉ざされている。人気が感じられない。ふと見ると、道ばたに彼女が立っていて、驚いた。

天空阴沉沉的,光线虽不太强,却亮堂堂的刺眼。我考试考砸了,心情很郁闷。窗外看着就很冷,时而吹起寒风,柿子树在风中摇曳。我明天有约会,可突然不想见到她。我出了家门,向车站走去。路上看见蓝瓦铺成的屋顶,还有陈旧的灰泥墙。旁边污浊的窗户用窗帘遮蔽着。完全感受不到生气。突然看到她站在道旁,让我吃了一惊。

どうでしょうか?見違えるほど小説らしくなったのではないかと思います(大雑把な描写と、ただの「あらすじ」を、ほと んどそのまま併せただけなので、多少のぎこちなさはありますが)。これが、描写の役割です。

怎么样?这么一组合就有小说的样子了,让人刮目相看吧(由于只是把粗略的描写跟单纯的“简介”组装在一起,多少有些生硬)。这就是描写的作用。

本来であれば、まったく関係のない描写とストーリーを併せるのでなく、「その場面にふさわしい描写」というものを考えなければなりません。また、描写の 精度を高める作業も必要です。ですが、「なるほど、描写とは、こういうことなんだ!」と、感覚は掴めるのではないかと思います。「どうしても上手く小説にならないんだよなぁ……」という方は、ぜひお試しください。「短編しか書けません」という方も、描写ができていない可能性が高いです。純文学でも、一般文芸でも、描写はとても重要な要素ですからね。

就本质来说,并不是要你将毫无关系的描写跟故事组装起来,而要思考“符合场景的描写”。此外,提高描写精度的操作也不可少。可是,我认为就是要抓住让你想到“原 来如此,描写就这么一回事儿啊!”的感觉。“始终没办法写好小说”的人请务必试试看。“只能写短篇小说”的人多半就是不会描写。毕竟不论是纯文学还是普通文艺作品,描写都是相当重要的因素。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。