万葉恋歌 「-桜の章-」(神谷浩史)07 无论在哪里(下)
でも…どんなに目を凝らしても、彼女を見つけることはできなかった。忙しい日が続き、もう随分と彼女と会っていなかった。彼女は今夜も一人、星明りの下を歩いているのだろうか。少しでも俺のことに気づいてくれていたなら…なんて思ってしまう自分を情けなく思ってしまう。 こんなにも人を好きになるなんて… 彼女の姿を思い出すだけで、暖かくて、幸せで、切なくて、苦しくて…もし恋の病で死ぬことがあるなら、俺はもう…千回は死んでいるんじゃないか… そういえば、こんな歌が万葉集にあったなぁ。 思ふにし死にするものにあらませば千遍そわれは死にかへらまし 恋焦がれて死ぬなら、私はもう千回死んでいる。 今夜もビルの窓から見える星たちに、彼女とまた会えるように祈る。
然而,无论多么仔细地寻找,我还是找不到她的影子。忙碌的日子持续着,已经很长时间没有遇到她了。今夜,她是否也独自漫步在星光下?或多或少,她是否注意到了我?——连我自己都觉得自己很可悲。 我怎会如此疯狂地恋上她……一想到她,暖意、幸福感、心痛与苦闷就涌上心头…… 如果有人因爱情而死,我恐怕已经死了上千回。这么说来,《万叶集》里也有这样的相思之歌。 『若是相思,致人于死;我已死而返,何止千次。』 ——若恋爱令人心焦而死,我已经死过一千回了。 今夜,我照旧向着房间窗外的繁星们祈祷,请让我再次遇到她。