50歳まで一度も結婚したことがない人が2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人いたことが、国立社会保障人口問題研究所の調査で分かった。こうした人の割合を示す「生涯未婚率」は、10年の前回調査から男女とも3ポイント以上増えて過去最高を更新した。

根据国立社会保障人口问题研究所的调查显示,2015年,直到50岁都没有结过一次婚的人群,男性为四分之一,女性为七分之一。“终身未婚率”的数据比起10年前的调查,男女分别都上升了3个百分点,为史上最高纪录。

研究所は5年に1回、国勢調査を分析して生涯未婚率を割り出している。今回は男性が前回調査比3.23ポイント増の23.37%、女性は同3.45ポイント増の14.06%だった。男性は1970年まで、女性は60年まで1%台が長い間続いたが、その後、増加傾向に拍車がかかっている。

研究所根据国情调查分析,每五年计算一次终身未婚率。而这次,男性比上一次的调查同比增加了3.23%,为23.37%,女性同比增加了3.45%,为14.06%。男性在1970年代为止、女性在60年代为止都长期保持在个位数的百分比上,但在之后,出现了快速增长的趋势。

都道府県別でみると、男性では沖縄の26.20%がトップで、岩手26.16%、東京26.06%が続いた。女性は東京の19.20%が最も高く、次いで北海道17.22%、大阪16.50%だった。低いのは男性では奈良18.24%、滋賀18.25%、福井の19.19%で、女性は福井の8.66%、滋賀の9.21%、岐阜の10.00%だった。

从日本各个都道府县分别来看,男性在冲绳地区最高,占26.20%,岩手26.16%、东京26.06%紧随其后。女性则在东京地区最高,为19.20%,接着是北海道17.22%、大阪16.50%。比例较低的,男性为奈良地区,为18.24%,接着是滋贺18.25%、福井19.19%,女性则是福井8.66%、滋贺9.21%、岐阜10.00%。

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同研究所が昨年9月に公表した出生動向基本調査によると、「いずれは結婚したい」と考える18~34歳の未婚者の割合は男性85.7%、女性89.3%だった。高水準だが、「結婚資金」や「結婚のための住居」の確保が障害と考えている人が多く、研究所の担当者は「非正規労働者の増加も生涯未婚率の上昇に影響している」とみている。

研究所去年9月还公布了出生动向基本调查,表明18-34岁想着“总是要结婚的”未婚男女比例分别为85.7%和89.3%,虽然比例不低,但大多数表示“结婚经费”“婚后住所”等问题难以解决,研究所的负责人亦表示,“非正式劳动者的增加,也对终生未婚率的上升产生了影响”。

■北村一橋大教授「未婚率上昇、自然な流れ」

■北村一桥大教授“未婚率的上升,是自然的趋势”

未婚率の上昇をどう考えたらいいのか。結婚を経済学の観点から研究している一橋大学経済研究所の北村行伸教授に聞いた。

该如何看待未婚率上升的问题呢?我们咨询了从经济学观点研究结婚的一桥大学经济研究所的北村行伸教授。

——なぜ未婚率が上昇しているのでしょうか。

——为何未婚率会上升呢?

「日本人がほとんど結婚するようになったのは、明治維新以降に富国強兵のスローガンのもと、政府が兵隊を増やすために出産を奨励したからだとみられる。国策を背景に見合い婚が普及し、社会的なプレッシャーもあってみんなが結婚するようになった。しかし現代は国策という規制がなくなり、結婚市場は自由化された。市場が自由化されれば、2~3割が結婚しないのは異常ではない」

“日本人几乎全都会结婚,是明治维新之后,在富国强兵的口号下,政府为了增加兵力开始奖励生娃。在国家政策的背景之下,相亲结婚普及,社会性的压力导致人们大多都结婚了。然而,当下已无此国策,婚姻自由化,而一旦市场自由化了,那么2、3成人不结婚也是很正常的。”

「現代は独身でいても不自由なく生活を送ることができる人が多くなった。ノーベル経済学賞をとったゲーリー ベッカー教授は結婚に経済的なメリットがあるとして理論を構築したが、結婚が独身に比べて経済的メリットが大きいとは必ずしもいえない」

“在现代,大多数人就算是单身过日子,也没什么不方便的。获得诺贝尔经济学奖的加里贝克尔教授,构建了婚姻对经济发展有好处的理论,但也无法断言,结婚在经济方面比单身的利益更大。”

——とはいえ、単身の高齢者が増えると社会保障が心配だ。

——即便如此,单身老人增多,很担心社会保障问题。

「たしかに貯蓄が少ない高齢者が増えることが想定されるので、社会保障による手当てが必要になる。日本ではかつて、結婚しない女性が尼寺に入るなど、社会の主流から外れた人を受け入れる仕組みがあった。現在でも新たなセーフティーネット(安全網)を検討すべきだろう」

“的确,积蓄少的老人越来越多也是可想而知的,所以社会保障补助必不可少。过去,日本曾让不结婚的女性进入尼姑庵等非社会主流的组织。现在的话,应该探讨一下新的安全机构吧。”

——未婚化は少子化ともセットだ。

——未婚化和少子化如影随形

「世界をみれば、フランスや北欧など結婚しなくても子どもを育てられるのが常識だ。日本でも現実には結婚前に子どもができる『できちゃった婚』が増えている。日本でも将来は婚外子を認める風潮になるかもしれない」

“从世界范围来看,在法国、北欧等地,就算不结婚也能养育孩子是一种常识。但从日本的现实情况来看,结婚前要是有了孩子,越来越多则是奉子成婚。也许不久的将来,日本也会走上承认未婚生子的潮流吧。”

——結婚したいという人への経済学的なアドバイスはないか。

——对于想要结婚的人,有没有经济学方面的建议呢?

「今はお見合いの代わりにインターネットを使った結婚紹介業が普及している。経済学の中には望ましいパートナーを選ぶための『マッチング理論』というのがあり、一部の結婚紹介サイトでは理論を使ってパートナーを選べる時代だ。ただ本当に結婚したい人はそうしたサイトをもう利用しているはず。そうではない人に結婚を強制するのはおかしいことだろう」

“现在,通过网络的婚姻介绍十分普及,代替了原来的相亲。经济学中,有一种选择期望伴侣的《匹配理论》,有些婚姻介绍网也采用了这种理论进行伴侣匹配。不过,真的想结婚的人,多半已经开始使用这样的网站了。但要是强迫不想结婚的人去结婚,也说不过去吧。”

【用語解説】生涯未婚率

【用语解说】终身未婚率

50歳までに一度も結婚したことがない人の割合。配偶者と離婚や死別をした場合は含まれない。5年に1回の国勢調査実施に合わせて、国立社会保障人口問題研究所が公表している。昭和60年までは男女とも5%未満だったが、平成12年に男性が10%を突破。22年には男性が20%、女性が10%を初めて超え、急増している。同研究所は、47年には男性約29%、女性約19%まで上昇すると推計している

指50岁为止没有初婚的人的比例。不包括离婚或配偶死亡的情况。国立社会保障人口问题研究所会配合五年一次的国情调查,发布这一数据。至昭和60年(1985年)为止,男女比例均未满5%,而到了平成12年(2000年),男性突破了10%。平成22年(2010年),男性达到了20%,女性首次突破了10%,开始急速增长。该研究所预测,在平成47年(2035年),男性将达到约29%,而女性将上升至19%。

来看看日本网友的评论:

社会的孤立は、貧困問題のメインテーマの一つです。

这也是社会性孤立、贫困问题的重要主题之一。

独身男性の方々から、かなりの比率で聞かれたのは「自分の給料を妻や子が使うなんてイヤだから結婚しない」でした。

大多数单身男性表示,“不想把自己的薪水给妻子、孩子使用,所以不想结婚”。

家計を一つにする、何かを共有して分かち合うこと自体に耐えられないのなら、恋愛はできるかもしれませんが、カップルで共同生活したり結婚したりすることは無理でしょう。

要把钱都放在一起,什么都要共同分担,这件事本身就无法忍受,也许能谈恋爱,但要成为伴侣共同生活结婚什么的,真不行。

「ペア」を前提にしなくても個人単位で生活が成り立ち、暮らすためではなく「もし誰かと暮らしたり人と付き合ったりしたら喜びが増えるかもしれない」と自然に人間関係が増えることもある形が望ましいのではないかと思います。

不以“成双”为前提,一个人生活也没什么问题,所以并不是为了生活,“如果和谁一起生活、交往,可能会更开心”这种自然而然的人际关系也是我们所期望的吧。 

やっぱり収入だよね、1人で生活するので精一杯。

收入还是大问题啊,一个人生活都不够。

結婚はしてもしなくても後悔する(名言) 

无论结不结婚都会后悔的(名言)

付き合うだけなら誰でもできるが、結婚となるとね???
どうしてもお金とかの問題が出てくる。

只是交往谁都行,结婚就不一定了
关于钱啊什么的问题总会出现的

家に帰ったらかみさんが迎えてくれて、ご飯と風呂が用意されている。それなら結婚する価値もあるが。
現実は、帰っても嫁さんも仕事でぐったり。家事は分担。
そんな結婚したくないだろ。男も女も。 

回了家,老婆来迎接,准备好饭菜、放好洗澡水,这才是结婚的价值。
现在回了家,老婆也因为工作很累,家务活要分担。
这谁还想结婚啊。

結婚しなきゃ人間扱いされず、子供産まなきゃまたギャーギャー言われ、産んだら家事も仕事も育児も女の負担多い。損得じゃなく社会のために結婚しろ働け子供産めって世論がますます非婚者増やしてるんじゃ? 

不结婚简直不把人当人,结了婚不生孩子又被唠唠叨叨,生了孩子,女生会多了家务活儿、工作、育儿等很多负担。这种为了社会而不考虑自身利益,催着人去结婚生子的舆论,是不是令未婚者越来越多呢?

同じことじゃね?
金がある男は何度でも結婚できるけど、ない男は一度も結婚できない。
結局は経済格差だろうね。

这不是一回事儿吗?
有钱的男人结几次婚都行,没钱的男人一次婚都结不了。
到头来还是经济决定命运啊。 

結婚したからといって、必ずしも幸福だとは言えません。

就算结婚,也未必幸福。

収入が少ない人は結婚はしないほうがいい。断言する。
愛だ、なんだで乗り切れるのは持って数年。
今のご時世のように昇給が望めない仕事なんかしてるとそのうち愛想尽かされて、外に出れば社畜、家に帰れば家畜。
今のワシみたいになるよ。

我认为,收入少的人还是不结婚的好。
爱情,也就能保持个几年罢了。
在现在这个念头,做一份没有升职加薪希望的工作,最终只会被厌恶,到时候就是外出是社畜,回家是家畜。
我现在就是典型榜样。

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