万能细胞 低调问世

19世紀の細菌学者パスツールは、あるとき南仏で広まったカイコの伝染病の研究を政府から頼まれた。しかしカイコというものを見たこともない。困って辞退を申し出ると、旧師のデュマは「それはなおさら結構」と言ったそうだ

19世纪的细菌学家巴斯德(Pasteur)在某一时期受到政府委托,要他对一种在法国南部传播的桑蚕传染病进行研究。可是他从不曾见到过桑蚕,因此为难的他打算提出辞职,可他原来的老师大仲马(Dumas)则对他说“这是一个再好不过的机会”。

そして「着想にかけては、君は君自身の観察結果からくるもの以外には何も持たないことになるわけだ」。パスツールは取りかかり、病原体を発見して予防法を確立する。先入観による妨げがない方がいいと見た旧師の目は、間違いなかった

还进一步认为,“只有这样,研究的方式方法才能来自于你自己的观察结果,而不是其他任何方面的影响”。于是,巴斯德开始着手研究,并发现了病原体,而且还确立了预防方法。看来他原来老师的眼光没错,不受任何先入为主观念的影响是最理想的。

時の人になった小保方晴子(おぼかたはるこ)さんも、先入観や常識に縛られない人のようだ。つくりだした万能細胞は、その方法の単純さで専門家を仰天させた。紅茶程度の弱酸性の液に浸すだけといい、初めはだれにも信じてもらえなかったという

热点人物小保方晴子小姐也是个不受先入为主观念及常识束缚的人。她所制造出的万能细胞,以其制作方法的简单而使得专家们大跌眼镜。据说,只要在相当于红茶程度的弱酸性溶液里浸泡一下就可以了,起初谁都不相信。

権威ある英科学誌も最初は論文を突き返した。その際につけられた「何百年にもわたる細胞生物学の歴史を愚弄している」という激しい意見は、遠からず伝説となろう。それほどに常識を覆したことの証しである

一开始的时候,英国的某家权威性科学杂志甚至还退回了她的论文,并评价说“这是对长达数百年的细胞生物学历史的愚弄”,这一条措辞犀利的意见恐怕将成就一段历史并不久远的传说。

造物の神様が生命の森にこっそり隠したカギを、先入観に曇らない目が見つけた。そんな印象だ。つらいときも泣いた夜も、今日一日、明日一日だけ頑張ろうと思ってやってきたという

这件事留给了我们这么一个印象,不受先入为主观念迷惑的眼光终于发现了上帝这一万物之主悄悄地隐藏在森林里的这把钥匙。据说,她也有过沮丧的时刻,也有过泣不能寐的夜晚,但是,今天再坚持一天,明天再干最后一天的信念使她闯过了一关又一关并走到了今天。

新発見には運や偶然もあろうが、物理学者の寺田寅彦は言っている。「科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである」。快挙を讃(たた)えつつ、努力の総量を思ってみる。

即便新的发现里也有运气及偶然的成分,可物理学家寺田寅彦说过,“要想成为一名科学家就要把自然看作是自己的恋人,自然只会对其恋人才敞开心扉”。在我们称赞其所取得的振奋人心成绩的同时,不妨也想一想,她总共付出了多少努力啊。

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