「【シゴトを知ろう】弁護士編」では、東京弁護士会の広報業務の担当であり、新虎通り法律事務所で弁護士として活躍中の西岡 毅(にしおか・つよし)先生にお話を伺いました。

在《在日本做律师是什么体验?》中,我们采访了东京律师会的宣传担当,活跃在新虎通法律事务所的律师西冈毅。

もともと弁護士に憧れていた人はもちろんのこと、そうでない高校生も、西岡先生のお話には惹かれたのではないでしょうか。そこで、こちらの記事では番外編として、お仕事の「あるある」や、知られざる一面についてお話を伺ってみました!

本来憧憬律师的人就不用说了,其他的高中生,有没有被西冈老师的话吸引呢?那么,这篇文章作为番外,询问了律师工作独有的体验和不为人知的一面。

「弁護士つけるぞ!」は、弁護士にとっては脅し文句にならない

我要找律师!对律师来说不具有威慑力

――弁護士のお仕事ならではの、仕事上の「あるある」なことを教えてください。

――请告诉我们律师工作中才会有的体验。

相手と交渉していると、本人から、「そんなに言うなら、弁護士つけるぞ!」と言われることがあります。これは、一般的には脅し文句のように使われていますが、弁護士からすると、「ぜひ、弁護士をつけてください」と思ってしまいます。そのほうが、法律の話がしやすくなるからです。

和对方交涉的时候,有时候本人会说“你这样说,我可要找律师了!”这个一般作为威胁性的话语来使用,但是从律师角度来看,会想“请一定要找一个律师”。这样,法律的对话会更容易进行。

事件は、過去の同種の裁判例に従って解決されることが多いです。そのため、ある事例において100万円の支払を認めた判例があれば、それが基準や目安になるのですが、一般の方が「いや、俺は1,000万円もらわないと気が済まない」と考えていたりしますと、事件がなかなか解決できないこともあります。そのため、法律の分かる弁護士と話をしたいんですね。

案件有很多是按照过去同种类的裁判例来解决的。所以,某个案例里判例承认了100万日元的支付的话,就以此为基准、底线。但是一般人要是觉得“我不拿到1000万日元心里过不去”的话,案件就很难解决了。所以,希望和懂得法律的律师交谈。

――日本において法律的なトラブルにあっている人は相当数いるものの、実際に弁護士に相談する人は少ないと聞きました。一般人が弁護士さんに相談をしづらいのはなぜだと思われますか?

――在日本,遇到法律纠纷的人相当多,但是实际上去找律师商量的人听说很少。您觉得为什么一般人和律师不好商量呢?

今まで、一般の方の場合、弁護士を人から紹介してもらうことが多かったと思うんです。でも、そもそも「弁護士って、誰から紹介してもらえばいいんだろう?」と感じる方もいたでしょうし、なかなか相談に行きづらかったのではないでしょうか。現在は、弁護士の開設したWebサイトも多くありますし、市区町村などで「法律相談会」なども行われています。私の所属する東京弁護士会でも、弁護士による法律相談を行っているんですよ。以前よりは、一般の方と弁護士の距離は縮まっていると思います。

目前为止,一般人大多是由别人介绍律师。但是,可能有人认为谁介绍一个律师就行了,所以很难去商量吧。现在,律师开设的网站也很多,市区町村也会举行法律商谈会。我所属的东京律师会也有律师进行的法律商谈。我觉得和以前相比,一般人和律师的距离拉近了。

謎の模様のバッジをつけている人がいたら、実は弁護士かも?

戴着谜一般的模样的徽章的人,实际上可能是律师?

――弁護士のお仕事における、知られざる事実・トリビアを教えてください。

――请告诉我们律师工作中的不为人知的事实、杂学。

弁護士が自分のことで何か裁判をやることになったときには、弁護士に依頼することが多いと思います。本業ですので自分でもやれるはずですが、自分のことは客観的に見られませんので。

律师自己的事情需要裁判的时候,很多人都委托律师。本职工作自己肯定能做,但是自己的事情没法客观看待。

あとは、いわゆる「弁護士バッジ」は、「金色のひまわり」の中心に「天秤」の模様が彫られているデザインなのですが、なぜかこれを裏返しにつける弁護士も多いんですよね。理由はよくわからないのですが……(笑)。

另外,就是所说的“律师徽章”,金色的向日葵中心是天平的模样的设计,很多律师不知道为什么把它反着戴。理由不太清楚……(笑)

――東京弁護士会の広報業務の中で、印象的なエピソードを教えてください。

――请告诉我们东京律师会的宣传业务中,印象深刻的轶事。

現在担当している広報の仕事では、東京弁護士会が発行している『LIBRA』という会報誌で著名人の方にインタビューをすることもあるのですが、その仕事の一環として、大好きだったミュージシャンの方に取材をさせていただきました。学生のころに自分が憧れていた方々にお会いできて、本当に夢のようでした。

现在担任的宣传工作中,有需要在东京律师会发行的会刊《LIBRA》上采访著名人士的时候。作为工作的一环,我采访了最喜欢的音乐家。见到学生时期憧憬的人,真的像做梦一样。

ほかにも、今まで知事や女優、漫画家、お笑い芸人の方々に取材をさせていただいたこともあります。

到现在为止,其他还有采访知事、女演员。漫画家、搞笑艺人的经历。

大ファンの企業で仕事ができたことは、一番の思い出

能在特别喜欢的企业工作,是最棒的回忆

――最後に、今までお仕事をやってきた中で一番の思い出を教えてください。

――最后,请告诉我们工作中完成的最棒的回忆。

私は以前から、ある外資系企業の製品のファンで、ずっとその企業で仕事をしたいと思っていました。そして、実際にその会社の「企業法務」を担当することになったときは、うれしかったですね。いろいろな契約書を見て、「あの製品が、こんな形で世に出るんだ」と感心しながら仕事をしていました。ちなみにきっかけは、司法修習時代、先方に「ぜひ、そちらで研修をさせていただきたい」とメールで働きかけて、実際に研修をさせていただいたことでした。弁護士の仕事においては、自分から動くことは大切だと実感しています。

我以前,就是某个外企产品的粉丝,一直想在那个企业工作。然后,成为那个公司的企业法务担当的时候真的很高兴。看了很多合同,边感叹着“那个产品是以这样的形式出现在世界上的啊”边工作。顺便说一下契机是司法修习时期,给对方发邮件说请一定让我在那里研修,最后也让我在那里研修了。深感在律师工作中,自己主动行动是非常重要的。

どのお話も興味深いですが、弁護士バッジを裏返しにつける人がいるというのは、まさに「知られざる事実」でした。弁護士の仕事においては、「自分から動くことは大切」だとお話してくださった西岡先生。弁護士の仕事に興味が湧いた人は、自分から動いて、弁護士に必要な知識や経験を身に付けていってくださいね。

每个话题都很有趣,但律师勋章有人反着戴,还真是不知道的事呢。西冈老师告诉我们在律师工作中自己主动行动很重要。对律师工作产生兴趣的人,自己行动起来,掌握律师必需的知识和经验吧。

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