文字は誰でも書ける。文章は誰でも書ける。しかし、読みやすい文章、言いたいことを相手に伝える文章を書くのは、なかなか難しい。社会人ならば、そういった文章の大切さを嫌でも思い知らされているだろう。学生も、日々の授業や就活で書く「エントリーシート」を通して、文章力の大事さを感じ始めているかもしれない。文章は誰でも書ける。しかし、上手い文章を書くにはそれなりの訓練が必要だ。

谁都会写字。谁都会写文章。但是,要写一篇易于理解、能把自己意思传达给对方的文章却很难。如果已经走上社会,即使讨厌但应该深知文章的重要性。学生或许能通过每天上课、或是就职活动时写的“就职申请表”,意识到写好文章的技能的重要性。谁都能写文章。但是,想要写出好的文章相应的训练是必不可少的。

「文章力を身につけたい」という人にオススメしたいのが『マジ文章書けないんだけど』(前田安正/大和書房)。著者の前田安正氏は、朝日新聞のベテラン校閲記者。いわばプロ中のプロだ。本書では前田氏が文章を書くコツを非常にわかりやすく紹介している。

下面就给“想要拥有写好文章技能”的人推荐一本名叫《マジ文章書けないんだけど》的书。作者是朝日新闻的资深校阅记者前田安正。这本书可以说是专业中的专业。作者在书中用很容易理解的方式为大家介绍了写文章的技巧。

初級編

初级篇

本書の初級編では、誰もが書きがちな文について言及している。まずは以下の文を読んでほしい。

本书的初级篇中提到了大家经常会写的句式。首先请看下面这句话。

“このバッグはブランドものなので、値段と人気が高く、品質とデザインが美しいブランドだ”。

“这个包是名牌,价格和人气都很高,品质和设计都很好的品牌。

なんだか違和感を覚えるこの一文。まずはこの文の骨格を探る。

总觉得这句话有点不通顺。首先来寻找一下这句话的主干。

このバッグは 〜 ブランドだ。

这个包是 〜 的品牌。

そして主語がどの述語にかかっているか考える。「このバッグは」は、「ブランドものなので」と「ブランドだ」の両方に掛かっているので、このように読めてしまう。

然后思考一下主语与哪个谓语关联。“这个包是”与“名牌的东西”、“名牌”这两个都有关联,所以可以这样读。

このバッグはブランドものなので、ブランドだ。

这个包是名牌,是品牌。

このように文を分解してみると、おかしいポイントが見つけやすくなる。さらに、文の「〜」にあたる部分も考えたい。

如果试着把句子这样分解,就很容易找出不恰当的地方。然后我们再进一步思考句子中“~”的部分。

「値段」と「人気」は「高い」という言い方をするが、並べて使うのは良くない。「デザインが美しい」という言い方はするが、「品質が美しい」という言い方はしない。このように似たような言葉が並ぶと、最後の要素だけに述語を合わせてしまうケースが出てくるのだ。これらを正しく言い換えると「値段と人気が高く=値段は高いが、人気がある、品質とデザインが美しい=品質が良くデザインが美しい」となる。上記を踏まえて元の文に手を加えるとこのバッグはブランドものなので値段が高い。しかし品質が良くデザインが美しいので人気がある。となり、すっきりとした印象の文章となる。初級編をマスターできれば、読者の書く文章は、今まで書いていたものよりすっきりとした、わかりやすい内容に変化するだろう。

虽然有“价格高”“人气高”的说法,但放在一起使用并不是很恰当。可以说“设计很美”,但没有“品质美”这种说法。像这样把相似的词语排列在一起的话就会出现只有最后的要素与谓语呼应的情况。如果把这些换成正确的说法就是“价格虽高但有人气,品质好设计美”。按照上述的方法把原先的句子再加工一下的话就变成了“这个包是名牌,虽然价格高,但品质好设计美,所以很有人气。”这样流畅的句子。如果能够熟练掌握初级篇,那么读者写出来的文章可能就会比之前更流畅、内容更容易理解。

中級編

中级篇

本書の中級編では、文章の構造について解説している。その中でも、誰もが多様しがちな「だが」と「ので」について解説したい。まずは以下の文を読んでほしい。

本书的中级篇中,对文章的结构进行了解说。想为大家讲解一下其中有各种用法的“だが”和“ので”。请先看看下面这句话。

“犬を飼っているのだがとても可愛いので、友達から猫を飼わないかと言われてもその気にはならない”。

“我养着狗,但是很可爱,所以朋友劝我养猫也没有心动。”

この文で注目してほしいのが「犬を飼っているのだがとても可愛い」だ。誰もが使いがちな「だが」というワード。しかし「だが」は逆接で使ってこそ活きる。例えば以下の文だ。

这句话中想让大家注意的是“我养着狗,很可爱”。很多人都喜欢用“だが”这个词。但是“だが”应该使用在逆接中。比如下面这句话。

甘いものを食べすぎない方がいいのはわかっているのだが、おやつをやめられない。

虽然知道甜的东西不该多吃,但还是戒不掉零食。

試しに上記の2つの文を分けてみると、こうなる。

试着把上面2句话分开看,就会变成这样。

犬を飼っている。とても可愛い。

我养着狗。狗很可爱。

甘いものを食べすぎない方がいいのはわかっている。おやつをやめられない。

我知道甜的东西不该多吃。我戒不掉零食。

前者は分けても違和感がないが、後者は、2つの文が相反しており、間に何か言葉を入れたくなる印象を受ける。これこそ「だが」が機能しているかどうかを見極めるポイント。本書では元の文の改善案として、「だが」を取り除き、「ので」の代わりに「だから」という言葉を使い、シンプルな文章にすることを提案している。

前者即使把句子分开也没有不协调的感觉,但是后者2句话意思却有矛盾,有一种想要放什么词在中间的感觉。这正是能看清“だが”是否起到作用的关键。本书中作为原句的改善方案,把“だが”去掉了,用“だから”取代“ので”,并建议文章简单化。

“可愛い犬を飼っている。だから友達から猫を飼わないかと言われてもその気にならない”。

“我养着可爱的狗。所以朋友劝我养猫也没有心动。”

「だが」「ので」「けど」「が」という接続ワードを使うときは、その言葉が本当に機能しているのか、文を2つに分けて検証してみると、シンプルな文章に生まれ変わるかもしれない。

在使用“だが”、“ので”、“けど”、“が”这些接续词时,想要知道这个词是否真的起到作用,试着将句子分为2部分验证,这样或许还能成为简单并易理解的文章。

本翻译为沪江日语原创,未经授权禁止转载。

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