长假出游 何处最佳

あさっては早世の詩人、中原中也の生まれた日である。名詩があまたある中で、妙に心に残るのは詩集「在りし日の歌」にある「月」の書き出しだ。〈今宵(こよい)月は●荷(みょうが、●はくさかんむりに襄)を食ひ過ぎてゐる……〉。この月はいつの月だろうと、思いめぐらしたことがある

后天是英年早逝的诗人中原中也的诞生日。说来也怪,在其诸多的诗歌名篇中,有一部名为“过往时日之歌”的诗集偏偏能在我心目中占有一席之地,其中写到了“月亮”,〈今宵有明月,已过食蘘荷······〉。诗中的这一轮明月究竟是何时之月呢?

ミョウガだから夏だろうか。でも、この物憂(ものう)さは春ではないか。潤むような夜に昇った、どこか重たげな月――。若い日に読んだ懐かしい詩句を、ゆうべが春の満月だと知って胸に浮かべた

因为提到蘘荷,所以应该是夏天吧,可是从其忧物之情来看,不还是在春季吗?润物无声的夜晚升起的一轮凝重的月色——。当得悉昨宵为春季满月之夜后,心中便浮现出了这首年轻时代读过的令人怀念的诗句。

春の月を詠んだ名句もあまただが、一句を引くなら一茶の〈春の月さはらばたりぬべし〉か。満月であろう。指で触れれば雫がしたたるようだと。刃物を思わせた冬の冴えから、にじむような肉感を身にまとって、春の月は夜に浮かぶ

吟诵春夜明月的名句尚且还有很多,如果要引用一首的话,或许会选择一茶的这一首,<一轮春月悬夜空,不见云彩亦无风,触手可及近咫尺,抚出雨珠润葱茏>。恐怕这是一轮满月,好像用手指触摸之便能滴下雨珠似的丰润晶莹。冬月从令人想像到利刃般犀利的冷峻转而使满身充斥了丰盈的肉感,至此时这般春月便浮现在了夜空。

「季節のことば36選」というものを、おととい日本気象協会が発表した。公募で集まった約1600の言葉から選んだといい、賛否を交えて話題を呼びそうだ。「おぼろ月」も入った。湿潤が輪郭をぼやかす図に、人は春を感じるらしい

前天,日本气象协会公布了一个名为“季节词语36选”的文本。据说这都是从公开募集的1600个词语中精选出来的,评选过程中正反意见激烈交锋一时成为热议的话题。“朦胧月色”也被收录其中,从湿润虚幻着轮廓的画面中,人们感受到了春意。

そして始まったゴールデンウイークは、立夏と重なり季節を回す。といっても列島は長い。梅、桃、桜などの開花前線はようやく津軽海峡を越えていく。暖地では順に咲く花が北国では一斉に開き、天下の春を集めたような百花繚乱となる

季节轮回,已经开始的黄金周长假将与立夏节气重合。即便如此,因为列岛的狭长,梅、桃、樱等花种的绽放前锋好容易才即将穿越津轻海峡。在温暖地区顺序开放的花种到了北国竟然同时盛开,成为真正集天下之春于一身般的百花齐放。

連休の旅は、夏を迎えに南へ行くか、春を追って北へ向かうか。もちろん帰郷も悪くない。〈これが私の故里だ/さやかに風も吹いてゐる〉。中也の詩に、そんな一節があったっけ。

利用长假的旅游究竟是前往迎来初夏的南方?还是到追逐春尾的北疆?当然,返家回乡省亲会友也不失为周全的选择。中也的诗篇里有这么一句,〈这就是我的故里/也有拂面清风令人欣喜〉。

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