ヒント:

书名和作者的名字也需要听写。


たいへん


书写方式参考:【听写规范】日语听写酷听写规范(2013年5月版)


あらすじ

物心がついたときから自分以外の人間に恐怖し、他人の望むように振る舞う、他人本位な主人公、大庭葉蔵。成長して上京した彼は、友人の画学生堀木に教えられた左翼(さよく)思想と淫売婦に溺れていく。銀座の女給と心中を図ったものの、自分だけが助かった葉蔵は、やがてたばこ屋の娘ヨシ子と内縁関係になる。しかし、ヨシ子の浮気現場を見たのをきっかけに麻薬中毒に陥り、ついには友人たちによって脳病院に入れられてしまう。家族からも見放され、廃人同様の自分に自ら人間失格の烙印(らくいん)を押すのだった。

解説

タイトルのインパクトが強烈。自由であるがゆえに不安もある現代の若いものにとっても、この四文字で表される絶望感は心に届くものがあるだろう。禅、儒教(じゅきょう)、武士道のように自分で自分を作る精神的財産が継承されなくなってしまった昨今(さっこん)、アイデンティティは他人の目を意識したものとなりがちだ。主人公に武士道の精神があったなら「人間失格」とは思わないだろう。主人公は太宰そのものではないが、かなり太宰的なキャラクターが入っている。そういう意味では、命がけの文学と言える。

1日1本のつもりが、2本になり、4本になった頃には、自分はもうそれがなければ、仕事ができないようになっていました。
「いけませんよ、中毒になったら、そりゃもう、たいへんです」
薬屋の奥さんにそう言われると、自分はもうかなりの中毒患者になってしまったような気がしてきて、(自分は、人の暗示に実にもろく引っかかるたちなのです。このお金は使っちゃいけないよ、と言っても、お前のことだものなあ、なんて言われると、何だか使わないと悪いような、期待に背くような、変な錯覚が起って、必ずすぐにそのお金を使ってしまうのでした)その中毒の不安のため、かえって薬品をたくさん求めるようになったのでした。

> 烨伊 译 
起初,我每日只注射一支,逐渐增加到两支、四支,渐渐地,没了吗啡我已无法工作。
“这样不行,中毒了怎么办?”
经她这么一说,我觉得自己已然有了毒瘾(我是很容易接受他人暗示的人。若有人对我说,“虽然这笔钱不能花,但至于花不花是你的事”,我反而觉得不花不行,不花会辜负他人的期望,于是必定会马上把这笔钱花光),中毒的不安反而让我对吗啡的欲求日益膨胀。
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> 陆求实 译
先是一天注射一针,后来渐渐变为两针,最后增加到一天四针,而一旦缺少了它,我便无法工作了。
“这样不行啊!要是上了瘾,那就不得了啦!”
听药房老板娘这么说,我顿时觉得自己已经变成了重度瘾君子(我这个人生性脆弱,极易受到别人暗示。例如有人说,就算我告诉你这笔钱花不得,那也无济于事,因为这毕竟是你自己的事呀……听到这话,我顿时会产生一种奇妙的错觉,似乎不花掉这笔钱反倒有错,反倒会辜负对方的期待,于是必定要很快将它花掉)。基于对上瘾的害怕不安,我对药物的需渴变得越发厉害。

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