万葉恋歌 「-桜の章-」(神谷浩史)12 猫(上)
うん?写真落としたよ。 拾った写真に目をやると、そこには丸くなって気持ちよさそうに眠る一匹の猫が映っていた。 猫?どうしたんだこれ?飼ってるの? 何度も可愛いでしょと自慢されると、俺は猫にさえ嫉妬してしまう。 そんなに可愛い猫なら、ぜひ会わせてよ。実は俺も結構猫好きなんだよ。 その次の休日、俺はお土産の猫缶が入ったコンビニ袋を揺らしながら、家へと向かっていた。 あは~おとなしいなぁ~抱っこされても嫌がらないんだぁ~可愛いなぁ~写真で見るよりも丸々として毛並みも綺麗だなぁ~
“嗯~相片掉了。” 看了一眼捡起的相片,上面是一只圆圆的、安睡着的猫。 “猫?怎么回事,这是,她养的吗?” 好几次她都很自豪地说:“很可爱吧?”,结果我居然嫉妒起那只猫了。 “如果真的是那么可爱的猫的话,一定要让我看看。其实我也是非常喜欢猫的。” 接下来的那个假日,我带着作为礼物的猫粮罐头去她家,一边晃着便利店的袋子一边向她家里走去。 (门铃声。开门的声音。喵~~) “啊~好乖啊!被抱着也没有反抗情绪。真可爱啊!比照片上还要圆圆的、毛也梳理得很漂亮。”