要说最近这几天老百姓最关注的话题之一,那莫过于是垃圾分类。即使不在上海,也通过一个接一个的热搜感受到了……

#上海首日共发出623张整改令#

#网约代收垃圾APP#

#无处不在的垃圾分类#

#垃圾分类就是新时尚#

#垃圾分类挑战#

#垃圾分类成上海新社交# 

#痰算哪一类垃圾# 

(正确的做法是:将痰吐到纸巾上,然后扔进干垃圾桶中。)

#日本的垃圾分类是怎么做的#

#垃圾分类竟分出18件黄金首饰# 

#轮到你了 垃圾分类宣传片#  

……

日本媒体yahoo也在第一时间报道了该新闻:

中国・上海市は1日、市民にごみの分別の徹底を求める「生活ごみ管理条例」を施行した。中国ではごみ分別の機運が高まるなか、「中国で最も厳しい分別規制」(中国メディア)だが、違反者を取り締まるための監視が強化され、市民生活にも影響が出ている。

上海从7月1日开始,严格要求市民施行“生活垃圾管理条例”,对垃圾进行彻底分类。中国正值垃圾分类的热潮之中,此条例堪称“史上最严分类规定”,为约束违反者而强化监管,对市民生活也有一定影响。

条例は、各家庭で▽「生ごみ」(食品、植物)▽「乾いたごみ」(紙類、貝殻)▽「リサイクル」(瓶、衣類)▽「有害」(電池、薬品)――の4種類に分け、朝と夜の決められた約2時間内に置き場に捨てることを求める内容。

条例中,各个家庭里的垃圾分为四种:湿垃圾(食品、植物)、干垃圾(纸类、贝壳)、可回收垃圾(瓶子、衣物)、有害垃圾(电池、药品),并且要求需在早晚规定的两小时内丢弃到指定地点。

さらに、種類の違うごみを交ぜて捨てた個人に最高200元(約3200円)、交ざったごみを運搬した事業者に最高5万元(約80万円)などの罰金を科す。

另外,违反条例将垃圾混合丢弃的个人最高可罚款200元(约3200日元)、搬运未分类垃圾的企业人员将最高处以5万元(约80万日元)的罚金。

市内の集合住宅などでは条例施行前から既に分別が始まっており、1~6月下旬に1224件の違反が確認され、指導で捨て方が改められた件数は7822件に上った。しかし市民には「肉のついた骨はどこに分別すればいいのか」「捨てられる時間帯が通勤、勤務時間と重なってしまう」などと困惑の声が出ており、条例の浸透には時間がかかりそうだ。

其实上海市内的住宅区早在条例施行前就已经开始了垃圾分类,截止1~6月下旬共确认1224件违反事项,通过指导改正丢弃方法的则超过7822件。不过,市民仍然抱怨声四起:“带骨头的肉应该如何分类”“丢垃圾的时间和上班时间冲突了”等等,完全渗透还需时间。

また市は飲食店などに対し、使い捨てのはしやフォーク、ナイフなどの提供を極力控えるよう求める関連規定も定めた。

另一方面是市内的餐饮店,对严格控制一次性餐具的提供也出台了相关规定。

2020年末までに北京や天津、広州市など46の重点都市で分別処理の体制を整えるとしている。

到2020年末北京、天津、广州等46个重点城市将陆续实施生活垃圾分类条例。

对此日本网友表示:

我觉得这是一件好事。

为了资源的再生利用,垃圾分类非常有必要。

虽然有些费功夫但是这样落实下去也是一个好方法。

还是习惯的问题,政府如果有强制执行力说不定能够很快很好地被大家所接受。

分类方法和日本比算是简单的了,不过政府分类定义导致混乱,垃圾收集调配的不完善也引发了不小的问题。

那么,居住在上海的日本人又是如何看待此次“垃圾分类运动”的呢?

中国·上海では生活ゴミの分別の話題で持ち切りだ。単なる“茶飲み話”ではない。住民たちはちょっとしたパニック状態に陥っていると言っても過言ではない。

中国上海的生活垃圾分类近来成为热门话题。这可不仅仅是“饭后闲聊”,它可以说让居民陷入了恐慌。

わけが分からない分別の基準

完全搞不懂的分类基准

この春頃から上海の友人たちは、しきりにこの新しいゴミ分別を気にしていた。筆者は「分別回収に対する住民の意識が高まるのだからいいんじゃない?」と軽く受け流していたが、どうやらことはそう簡単ではないようだ。「濡れたゴミ」とは単なる「生ゴミ」だと思っていたが、実はそうではないらしい。

今年春天,上海的朋友们就开始留意新的垃圾分类。虽然笔者认为“居民对分类回收的意识有所提高不是一件好事吗?”,但事实似乎并不是这么简单。“湿垃圾”看起来就是单纯的“厨余垃圾”,但事实并非如此。

テレビでは「使用済みのティッシュやトイレットペーパーはどう分類するのか」といった話や、SNSでは「マンゴーの種は『濡れたゴミ』だけど、ドリアンの皮は『乾いたゴミ』らしい」など困惑の声が飛び交っている。

电视上有“使用过的纸巾和卫生纸该如何分类”的疑问,网络上也有“芒果核是【湿垃圾】,但榴莲的皮怎么就是【干垃圾】”的困惑之声。

行政側が作成した事例集を見てみたところ、確かにその分類法には首を傾げてしまう。

再看看行政方面发布的案例,其中的分类方法的确让人摸不着头脑。

例えば、落花生の皮は「乾いたゴミ」に分類されるが、ビスケットは「濡れたゴミ」に分類されている。鶏、鴨、鵞鳥の骨は「濡れたゴミ」だが、牛や豚の骨は「乾いたゴミ」。また、濡れたゴミ袋、ウェットティシュー、貝殻などは「乾いたゴミ」に分類されるようだ。

比如说,花生壳被归为“干垃圾”,饼干就被归为“湿垃圾”。鸡鸭鹅的骨头是“湿垃圾”,而猪牛骨则是“干垃圾”。此外,湿垃圾袋、湿纸巾、贝壳等都是“干垃圾”。

どうしてこうなるのかさっぱり分からないが、「濡れたゴミ」とは「台所から出る水気のある食品ゴミ」ではなく、「腐りやすいものかどうか」が基準となるようだ。

虽然不知道究竟是怎么分类的,但似乎“湿垃圾”的分类标准不是“厨房里含水的食品垃圾”,而是“是否容易腐烂”。

そんなある日、上海の友人が「これ見て!」とSNSに書き込まれたある中国人のコメントを送ってきた。それは分別のコツとして「豚の気持ちで考えよう」というものだった。つまり、豚が食べられるものは「濡れたゴミ」、豚も食べないゴミは「乾いたゴミ」、豚が食べて命を落とすゴミは「有害ゴミ」というように分けるのだという。上海住民の間では「なるほど~!」「上手いこという!」と多くの共感を集めていた。

某天,上海的朋友给笔者发来一份某中国人在网上发的评论。内容是“用猪的心情去思考”这一垃圾分类诀窍,里面说道,猪能吃的就是“湿垃圾”,猪不能吃的就是“干垃圾”,猪吃了会死的就是“有害垃圾”。很多上海人都说“原来如此~!”“总结的真棒”,共鸣颇深。

ゴミ袋にQRコード?

垃圾袋上贴二维码?

上海市における今回の新たなゴミ分別の導入には、分別に慣れているはずの日本人も当惑している。

本次上海市导入的垃圾分类,让本应该习惯了的日本人都迷茫了。

浦東新区に在住する日本人女性は、「すでに居民委員会からボランティアの指導員が派遣されてきて、分類方法を説明し、ゴミ捨て指導を行っています」という。浦東新区に限らず「どこの家庭ゴミの集積場でも厳しい管理が行われるようになった」(静安区に在勤する上海人男性)ようだ。

住在浦东新区的日本女性说:“所有的居民委员会都派来了志愿指导员,他们会对分类方法进行说明,指导市民们扔垃圾”。不仅是浦东新区,静安区也有人称“每个家庭垃圾回收厂都施行了非常严格的管理办法”。

また、前出の女性が住むマンションでは、「ゴミ袋にQRコードを貼ることになるかもしれない」という。QRコードは、上手に分別ができればポイント加算になったり、各家庭のゴミ出し情報を記録することに使われ、地域によってはすでに積極的な活用が進んでいる。

此外,刚才那位日本女性还说她的公寓“可能会在垃圾袋上贴二维码”,用于记录每个家庭的扔垃圾情况,如果分类合格的话就会增加积分,根据地域的不同,所有区域都将积极推进这一方式。

上海市生活ゴミ管理条例によると、これから、ゴミの分別回収にクラウドコンピューティングやビッグデータなどを積極的に活用する「ゴミのインターネットプラス構想」を進める考えだという。

根据上海市生活垃圾管理条例规定,今后垃圾的分类回收将推进“垃圾的网络加构想”,这一构想将积极利用云计算和大数据科技。

守られなかったこれまでのゴミ分別

一直以来无法遵守的垃圾分类规定

上海におけるゴミの分別は、今回初めて導入されるわけではない。2400万人が生活する上海では毎日約2万トンを超えるゴミが排出される。そんな上海では2000年からゴミの分別回収が始まっている。

这不是上海第一次导入垃圾分类规则了。在这个生活着2400万人的城市中,每天都会产生约2万吨的垃圾,从2000年开始,上海就开始了垃圾分类回收。

しかし、これまでは形だけのものにとどまり、大多数の住民は分別に無関心だった。上海などの大都市には、ゴミの分別を生業にする人々が存在しており、彼らが“中国流のリサイクル”を担っていたためでもある。こうした独特なリサイクルシステムによって、住民の間に分別回収の習慣が根付かなかったというわけだ。今回の条例のように、厳しい監視と罰金に加え、テクノロジーによる仕組みを構築しなければ住民はゴミを分別しようとしない。中国人の国民性の現れと言えるかもしれない。

然而,垃圾分类一直以来也仅仅停留在形式上,大多数居民对此并不关心。上海等大城市中,也有靠着垃圾分类生活的人,他们担任着“中国风的可回收”的重任。因为独特的回收系统,居民们分类回收的习惯并非根深蒂固。如果不是像本次条例一样,有严格的监视和罚金、再加上高科技构造的话,居民也不会去遵守分类条例的。这可以说是中国人的国民性吧。

上海市生活ゴミ管理条例が厳しい要求を突きつけるのは、家庭ゴミだけにとどまらない。党や政府機関には「使い捨ての容器の使用を減らす」よう求め、飲食業、ホテル業に対しても「使い捨ての箸や食器を積極的に提供してはならない」と指導している。

上海市生活垃圾管理条例的严格要求并非只针对家庭垃圾。同时也对党政机关提出了“减少一次性容器的使用”的要求,对餐饮、酒店行业也提出了“不主动提供一次性筷子和餐具”的指导。

2000年代以降、上海では(日本でも)「一次性」がもてはやされたが、果たして縁が切れる日が到来するだろうか。

2000年之后,上海(日本也同样)十分流行“一次性”用具,这次真的迎来了它的终结之日吗。

「分別は本当に効果があるのか?」

“分类真的有效吗?”

さて、この上海市生活ゴミ管理条例だが、住民からはきわめて評判が悪い。わかりにくさに加えて、ほかにも理由があった。

对于上海市生活垃圾管理条例,居民们的评价可以说差到极点。除去复杂难懂之外,还有其他理由。

「これだけ頑張って分別しても、どこまで実効性があるのか、正直言ってわかりません」。祖父の代から上海に居住しているという宋さん(仮名)は分別の効果に疑問を呈する。

“虽然现在这么努力在搞分类回收,但究竟实不实用真的还不好说”。从祖父那代就住在上海的宋先生(假名)就对垃圾分类提出了质疑。

上海を混乱に陥れている今回のゴミ分別騒動は、今後どのように収束するのだろうか。上海は、ビッグデータ分析を駆使する世界に冠たる“ゴミ捨て模範都市”に生まれ変わるのか。それとも、結局うやむやになって、これまでと変わらないのか。数年後の変化を楽しみに待ちたい。

让上海陷入混乱的这次垃圾分类骚动今后会如何收场呢。上海会在大数据分析的驱使下变身成为闻名世界的“垃圾回收模范城市”吗?还是说最后不得始终毫无改变呢?未来的变化,让我们拭目以待。

其实万事开头难,垃圾分类一旦做好了可以说是益处多多。就从你我做起,现在行动起来吧!

本内容为沪江日语原创翻译,未经允许严禁转载!

相关阅读推荐:史上最严垃圾分类制度出炉!日本的这些经验值得借鉴