2008年04月13日付 生命旺盛的季节
翻译:天声翻译讨论小组 整理:young忧雪
▼キツネにくらべると、タヌキはどこかとぼけている。ともに「化ける」ようだが、キツネの七変化に対し、タヌキはもっぱら縞柄(しまがら)の着物である。ときおり化けそこなって、しっぽを出しているそうだ。
和狐相比,狸确实有些呆头呆脑的。虽然二者好像都会“乔装打扮”,但相比狐的变化多端,狸自始至终都是一身条纹状的皮毛。据说,有时变露了馅的它们还会亮出尾巴来。
▼そのタヌキが、せんだって、東京西郊の狭いわが庭にデンと座っていた。目が合っても逃げず、悠々たる風体だ。そういえば漢字の狸(たぬき)は、「けもの偏」に「里」と書く。もともと人里近くで生きる身近な動物だったのだと、太めの腹を眺めつつ合点した。
就是这种狸,前几天就曾端然稳座在我家东京西郊狭窄的庭院里。即使和人眼神相对,它都并不逃走,一副优哉游哉的样子。如此说来,字的“狸”写作“反犬旁”加“里”。据说它们原本就是生活在村庄附近的动物。看着它们微圆的腹部,我对这种说法表示赞同。
▼人と建物のひしめく東京23区だが、都市動物研究会によれば千頭ほどいるそうだ。すみにくいだろうと不憫(ふびん)がるのは、よけいなお世話らしい。近づかず、騒がず、食べ物を与えず。何事もなかったようにしているのが、タヌキには一番という。
虽然东京的二十三个区拥有众多的居民和建筑物,但据都市动物研究会说,这里还是生存着约一千只狸。如果你可怜动物们的居住环境差,那似乎是多虑了。不靠近、勿打扰、别投喂食物――据说就当什么事都没有,对狸来说是最好的。
▼人のもたらす「ありがた迷惑」が、動物界には少なくない。これからの季節は、巣から落ちたヒナを拾うのもその一つだ。ヒナが落ちても、親鳥は世話を続けていることが多い。
在动物界中,不乏人类所带来的“倒添麻烦的好意”。在接下来的季节里,捡拾从窝里掉下来的雏鸟便是其中之一。多数时候,即使雏鸟掉了出来,它的爸爸妈妈还是会一如既往地照顾它们。
▼良かれと動物病院へ持ち込んでも、それは「誘拐」。そっとしておいてと、日本野鳥の会などがキャンペーンを始めた。弱って死んでも、それが食べ物になって別の命を育む。「自然界の命の原則は、他の生き物の食物になること」と安易な感傷を戒める。
即便是为了雏鸟好而将其送到动物医院,这种行为依旧是“拐骗”。日本野生鸟类协会等部门近期发起了“不要惊动它们”的活动。就算它们病弱而死,也会成为别的动物的食物,从而养活其他生命。告戒我们“自然界生命的原则便是成为其它生物的食物”,不要因此而轻易感伤。
▼利口なゆえでもあるまいが、キツネは「東京砂漠」からは早めに姿を消したそうだ。その点、タヌキは人付き合いが良い。〈山里は狸もまじる踊哉(かな)〉花弄。ご近所でいられる愉快とともに、さまざまな命あふれる盛んな季節を、おせっかいなしで見守ろう。
据说狸提前从“东京沙漠”消失了踪影,大概不是因为它们聪明的原因吧。就这一点来说,狸和人还算和平共处。“在山里,狸也会和我们一起跳舞呦”-花弄。让我们在享受动物就在身边的喜悦的同时,别去多管闲事,好好守护这个万物生机勃勃的季节吧。
解说:
1.七変化(しちへんげ)変化舞踊の形式の一。7種の小品舞踊を組み合わせ、一人の俳優が連続して早変わりで踊り分けるもの。
2.東京砂漠,1964年に東京都で発生した大渇水の通称。渇水(かっすい)とは、降雨がない、もしくは少ないことを起因として、水(水源)が涸れている、ないしはそうなりつつある状況を指す。水不足は家庭や農工業などに深刻な影響を与えるため、国や自治体でこれへの対策が取り組まれている。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
翻译好帮手:【小学馆】新解国语辞典
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